MEMoryコマンド(ストレージデータの入出力)


ストレージデータの入出力(ASCII)

8860, 8861


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:MEMory:ADATa B,C,D,...
:MEMory:ADATa? A

(応答)

B<NR1>,C<NR1>,D<NR1>,...
A = 1〜200


解 説


:MEMory:POINtで設定されたアナログチャネルとポイントに、ストレージデータを入力します。
データが複数個ある場合は、:MEMory:POINtで設定されたポイントから順番に入力され、入出力ポイントもデータ数分だけ増加します。
:MEMory:POINtで設定されたアナログチャネルとポイントから、ストレージデータをAで指定された個数分出力します。入出力ポイントもデータ数分増加します。

【ストレージデータと物理データ(測定値)との関係】
:MEMory:ADATaで入出力するデータと測定値との関係は下記のようになります。



(測定値) = (ストレージデータ) × (現在の測定レンジ) ÷ (係数(注))
(注): 係数は、下記の表のようになります。

8936

8937

8938

8939


アナログ・ユニット


電圧・温度ユニット


FFTユニット


ストレインユニット

1280

1280

1280

1280









8940

8946

8947

8956


F/Vユニット


4CHユニット


チャージ・ユニット


高速ユニット

1280 (注1) , 1024 (注1) , 1600 (注2)

1280

1280 (注3)

1600









8957

8958

8959

8960


高分解能ユニット


スキャン・ユニット


DC/RMSユニット


DCストレイン
ユニット

1600

1600, 1000 (注4)

1280

1600




(注1) F/Vユニットでクランプの設定が500Aの場合は、下記のようになります。

レンジ

100
mA/DIV

200
mA/DIV

500
mA/DIV

1
A/DIV

2
A/DIV

5
A/DIV

10
A/DIV

20
A/DIV

50
A/DIV

100
A/DIV

係数

1024

1024

1280

1024

1024

1280

1024

1024

1280

1024




(注2) F/Vユニットで電源周波数測定時は1600です。


(注3) チャージ・ユニットで、ユニットモードが電荷、またはプリアンプの場合の係数は、下記のようになります。


センサ感度

〜0.25

〜0.5

〜1.0

〜2.5

〜5.0

〜10

係数

80x / 0.25

80x / 0.5

80x / 1.0

80x / 2.5

80x / 5.0

80x / 10

x は、センサ感度を乗算することを示します。

(注4) 温度測定時は1000です。



:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:ADATa 100,200,300
(内部メモリに100、200、及び300の値をA/Dデータとして入力します。)

:MEMory:ADATa? 10
(内部メモリのデータを10個出力します。)

(応答)  :MEMory:ADATA 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10  (ヘッダがONの場合)


注 記


【参考】
レンジ100mV、入力4Vppの1kHz正弦波のデータが1000DIV記録されている場合、:MEMory:ADATa? 200を500回繰り返した時のデータ転送時間は、約20秒です。 (PCと本器をLANのクロスケーブルで1対1で接続。OS:Microsoft Windows XP, CPU:Celeron 1.2GHz, RAM:256MB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。
ご使用の環境によって通信速度は変化します。

波形演算のデータを物理量に変換する場合は、:MEMory:RATIo?を参照してください。


使用可能
条件


MEM, REAL, REC&MEM
スタート動作中でないこと。
入出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでアナログチャネルを指定していること。
データを入力する際は、ストレージデータがあるか、予め:MEMory:PREPareを実行してメモリ領域を確保してあること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




リアルタイムデータの出力(ASCII)

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:AREAl? CH$

(応答)

A<NR1>
CH$ = CH1_1〜, CHA〜
A = -32768〜32767


解 説


:MEMory:GETRealにて取り込んだリアルタイムデータから、CH$で指定したアナログチャネルの値を返します。
得られるデータの内容については、:MEMory:ADATaの解説を参照してください。



:MEMory:GETReal
(現在入力されているデータを、全チャネル分取り込みます。)

:MEMory:AREAl? CH1_1
(応答)  :MEMory:AREAl 2000  (ヘッダがONの場合)


注 記


このコマンドの前に、リアルタイムデータの取り込みを実行していないときの値は不定となります。


使用可能
条件


全ファンクション




ストレージデータのバイナリ転送

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:BDATa? A

(応答)

