製品・技術 2022.10.07

2022年度グッドデザイン賞 解析サービス【スラリー解析システム】が受賞

HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:岡澤尊宏)が生産販売している解析サービス【スラリー解析システム】が、このたび公益財団法人 日本デザイン振興会主催の「2022年度グッドデザイン賞」を受賞しました。
グッドデザイン賞は、総合的なデザイン評価・推奨制度として50年以上の歴史を持っています。HIOKIでは、1985年の初受賞以来、今回で78件目(ロングライフデザイン賞2件を含む)の受賞となります。
今回の受賞は、リチウムイオンバッテリー(LIB)の性能に大きく影響しうる電極スラリー※について、自社の計測器による計測データに独自のアルゴリズムを適用し、スラリーの特性を推定できること、日々進化する電池材料に即座に対応するため、クラウドのソフトウェアとして構築・サービスを提供したことなど、当社の強みを生かしてタイムリー&スピーディーにソリューションを提供し続ける取り組みが評価されました。

  • 電極スラリー:粉状の電池材料を溶媒中に分散させたペースト状の混合物
  • Slurry Analysis For estimating and approaching the ideal slurry internal state

GOOD DESIGN AWARD 2022年度受賞

解析サービス【スラリー解析システム】の概要・特長

LIB製造における最初の工程であるLIB電極スラリーの作製において、スラリーの電気的特性の評価指標を示す解析サービス。これまでできなかった、スラリー中の導電材料の分散状態を推定できる電気的指標を提供し、開発工数を大きく削減します。

  • HIOKI独自の解析技術により、LIB電極スラリーのインピーダンス測定値を解析
  • 解析結果「DCR、Rratio、Uniformity」でスラリーの電子伝導性を示す
  • クラウド型の使いやすい解析ツールを最新バージョンで利用可能
  • お客様の利用計画に合わせたライセンスプランを提供

審査委員からの評価コメント

リチウムイオンバッテリーの性能に大きく影響しうる電極スラリーについて、自社の測定機による計測データに独自の解析アルゴリズムを適用することで、スラリーの特性を測定→解析→推定することを可能にしている。進化する電池材料に即座に対応するため、測定器の付属ソフトウェアでなく、随時バージョンアップ可能なクラウドのソフトウェアとして構築し、測定器では実績のある同社が、その強みを構成要素として生かしたクラウドサービスを提供する取り組みを、高く評価した。

GOOD DESIGN AWARD公式WEBページ

受賞製品の概要はこちら別ウィンドウで表示するをご覧ください。

HIOKIのデザイン

当社のデザインは、ユーザーが計測する際に感じる気持ちに寄り添い、くらしや社会をより豊かにすることを目指しています。HIOKIは、デザインポリシー「COGNITIVE. それは、人間になじむデザイン。」のもと、これからも提案し続けてまいります。
HIOKI Design(当社のデザインに関するWEBページ)もあわせてご覧ください。

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