製品・技術 2026.10.15

3製品が「2026年度グッドデザイン賞」を同時受賞 ~幅広い製品領域で高評価~

HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:岡澤尊宏)が生産販売しているパワーアナライザ PW4001、ALDASシリーズ(ALDAS-α、ALDAS-Mini、ALDAS-E)、GENNECT Space SF4300の3製品が、公益財団法人 日本デザイン振興会主催の2026年度グッドデザイン賞を同時受賞しました。測定性能や精度はもちろん、使いやすさ、耐久性、信頼性、安全性にも配慮した実践的なデザインとユーザーの課題解決への寄与が高く評価されました。ハードウェア製品、システム製品、ソフトウェア製品と多様な3製品の同時受賞は、当社の製品開発における革新性とユーザー価値の追求が認められたものです。HIOKI では、1985年の初受賞以来、今回受賞した3製品を含めて累計85件の受賞となりました。

過去の受賞・認定についてはこちらOpen new window

受賞製品: パワーアナライザPW4001

  • パワーアナライザPW4001

PW4001は、最新モビリティの電力評価試験に求められる高確度な測定を実現する、コンパクトで携帯性に優れた電力計測ソリューションです。研究開発レベルの高精度とフィールドでの使用に適した耐久性を兼ね備え、BEV、HEV、PHEVなど次世代モビリティの電力計測に新たな価値を提供します。
小さな電力変動も高い精度で測定できるため、エネルギー消費量や航続距離をより正確に評価できます。DC~50/60 Hzにおいて±0.04%の高い基本確度を保証するほか、質量4.6 kgの軽量設計と-20℃~+50℃の広い動作温度範囲により、さまざまな試験環境に対応します。また、車両のCAN信号から電圧値を直接取得できるほか、OBD-II端子を利用した配線により、迅速かつ安全な設置が可能です。
PW4001は、高い計測性能と使いやすさ、作業効率を両立し、次世代モビリティの電力評価を強力にサポートします。

グッドデザイン賞審査委員による評価コメント

『本製品は、xEVの開発において、幅広い仕向地に対応できる−20〜50℃の温度範囲で、車両DC電源対応などにより実車走行試験で測定が行える。自動車メーカーや試験機関が実際に行っている試験フローの分析から明らかにした課題に対し、車載ネットワークの通信規格CAN、自動車の自己診断の国際共通規格OBD-IIと連携し高電圧配線を減らし、安全性を高めるなど、開発初期段階から認証試験の段階までに使用できる実戦的デザインがなされている。』

受賞製品: ALDAS シリーズ ALDAS-α, ALDAS-Mini, ALDAS-E

  • ALDASシリーズ

ALDASシリーズは、電解セルなどの性能評価に用いる、電気化学インピーダンス分光法(EIS法)を用いたインピーダンス測定器です。高い精度と再現性を備えた測定により、電解セルの劣化要因の特定、材料特性の評価、運転効率の向上など、さまざまな課題の解決に貢献します。高精度なインピーダンス計測によって電解セルの特性評価を加速させ、水素エネルギーを活用した持続可能な社会の実現を支援します。
ラインアップには、小型セルの研究開発向け「ALDAS-α(アルダス・アルファ)」、大型水電解セルやスタック評価向け「ALDAS-Mini(アルダス・ミニ)」、実証・商用段階に対応する「ALDAS-E」を用意しています。研究開発から実証、商用運転まで、各ステージに応じた製品群により、一貫した評価環境と同一の評価軸によるシームレスな性能評価ソリューションを提供します。

グッドデザイン賞審査委員による評価コメント

『本製品は、二酸化炭素を排出しないエネルギー源である水素を活用した社会の実現に向けて、電気化学インピーダンス分光法(EIS)を水電解セルや燃料電池の実稼働中の内部状態測定に適用することを可能にしている。高電圧、大電流下での安全リスクなど、実稼働中にEISを使用するための問題を、電池、電力分野で培ったインピーダンス計測技術に大電流クランプセンサ、専用ケーブルの組み合わせなどにより解決しており、水電解セルや燃料電池の研究開発の促進は技術的にも社会的にも大きな意義をもつ。』

受賞製品: GENNECT Space SF4300

  • GENNECT Space SF4300

GENNECT Space は、HIOKI製計測器で取得した測定データを単一のワークスペースに集約し、一元的に管理・解析できる測定データ統合ソフトウェアです。
数値データに加え、映像やGPS情報(位置情報)を時系列で同期表示することで、測定対象の状態や周辺状況を多角的に把握できます。これにより、従来は測定値だけでは特定が難しかった「何が」「いつ」「どのような状況で」発生したのかを可視化し、現象の発生メカニズムの理解を支援します。
また、測定後のレビュー、比較、解析、共有までの一連の作業を効率化し、エンジニアの迅速なインサイト獲得と的確な意思決定に貢献します。

グッドデザイン賞審査委員による評価コメント

『本製品は、モビリティ、エネルギー、産業機器などの分野で一般化している、複数機器における測定、映像、GPSなどの膨大なデータを、集約して操作、確認できるプラットフォームを提供する。特に重要と考えられるのは、それら複数のデータを共通時間軸で同期し、複雑な現象を何がいつどこで起きたかが可視化できる点であろう。それによって、複数の事象間の相関や因果を検討し、現象の理解や原因の追跡が可能となる。高度化、複雑化した製品や設備の性能、安全性、信頼性の追求を支える基盤となる優れたデザインである。』

HIOKIのデザインポリシー

当社のデザインはユーザーが計測する際に感じる気持ちに寄り添い、くらしや社会をより豊かにすることを目指しています。当社は、デザインポリシー「COGNITIVE. それは、人間になじむデザイン。」のもと、これからも提案し続けていきます

Hioki Design(当社のデザインに関する特設ウェブページ)もあわせてご覧ください。

グッドデザイン賞とは

1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
> グッドデザイン賞公式ウェブサイト日置電機株式会社 受賞ギャラリー

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