#0...(バイナリ・データ)
A = 1〜1000


解 説


:MEMory:POINtで設定したポイントのストレージデータを、Aで指定された数だけバイナリフォーマットで出力します。
入出力ポイントもデータ数分増加します。
出力データの先頭には、#0(バイナリフォーマットを表す)がつきます。
#0に続いて、ストレージデータが1データ2バイト単位で、Aで指定したデータの数だけ送信されます。
(ロジックデータの場合は、1データ1バイト単位で送信されます。)



上位バイト

下位バイト

xxxx

xxxx

xxxx

xxxx

アナログ・データ 1


N番目のデータ

N+1番目のデータ

0000

xxxx

0000

xxxx

ロジック・データ 1

ロジック・データ 2


(xは0または1を表します。)

得られたデータから物理データを変換する方法は、:MEMory:COEFf?を参照してください。



:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージ・ポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:BDATa? 10
(バイナリ・データを10個出力します。)

(応答)  :MEMORY:BDATA #0...(バイナリ・データ)  (ヘッダがONの場合)


注 記


バイナリーデータの中には、改行コード(文字コードの0Aや0D)が含まれることがあります。 お使いのPCソフトが、改行コードをデータの終了として判断している場合は、正しくデータを処理できませんので、 必ずAで指定した分のデータを読み込むようにしてください。
バイナリフォーマットによるデータ入力はできません。

【参考】
レンジ100mV、入力4Vppの1kHz正弦波のデータが1000DIV記録されている場合、:MEMory:BDATa? 1000を100回繰り返した時のデータ転送時間は、約20秒です。 (PCと本器をLANのクロスケーブルで1対1で接続。OS:Microsoft Windows XP, CPU:Celeron 1.2GHz, RAM:256MB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。
ご使用の環境によって通信速度は変化します。


使用可能
条件


MEM, REAL, REC&MEM
スタート動作中でないこと
入出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
ストレージデータがあること。




AD値から物理量に変換するための係数の問合せ

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:COEFf? CH$

(応答)

CH$,A<NR3>,B<NR3>
CH$ = CH1_1〜, Z1〜Z16
A = 変換比
B = オフセット


解 説


:MEMory:BDATa?、および:MEMory:RECBData?コマンドにおいて取得したデータを物理量に変換するための係数を返します。
下記の計算式から物理量に変換することができます。
(物理量) = A × (取得値) + B



:MEMory:COEFf? CH1_1
(応答)  :MEMORY:COEFF CH1_1,390.625000E-06,-12.6312500E+00  (ヘッダがONの場合)


注 記


-


使用可能
条件


MEM, REC, REAL, REC&MEM
ストレージデータがあること
スタート動作中でないこと




FFTデータの問合せ

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:FFTData?

(応答)

A<NR3>,B<NR3>
A = X軸データ
B = Y軸データ


解 説


:MEMory:FFTPOintで設定された出力ポイントより、FFTの演算結果(X軸とY軸)をNR3数値で返します。
このコマンドが実行されるたびに、出力ポイントが1つ加算されます。
繰り返し実行することで、連続したデータを得ることができます。



:MEMory:FFTPOint 1,100
:MEMory:FFTData?
(応答)  :MEMORY:FFTDATA 500E-06,-0.0813E-03  (ヘッダがONの場合)


注 記


-


使用可能
条件


FFT




FFTデータ数の問合せ

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:FFTMaxpoint? A

(応答)

A<NR1>,B<NR1>
A = 1〜8 (演算番号)
B = 0〜10000 (データ数)


解 説


Aで指定した演算番号に対する演算データ数を返します。



:MEMory:FFTMaxpoint? 1
(応答)  :MEMORY:FFTMAXPOINT 1,1000  (ヘッダがONの場合)


注 記


FFT解析モードFFT演算ポイント数の設定により、Bの値は変動します。


使用可能
条件


FFT




FFTのピーク値データの問合せ

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:FFTPEak? A,B

(応答)

C<NR3>,D<NR3>
A = 1〜8 (演算番号)
B = 1〜10 (ピーク値番号)


解 説


Aで指定した演算番号に対するピーク値を返します。



:MEMory:FFTPEak? 1,10
(応答)  :MEMORY:FFTPEAK 57.6E+03,-107.60E+00  (ヘッダがONの場合)


注 記


ピーク値が取得できない場合は、NONE,NONEが返却されます。


使用可能
条件


FFT




FFTのデータ出力ポイントの設定と問合せ

8860, 8861


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:MEMory:FFTPOint A,B
:MEMory:FFTPOint?

