JIS C 3216-5 エナメル線の誘電正接 (tan δ ) 試験
試験装置と試験方法
【試験方法】
・ 試験開始前にLCR メーターのオープン補正を実施します。
・溶かしたハンダにエナメル線(直径0.9mm)を浸け込みます。
・メタルバスを使用し、ハンダの温度を40℃から10℃刻みで上昇させます。
・LCR メーターで各温度の誘電正接を測定します。
・複数の測定周波数で誘電正接を測定します。
・各温度でLCR メーターのショート補正を電極間で実施します。
・Sequence Maker* を使用し、測定データを記録します。
メタルバスは小池精密機器製作所の"MB-1H-U Ⅱ " を使用します。(http://www.k-p-i.net/)
アルミブロックは縁付きの特注品を使用します。
(溶かしたハンダを満たすため)
*Sequence Maker は、無償のExcel®アドインです。
Excel®からLCR メーター の測定周波数の切り替え制御や、測定データの収集ができます。詳細は特設ページをご覧ください。
(https://sequencemaker.hioki.com/ja/)
実測データ
・測定周波数が高いほどtan δは高い値を示します。
・測定周波数1kHz では、190℃からtan δが一定状態から急激に増加します。
・測定周波数が高いほど、急激に増加する温度が高い傾向にあります。