電極抵抗測定システム RM2610

リチウムイオンバッテリー (LIB)電極シートの合材層抵抗と界面抵抗を数値化

電極抵抗測定システム RM2610 使い方|接続から測定

RM2610は、LIB正極・負極シートの抵抗を、合材層抵抗と界面抵抗(集電体と合材層の接触抵抗)に分離し数値化します。本システムの接続方法から測定について紹介します。

特長

  • LIB正極・負極シートの抵抗を合材層抵抗と界面抵抗(*1)に分離、数値化
  • 数値化した合材層抵抗と界面抵抗(*1)がLIBの進化・改善に役立ちます
  • LIB電極シートの均一性を確認できます
  • 材料、組成、製造条件による合材層抵抗、界面抵抗の変化が見えます
  • *1:集電体と合材層の接触抵抗

形名(発注コード)

RM2610 システム商品 お見積り

電極抵抗測定システム RM2610 使い方|日常メンテナンス

プローブ、抵抗計、測定対象間の導通確認、プローブ間の絶縁確認の手順を紹介します。テストフィクスチャをユニットから外すことなくプローブ先端部を手前に向けることができるため、プローブの点検とクリーニングが容易にできます。

電極抵抗計算ソフトウェアRM2612を使いこなす|1-4

電極シートの材料(活物質、導電助材など)、組成、塗工条件の変化に対して、合材層抵抗、合材層と集電体間の界面抵抗(接触抵抗)を数値化する、RM2610電極抵抗測定システムのPCアプリ機能についてご紹介します。
1:USB接続
2:合材層抵抗率単位の選択・変更
3:コンタクトチェックONでの測定
4:直前電位データでの再計算

メンテナンスツールRM9006を使った電極クリーニング

電極抵抗測定システムRM2610の電極プローブを常にクリーンな状態に保つためのオプション、「メンテナンスツールRM9006」を使った電極クリーニングの手順を紹介します。

電極抵抗計算ソフトウェアRM2612を使いこなす|5-7

5:演算結果・各種情報のファイル出力
6:動作モード「電位測定」・「演算」での処理
7:測定条件のセーブ・ロード

電極抵抗計算ソフトウェアRM2612を使いこなす|8-10

8:演算値マイナス表示のときに
9:タクト短縮のために
10:コンタクトエラーがあっても演算したいとき

電極抵抗計算ソフトRM2612の自動バージョンアップ

11:アプリの自動バージョンアップ

電極シートの品質管理に。進化する LIB の研究・開発

電極シート表面の電位を計測し、独自の解析手法で「合材層抵抗」と「集電体と合材の界面抵抗」を分離し、出力します。
これまで算出が困難だった界面抵抗を求めることができます。

※動画を「日本語字幕ON」でご覧になると、詳しい説明をお読みいただけます。

基本仕様

RM2611電極抵抗計は定期的な校正が必要です。校正についてのお問い合わせは弊社カスタマーサポート, または弊社営業拠点までご連絡ください。
測定対象 リチウムイオン二次電池の正極シートおよび負極シート
測定項目 合材層体積抵抗率 [Ωcm]
合材層と集電体との界面抵抗 (接触抵抗) [Ωcm^2]
演算方法 有限体積法による電位分布の逆問題解析
演算に必要な情報 ・合材層厚 [μm] (片面分)
・集電体厚 [μm]
・集電体体積抵抗率 [Ωcm]
測定時間 ・コンタクトチェック+電位測定: 約30秒
・演算: 約35秒 (CPU:Intel core i5-7200U 搭載のPCにて)
※測定対象やPCの処理能力によって測定時間は異なります。
測定電流 1 μA (最小)〜10 mA (最大)
プローブ数 46本
推奨PCスペック CPU: 4スレッド以上
メモリ: 8 GB以上推奨 (空きメモリ4 GB必要)
OS: Windows7 (64bit), Windows8 (64bit), Windows10 (64bit)
温度測定機能 テストフィクスチャ周辺の温度を測定
付属品 温度センサ Z2001 ×1, USBケーブル ×1,USBライセンスキー ×1, プローブ点検ボード ×1, 電源コード ×1, 取扱説明書 ×1

その他 (2)

Z5056はRM2611用の交換用ヒューズです