(応答)

A<NR1>,B<NR1>
A = 1〜8 (演算ポイント)
B = 0〜9999 (出力ポイント)


解 説


Aで指定した演算番号に対するFFTデータの出力ポイントを設定します。
現在設定されているFFTデータの出力ポイントを数値データで返します。



:MEMory:FFTPOint 1,100
:MEMory:FFTPOint?
(応答)  :MEMORY:FFTPOINT 1,100  (ヘッダがONの場合)


注 記


FFT解析モードFFT演算ポイント数の設定により、Bの値は変動します。


使用可能
条件


FFT




FFTのオーバーオール値の問合せ

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:FFTOver? A

(応答)

B<NR3>
A = 1〜8 (演算番号)
B = (オーバーオール値)


解 説


Aで指定した演算に対するオーバーオール値を返します。



:MEMory:FFTOver? 1
(応答)  :MEMORY:FFTOVER 0.0612E-03  (ヘッダがONの場合)


注 記


オーバーオール値がない場合は、NONEが返却されます。


使用可能
条件


FFT




リアルタイムデータの取込み

8860, 8861


構 文


(コマンド)


:MEMory:GETReal


解 説


現在入力されているデータを、全チャネル分取込みます。



:MEMory:GETReal


注 記


-


使用可能
条件


全ファンクション




ストレージデータ(ロジック)の入出力

8860, 8861


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:MEMory:LDATa B,C,D,...
:MEMory:LDATa? A

(応答)

B<NR1>,C<NR1>,D<NR1>,...
A = 1〜500
B, C, D,... = 0〜15


解 説


:MEMory:POINtで設定したロジックチャネルとポイントにデータを入力します。
データが複数個ある場合は、:MEMory:POINtで設定されたポイントから順番に入力され、入出力ポイントもデータ数分増加します。
:MEMory:POINtで設定されたロジックチャネルとポイントから、ストレージデータをAで指定された個数分出力します。入出力ポイントもデータ数分増加します。

データ(<NR1>数値)とロジックデータとの関係は、下記のように各ビットに対応しています。

ビット

7

6

5

4

3

2

1

0

データ

0

0

0

0

L4

L3

L2

L1


(ロジック番号L1〜L4は、LOW: 0、または HIGH: 1となります。)

データが10の場合は、"00001010"となります。



:MEMory:POINt CHA,0
(チャネルをCHA、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:LDATa 15,14,13,12
(内部メモリに、ロジックデータ15, 14, 13および12をA/Dデータとして入力します。)

:MEMory:LDATa? 10
(応答)  :MEMORY:LDATA 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10  (ヘッダがONの場合)


注 記


【参考】
ロジックデータが1000DIV記録されている場合、:MEMory:LDATa? 500を200回繰り返した時のデータ転送時間は、約7秒です。 (PCと本器をLANのクロスケーブルで1対1で接続。OS:Microsoft Windows XP, CPU:Celeron 1.2GHz, RAM:256MB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。
ご使用の環境によって通信速度は変化します。


使用可能
条件


MEM, REAL, REC&MEM
スタート動作中でないこと。
入出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでロジックチャネルを指定していること。
データを入力する際は、ストレージデータがあるか、予め:MEMory:PREPareを実行してメモリ領域を確保してあること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




リアルタイムデータ(ロジック)の出力

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:LREAl? CH$

(応答)

A<NR1>
CH$ = CHA〜
A = 0〜15


解 説


:MEMory:GETRealにて取り込んだリアルタイムデータから、CH$で指定したロジックチャネルの値をNR1数値で返します。
得られるデータの内容については、:MEMory:LDATaの解説を参照してください。



:MEMory:GETReal
(現在入力されているデータを、全チャネル分取り込みます。)

:MEMory:LREAl? CHA
(応答)  :MEMORY:LREAL 10  (ヘッダがONの場合)


注 記


このコマンドの前に、リアルタイムデータの取り込みを実行していないときの値は不定となります。


使用可能
条件


全ファンクション




ストレージデータ数の問合せ

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:MAXPoint?

(応答)

A<NR1>
A = 0 (ストレージされていない) 〜 (ストレージデータ数)


解 説


内蔵メモリに記録されているデータ数をNR1数値で返します。



:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:MAXPoint?
(応答)  :MEMORY:MAXPOINT 2501  (ヘッダがONの場合)


注 記


:MEMory:POINtで指定したチャネルのデータ数を返します。
1軸と2軸を使用して測定した場合は、チャネルによってデータ数が異なる場合があります。


使用可能
条件


MEM, REC, REAL, REC&MEM
スタート動作中でないこと




ストレージデータの入出力ポイントの設定と問合せ

8860, 8861


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:MEMory:POINt CH$,A
:MEMory:POINt?

