測定データ (MEMory)


ストレージデータの出力 (バイナリ)

構文

(クエリ)


:MEMory:BDATa? A

(応答)

#0<以下4byteバイナリデータ>

A = 1〜8000 (出力個数)

解説

:MEMory:POINtで設定されたチャネルとポイントから、ストレージデータをAで指定された数だけバイナリフォーマット (ビッグエンディアン) で出力します。
出力ポイントもデータ数分増加します。
データを物理量に変換する場合は、:MEMory:RATIo?を参照してください。
出力データの先頭には、#0(バイナリフォーマットを表す)がつきます。
#0に続いて、ストレージデータが1データ4バイト単位で、Aで指定したデータの数だけ送信されます。
DSPや波形演算などの演算チャネルのデータは、浮動小数 (IEEE754形式) で送信されます。
ロジックチャネルは、全チャネル (16bitのデータを32bitに拡張して) 返します。

:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:BDATa? 10

(応答)  :MEMORY:BDATA #0...(バイナリデータ)  (ヘッダがONの場合)

注記

バイナリデータの中には、改行コード (文字コードの0Aや0D) が含まれることがあります。
お使いのPCソフトウェアが、改行コードをデータの終了として判断している場合は、正しくデータを処理できませんので、 必ずAで指定した分のデータを読み込むようにしてください。
データの終わりに改行コード (LFやCR+LF) はつきません。

【参考】
レンジ4V、入力4Vppの1kHz正弦波のデータが 1,000,000ポイント記録されている場合、:MEMory:BDATa? 5000を200回繰り返した時のデータ転送時間は、約0.4秒です。
(OS:Microsoft Windows 10 (Ver 1511), CPU:Intel(R) i7 3.6GHz, RAM:16GB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。ご使用の環境によって通信速度は変化します。

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでチャネルを指定していること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




FFTデータの問い合わせ

構文

(クエリ)


:MEMory:FFTData?

(応答)

A,B

A = X軸値
B = Y軸値

解説

:MEMory:FFTPOintで設定された出力ポイントより、FFTの演算結果(X軸とY軸)を返します。
このコマンドが実行されるたびに、出力ポイントが1つ加算されます。
繰り返し実行することで、連続したデータを得ることができます。

:MEMory:FFTPOint 1,100,1
:MEMory:FFTData?
(応答)  :MEMORY:FFTDATA +5.000000E-04,-8.130000E-05  (ヘッダがONの場合)

注記

-

使用可能
条件

-




FFTデータ数の問い合わせ

構文

(クエリ)


:MEMory:FFTMaxpoint? A

(応答)

A<NR1>,B<NR1>

A = 1〜8 (演算番号)
B = 演算データ数

解説

演算番号に対する演算データ数を返します。

:MEMory:FFTMaxpoint? 1
(応答)  :MEMORY:FFTMAXPOINT 1,4001  (ヘッダがONの場合)

注記

FFT解析モードFFT演算ポイント数の設定により、Bの値は変動します。

使用可能
条件

-




FFTオーバーオール値の問い合わせ

構文

(クエリ)


:MEMory:FFTOver? A

(応答)

A<NR1>,B

A = 1〜8 (演算番号)
B = オーバーオール値

解説

演算番号に対するオーバーオール値を返します。

:MEMory:FFTOver? 1
(応答)  :MEMORY:FFTOVER 1,+6.120000E-05  (ヘッダがONの場合)

注記

オーバーオール値がない場合は、NONEが返却されます。

使用可能
条件

-




FFTピークデータの問い合わせ

構文

(クエリ)


:MEMory:FFTPEak? A,B,C

(応答)

A<NR1>,B<NR1>,C<NR1>,D,E

A = 1〜8 (演算番号)
B = 1〜10 (ピーク値番号)
C = 1 (フレーム番号)
D = X軸値
E = Y軸値

解説

演算番号に対するピーク値を返します。

:MEMory:FFTPEak? 1,1,1
(応答)  :MEMORY:FFTPEAK 1,1,1,+5.760000E+04,-1.076000E+02  (ヘッダがONの場合)

注記

-

使用可能
条件

-




FFTデータの出力ポイント位置の設定と問い合わせ

構文

(コマンド)

(クエリ)


:MEMory:FFTPOint A,B(,C)

:MEMory:FFTPOint?

(応答)

A<NR1>,B<NR1>,C<NR1>

A = 1〜8 (演算番号)
B = 0〜(FFT演算ポイント数-1)
C = 1 (フレーム番号)

解説

演算番号に対するFFTデータの出力ポイント位置を設定します。
現在の演算番号に対するFFTデータの出力ポイント位置を返します。

:MEMory:FFTPOint 1,100,1
:MEMory:FFTPOint?
(応答)  :MEMORY:FFTPOINT 1,100,1  (ヘッダがONの場合)

注記

FFT解析モードFFT演算ポイント数の設定により、Bの値は変動します。

使用可能
条件

-




リアルタイムデータの取り込み

構文

(コマンド)


:MEMory:GETReal

解説

現在入力されているデータを、全チャネル分取込みます。

:MEMory:GETReal

注記

-

使用可能
条件

-




ストレージデータ数の問い合わせ

構文

(クエリ)


:MEMory:MAXPoint?

(応答)

A<NR1>

A = ストレージデータ数

解説

内蔵メモリに記録されているデータ数を返します。

:MEMory:MAXPoint?
(応答)  :MEMORY:MAXPOINT 2500  (ヘッダがONの場合)

注記

-

使用可能
条件

-




ストレージデータの出力ポイントの設定と問い合わせ

構文

(コマンド)

(クエリ)


:MEMory:POINt A$,B

:MEMory:POINt?

