製品・技術 2022.05.26
LIB電極スラリーの混ざり具合を推定できる解析ソフトウェアのサブスクサービスを開始
HIOKI(日置電機株式会社:長野県上田市、代表取締役社長:岡澤尊宏)は、ますます進化するリチウムイオン電池(LIB)の開発支援を目的とし、電極スラリーのインピーダンス計測値から、混ざり具合(状態)を推定できる解析ソフトウェアのサブスクリプションサービスを6月から開始します。
- ※スラリー:ペースト状の混合物
開発の背景
脱炭素、EV化加速の中、リチウムイオン電池に求められる機能、性能要求は高まるばかりです。
リチウム電池におけるスラリー(LIB電極スラリー)は、例えば、正極(溶剤系)では正極活物質や導電助剤、バインダーを溶剤(NMP)に分散させて生成します。スラリーの状態は、材料の種類や組成、分散方法によって大きく変わり、また、うまく分散されていないと各々の物質の本来の性能が出せず、電池容量が低下したり、内部抵抗が大きくなる傾向となります。
一方、スラリー状態で電気特性(インピーダンス特性)を知ることは可能ですが、複合材料で複雑性の高いスラリーの内部状態(混ざり具合)までを知ることは非常に困難です。
弊社では、スラリー状態で計測したインピーダンス値からHIOKI独自の3つの指標をアウトプットし、電気の流れ(導電ネットワーク)がどのように形成されているかを推定いただける解析ソフトウェアを開発、6月よりサブスクリプションでの提供を開始します。
- スラリーの4象限
サービスの特長
- 1.お客様には、スラリーのインピーダンス計測をしていただきます。
- 電極セルSA9001にスラリーを充填し、インピーダンス計測をしていただきます
- 弊社推奨の測定器環境の場合、約1分(1サンプル)で計測できます
- 2.解析ソフトウェアにログインし、インピーダンス情報とスラリーに含まれる材料カテゴリー情報をご指示いただくことで、解析値を取得いただけます。
- 含有材料の組合せにより、最適アルゴリズムで解析します
- 利用ライセンスの期間内は、解析サンプル数に制限はありません
価格:30日間ライセンス SA2631-03
定価150,000円(税込み165,000円)その他
サービスの開始
国内外2022年 6月1日~
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