(応答)

CH$,A<NR1>
CH$ = CH1_1〜, CHA〜, Z1〜Z16
A = 0 〜 (ストレージデータ数)


解 説


ストレージデータの入出力ポイントを設定します。
現在のストレージデータの入出力ポイントをNR1数値で返します。



:MEMory:POINt CH1_1,100
:MEMory:POINt?
(応答)  :MEMORY:POINT CH1_1,100  (ヘッダがONの場合)


注 記


ストレージデータがない場合は、入出力ポイントを設定できません。
Aに設定できる値は:MEMory:MAXPoint?で得られる値よりも小さい値です。

リアルタイムファンクションの場合は、波形表示画面の状態によってAで設定できる範囲が変わります。
また、Aの値は常にストレージデータの先頭からのポイントを表します。
したがって、「全体波形」表示と「測定波形」表示ではデータの位置関係が異なります。
REC&MEMファンクションでのPOINTコマンドの対象はMEM波形です。
REC波形を取り出したい場合は、ファンクションをレコーダファンクションに切り替えてください。


使用可能
条件


MEM, REC, REAL, REC&MEM




ストレージメモリのメモリ領域を確保する

8860, 8861


構 文


(コマンド)


:MEMory:PREPare


解 説


本体に波形データがない場合、データの入出力ができるようにストレージメモリのメモリ領域を確保します。



:MEMory:PREPare


注 記


ストレージメモリにデータがある場合、波形データは消去されます。


使用可能
条件


MEM, REC, REC&MEM




AD値から物理量に変換するための係数の問合せ

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:RATIo? CH$

(応答)

CH$,A<NR3>,B<NR3>
CH$ = CH1_1〜, Z1〜Z16
A = 変換比
B = オフセット


解 説


:MEMory:ADATa?コマンドにおいて取得したデータを物理量に変換するための係数を返します。
下記の計算式から物理量に変換することができます。
(物理量) = A × (取得値) + B



:MEMory:RATIo? Z1
(応答)  :MEMORY:RATIO Z1,500.000000E-03,10.0000000E+03  (ヘッダがONの場合)


注 記


-


使用可能
条件


MEM, REC, REAL, REC&MEM




ストレージデータの入出力(ASCII)

8860, 8861


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:MEMory:RECAData B1,B2,C1,C3,D1,D2,...
:MEMory:RECAData? A

(応答)

B1<NR1>,B2<NR1>,C1<NR1>,C2<NR1>,D1<NR1>,D2<NR1>,...
A = 1〜100
B1,B2,C1,C2,D1,D2,... = -32768〜32767


解 説


:MEMory:POINtで設定されたアナログチャネル、及びポイントから、データをストレージメモリに入力します。
データが複数個ある場合は、:MEMory:POINtで設定されたポイントから順に入力され、入出力ポイントもデータ数分増加します。

:MEMory:POINtで設定されたアナログチャネル、及びポイントから、ストレージデータをAで指定した個数分出力します。
入出力ポイントデータもデータ数分増加します。

1つのデータは、最大値、最小値の2データで構成されます。
応答がB1,B2,C1,C2の場合、B1,B2が1つ目のデータで、B1が最大値、B2が最小値、C1,C2が2つ目のデータで、C1が最大値、C2が最小値となります。

ストレージデータと電圧値の関係については、:MEMory:ADATaを参照してください。



:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:RECAData 200,100,50,10
(内部メモリに、200, 100, 50および10をA/Dデータとして入力します。)

:MEMory:RECAData? 2
(ストレージデータを2組(4個)出力します。)

(応答)  :MEMORY:RECADATA 20,10,50,30  (ヘッダがONの場合)


注 記


【参考】
レンジ100mV、入力4Vppの50Hz正弦波のデータが1000DIV記録されている場合、:MEMory:RECAdata? 100を1000回繰り返した時のデータ転送時間は、約60秒です。 (PCと本器をLANのクロスケーブルで1対1で接続。OS:Microsoft Windows XP, CPU:Celeron 1.2GHz, RAM:256MB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。
ご使用の環境によって通信速度は変化します。


使用可能
条件


REC, REAL
スタート動作中でないこと。
:MEMory:POINtでアナログチャネルを指定していること。
入出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
データを入力する際は、ストレージデータがあるか、予め:MEMory:PREPareを実行してメモリ領域を確保してあること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




