AC/DCカレントセンサ CT6877

高確度測定のさらなる先へ

特長

  • EV, HEV等電気自動車の2000A大電流計測に余裕で対応
  • シールド強化により耐ノイズ性能を向上、ノイズに埋もれた電流を正確に測定
  • 高確度測定を実現するフラットな周波数特性とCMRR性能
  • 従来よりさらに強化された耐環境性能-40〜+85℃で使用可能
  • 従来よりさらに強化された耐環境性能-40〜+85℃で使用可能
  • 従来よりさらに向上した基本確度±0.04%、位相±0.1°を実現
  • 太陽光発電・燃料電池評価等、バッテリの充放電からインバータ2次側まで
  • オシロスコープ/メモリハイコーダ等で波形モニタが可能 (センサユニットと併用)
  • CAT III 1000 V

形名(発注コード)

CT6877 AC/DC 2000A, ME15W端子, ケーブル長3m 廃止
CT6877-01 AC/DC 2000A, ME15W端子, ケーブル長10m 廃止
※測定器本体は、1 MΩ以上の高入力インピーダンスの機器をご使用ください。

2000A 対応の貫通型電流センサー

大電流の多くは2 ~ 4 本程度の電線に分岐して流れています。従来の電流センサーでは径の大きさや定格が足りないため、それぞれの電線を複数の電流センサーで測定し、センサユニットCT9557(オプション)で各電流センサーの測定値を合算して一つの信号として出力する機能を用いていました。
CT6877 はセンサーの内径が80mm と大口径のため、電線外径31mm(断面積250mm^2)の電線が4 本入ります。2000A までの電線であれば、一つのセンサーでまとめて計測が可能です。

電流測定の進化を支えるテクノロジー

測定方式は「ゼロフラックス方式(フラックスゲート検出型)」を採用。高周波領域は巻線(CT方式)で、直流から低周波領域では「フラックスゲート」で検出されます。巻線(CT部)に新開発の対向配置分割コイル※を採用し、広い測定領域を実現しました。
※対向配置分割コイル:分割した巻線を磁気コア上で対向配置し、電流検出を広帯域化したコイル

広い周波数帯域

定格2000A の貫通型センサーではトップクラスの周波数帯域DC ~ 1MHz を持っています。SiC/GaN 素子により高速化したスイッチングの電流測定に最適です。

電力計との組み合わせ確度を保証

電流センサー、電力計ともに自社で開発しているため、組み合わせ確度の保証が可能となり、安心してお使いいただけます。当社のパワーアナライザPW6001 などの高精度電力計と組み合わせて高確度での測定が可能です。
● パワーアナライザ PW6001との組み合わせ使用例
PW6001はDCから高周波まで、高確度な電力解析を1台で実現。電流センサの位相補正機能を搭載し、高周波電力を正確に測定します。PWM波形の電力解析を正確に行うため、入力信号を分解能18bit 5MS/sでサンプリングします。折り返し誤差のない解析を可能にしています。

基本仕様

確度保証期間 1年
定格電流 AC/DC 2000 A
最大入力電流 ディレーティング範囲内, (規定する範囲内において±3200 A peak)
周波数帯域 振幅: DC〜1 MHz, 位相: DC〜700 kHz
基本確度 (DC, 45 Hz ≤ f ≤ 66 Hz) 振幅: ±0.04% rdg. ±0.008% f.s. ,位相: ±0.1°
出力電圧レート 1 mV/A ※本器の出力はセンサユニット経由で出力されるAC+DC電圧です。
対地間最大定格電圧 AC/DC 1000V (50/60Hz, CAT III)
測定可能導体径 φ 80 mm以下
使用温湿度範囲 -40°C〜 +85°C, 80% rh以下 (結露しないこと)
電源 パワーアナライザPW6001, PW3390またはセンサユニットCT9555, CT9556, CT9557経由で供給
最大定格電力 9.5 VA (2000A/55Hz測定, ±12V電源時)
寸法・質量 229 W × 232 H × 112 Dmm, CT6877: 5 kg, ケーブル長 3 m, CT6877-01: 5.3 kg, ケーブル長 10 m
付属品 取扱説明書 ×1, マークバンド ×6, 使用上の注意 ×1

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