ストレージデータのバイナリ転送

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:RECBData? A

(応答)

#0...(バイナリ・データ)
A = 1〜500


解 説


:MEMory:POINtで指定されたチャネル、およびポイントから、ストレージデータをAで指定した個数分バイナリフォーマットで出力します。
入出力ポイントもデータ数分増加します。
出力データのフォーマットについては、:MEMory:BDATaを参照してください。

1つのデータは、最大値、最小値の2データで構成されます。
データの並びは、:RECAData?と同様に、1つ目のサンプルの最大値、1つ目のサンプルの最小値、2つ目のサンプルの最大値、2つ目のサンプルの最小値、・・・となります。

得られたデータから物理データを変換する方法は、:MEMory:COEFf?を参照してください。



:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:RECBdata? 10
(バイナリ・データを10組(20個)出力します。)

(応答)  :MEMORY:RECBDATA #0...(バイナリ・データ)  (ヘッダがONの場合)


注 記


スタート動作中は実行できません。

【参考】
レンジ100mV、入力4Vppの50Hz正弦波のデータが1000DIV記録されている場合、:MEMory:RECBdata? 500を200回繰り返した時のデータ転送時間は、約40秒です。 (PCと本器をLANのクロスケーブルで1対1で接続。OS:Microsoft Windows XP, CPU:Celeron 1.2GHz, RAM:256MB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。
ご使用の環境によって通信速度は変化します。


使用可能
条件


REC, REAL
ストレージデータがあること。




ストレージデータ(ロジック)の入出力

8860, 8861


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:MEMory:RECLData B1,B2,C1,C2,D1,D2,...
:MEMory:RECLData? A

(応答)

B1<NR1>,B2<NR1>,C1<NR1>,C2<NR1>,D1<NR1>,D2<NR1>,...
A = 1〜250
B1, B2, C1, C2, D1, D2,.... = 0〜15


解 説


:MEMory:POINtで設定されたロジックチャネル、およびポイントから、データをストレージメモリに入力します。
データが複数個ある場合は、:MEMory:POINtで設定されたポイントから順に入力され、入出力ポイントもデータ数分増加します。

:MEMory:POINtで設定されたロジックチャネル、およびポイントから、ストレージデータをAで指定した個数分出力します。
入出力ポイントデータもデータ数分増加します。

1つのデータは、ロジックデータを時間軸方向にOR(論理和)をとったものと、AND(論理積)をとったものの2つのデータで構成されます。
応答がB1,B2,C1,C2の場合、B1,B2が1つ目のデータで、B1がOR、B2がAND、C1,C2が2つ目のデータで、C1がOR、C2がANDとなります。

得られるデータについては、:MEMory:LDATa?を参照してください。



:MEMory:POINt CHA,0
(チャネルをCHA、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:RECLData 15,0,14,1
(内部メモリに、15, 0, 14および1をA/Dデータとして入力します。)

:MEMory:RECLData? 2
(ストレージデータを2組(4個)出力します。)

(応答)  :MEMORY:RECLDATA 10,2,13,5  (ヘッダがONの場合)


注 記


【参考】
ロジックデータが1000DIV記録されている場合、:MEMory:RECLData? 250を400回繰り返した時のデータ転送時間は、約15秒です。 (PCと本器をLANのクロスケーブルで1対1で接続。OS:Microsoft Windows XP, CPU:Celeron 1.2GHz, RAM:256MB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。
ご使用の環境によって通信速度は変化します。


使用可能
条件


REC, REAL
スタート動作中でないこと。
入出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでロジックチャネルを指定していること。
データを入力する際は、ストレージデータがあるか、予め:MEMory:PREPareを実行してメモリ領域を確保してあること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




ストレージデータ(測定値)の入出力

8860, 8861


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:MEMory:RECVData B1,B2,C1,C2,...
:MEMory:RECVData? A

(応答)

B1<NR3>,B2<NR3>,C1<NR3>,C2<NR3>,...
A = 1〜50
B1, B2, C1, C2,... = 測定値


解 説


:MEMory:POINtで設定されたチャネル、およびポイントから、データをストレージメモリに入力します。
データが複数個ある場合は、:MEMory:POINtで設定されたポイントから順に入力され、入出力ポイントもデータ数分増加します。

:MEMory:POINtで設定されたチャネル、およびポイントから、ストレージデータをAで指定した個数分出力します。
入出力ポイントデータもデータ数分増加します。

1つのデータは、最大値、最小値の2データで構成されます。
応答がB1,B2,C1,C2の場合、B1,B2が1つ目のデータで、B1が最大値、B2が最小値、C1,C2が2つ目のデータで、C1が最大値、C2が最小値となります。

スケーリングされている場合は、スケーリングされた値が入出力されます。



:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:RECVData 5.1E-03,3.2E-03,0.0123,0.00050
(内部メモリに、5.1E-03, 3.2E-03, 0.0123,および0.00050を入力します。)

:MEMory:POINt CH1_1,0
:MEMory:RECVData? 2
(ストレージデータを2組(4個)出力します。)

(応答)  :MEMORY:RECVDATA +5.10E-03,+3.20E-03,+12.30E-03,+5.00E-03  (ヘッダがONの場合)


注 記


【参考】
レンジ100mV、入力4Vppの50Hz正弦波のデータが1000DIV記録されている場合、:MEMory:RECVdata? 50を2000回繰り返した時のデータ転送時間は、約150秒です。 (PCと本器をLANのクロスケーブルで1対1で接続。OS:Microsoft Windows XP, CPU:Celeron 1.2GHz, RAM:256MB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。
ご使用の環境によって通信速度は変化します。


使用可能
条件


REC, REAL
スタート動作中でないこと。
入出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでアナログチャネルを指定していること。
データを入力する際は、ストレージデータがあるか、予め:MEMory:PREPareを実行してメモリ領域を確保してあること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




リアルタイムデータの読込

8860, 8861


構 文


(コマンド)


:MEMory:RTLOad A

A = 0〜(ストレージデータ数)


解 説


Aで指定した位置からリアルタイムデータを本体メモリに読み込みます。

【参考】:CONFigure:LENGth



:MEMory:RTLOad 1000


注 記


-


使用可能
条件


REAL




ストレージデータ(測定値)の入出力

8860, 8861


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:MEMory:VDATa B,C,D,...
:MEMory:VDATa? A

(応答)

B<NR3>,C<NR3>,D<NR3>,...
A = 1〜100
B, C, D,... = 測定値


解 説


:MEMory:POINtで設定されたアナログチャネル、およびポイントにデータ(測定値)を入力します。
データが複数個ある場合は、:MEMory:POINtで設定されたポイントから順番に入力され、入出力ポイントもデータ数分増加します。

:MEMory:POINtで設定されたアナログチャネル、およびポイントからデータをAで指定された個数を、測定値で出力します。
入出力ポイントもデータ数分増加します。

スケーリングされている場合は、スケーリングされた値が入出力されます。



:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:VDATa 1,234E-03,4.567E-04
(内部メモリに、1.234E-03と4.567E-04を入力します。)

:MEMory:VDATa? 2
(ストレージデータを2個出力します。)

(応答)  :MEMORY:VDATA +5.678E-03,+4.321E-03  (ヘッダがONの場合)


注 記


【参考】
レンジ100mV、入力4Vppの1kHz正弦波のデータが1000DIV記録されている場合、:MEMory:VDATa? 100を1000回繰り返した時のデータ転送時間は、約50秒です。 (PCと本器をLANのクロスケーブルで1対1で接続。OS:Microsoft Windows XP, CPU:Celeron 1.2GHz, RAM:256MB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。
ご使用の環境によって通信速度は変化します。


使用可能
条件


MEM, REAL, REC&MEM
スタート動作中でないこと。
入出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでアナログチャネルを指定していること。
データを入力する際は、ストレージデータがあるか、予め:MEMory:PREPareを実行してメモリ領域を確保してあること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




リアルタイムデータの出力(測定値)

8860, 8861


構 文


(クエリ)


:MEMory:VREAl? CH$

(応答)

A<NR3>
A = 測定値
CH$ = CH1_1〜


解 説


:MEMory:GETRealにて取り込んだリアルタイムデータから、CH$で指定したアナログチャネルの値をNR3数値で返します。
得られるデータの内容については、:MEMory:VDATaの解説を参照してください。



:MEMory:GETReal
(現在入力されているデータを、全チャネル分取り込みます。)

:MEMory:VREAl? CH1_1
(応答)  :MEMORY:VREAL +1.23E-02  (ヘッダがONの場合)


注 記


このコマンドの前に、リアルタイムデータの取り込みを実行していないときの値は不定となります。


使用可能
条件


全ファンクション