(応答)

A$,B<NR1>

A$ = CH1_1〜CH8_4, L1〜L8, W1〜W16, Z1〜Z16
B = 0〜(ストレージデータ数-1)

解説

ストレージデータの出力ポイントを設定します。
現在のストレージデータの出力ポイントを返します。

:MEMory:POINt CH1_1,100
:MEMory:POINt?
(応答)  :MEMORY:POINT CH1_1,100  (ヘッダがONの場合)

注記

ストレージデータがない場合は、出力ポイントを設定できません。
Bに設定できる値は:MEMory:MAXPoint?で得られる値よりも小さい値です。

リアルタイム保存の場合は、波形表示画面の状態によってBで設定できる範囲が変わります。
また、Bの値は常にストレージデータの先頭からのポイントを表します。

使用可能
条件

-




AD値から物理量に変換するための係数の問い合わせ

構文

(クエリ)


:MEMory:RATIo? A$

(応答)

A$,B,C

A$ = CH1_1〜CH8_4
B = 変換比
C = オフセット

解説

取得したA/D値を物理量に変換するための係数を返します。
下記の計算式から物理量に変換することができます。
(物理量) = B × (取得値) + C

:MEMory:RATIo? CH1_1
(応答)  :MEMORY:RATIO CH1_1,+5.000000E-05,-1.024000E-01  (ヘッダがONの場合)

注記

-

使用可能
条件

アナログチャネル。
ストレージデータがあること。
測定後であること。




リアルタイムデータの問い合わせ

構文

(クエリ)


:MEMory:REAL? A$

(応答)

A$,B

A$ = CH1_1〜CH8_4, L1〜L8
B = 測定値

解説

:MEMory:GETRealコマンドにて取り込んだリアルタイムデータのうち、A$で指定したチャネルの値を返します。

:MEMory:GETReal
(現在入力されているデータを、全チャネル分取り込みます。)

:MEMory:REAL? CH1_1
(応答)  :MEMORY:REAL CH1_1,-3.000000E-04  (ヘッダがONの場合)

注記

このコマンドの前に、リアルタイムデータの取り込みを実行していないときの値は不定となります。

使用可能
条件

-




ストレージデータの出力 (バイナリ)

構文

(クエリ)


:MEMory:RECBData? A

(応答)

#0<以下4byteバイナリデータ>

A = 1〜4000 (出力個数)

解説

:MEMory:RECPointで設定されたチャネルとポイントから、ストレージデータをAで指定された数だけバイナリフォーマット (ビッグエンディアン) で出力します。
出力ポイントもデータ数分増加します。
データを物理量に変換する場合は、:MEMory:RATIo?を参照してください。
出力データの先頭には、#0(バイナリフォーマットを表す)がつきます。
#0に続いて、ストレージデータが1データ4バイト単位で、Aで指定したデータの数だけ送信されます。
DSPや波形演算などの演算チャネルのデータは、浮動小数 (IEEE754形式) で送信されます。
ロジックチャネルは、全チャネル (16bitのデータを32bitに拡張して) 返します。

1ポイントのデータは、最大値、最小値の2データで構成されます。
データの並びは、1つ目のサンプルの最大値、1つ目のサンプルの最小値、2つ目のサンプルの最大値、2つ目のサンプルの最小値となります。

:MEMory:RECPoint CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:RECBData? 10
(バイナリデータを10組 (20個) 出力します。)

(応答)  :MEMORY:RECBDATA #0...(バイナリデータ)  (ヘッダがONの場合)

注記

バイナリデータの中には、改行コード (文字コードの0Aや0D) が含まれることがあります。
お使いのPCソフトウェアが、改行コードをデータの終了として判断している場合は、正しくデータを処理できませんので、 必ずAで指定した分のデータを読み込むようにしてください。
データの終わりに改行コード (LFやCR+LF) はつきません。

【参考】
レンジ4V、入力4Vppの1kHz正弦波のデータが 1,000,000ポイント記録されている場合、:MEMory:RECBData? 4000を250回繰り返した時のデータ転送時間は、約0.6秒です。 (OS:Microsoft Windows 10 (Ver 1511), CPU:Intel(R) i7 3.6GHz, RAM:16GB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。ご使用の環境によって通信速度は変化します。

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:RECPointでチャネルを指定していること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。
エンベロープ波形であること。




ストレージデータの出力ポイントの設定と問い合わせ

構文

(コマンド)

(クエリ)


:MEMory:RECPoint A$,B

:MEMory:RECPoint?

(応答)

A$,B<NR1>

A$ = CH1_1〜CH8_4, L1〜L8, W1〜W16
B = 0〜(ストレージデータ数-1)

解説

ストレージデータの出力ポイントを設定します。
現在のストレージデータの出力ポイントを返します。

:MEMory:RECPoint CH1_1,100
:MEMory:RECPoint?
(応答)  :MEMORY:RECPOINT CH1_1,100  (ヘッダがONの場合)

注記

ストレージデータがない場合は、出力ポイントを設定できません。
Bに設定できる値は:MEMory:MAXPoint?で得られる値よりも小さい値です。

使用可能
条件

エンベロープ波形




ストレージデータの出力 (測定値)

構文

(クエリ)


:MEMory:RECVData? A

(応答)

X1,Y1,X2,Y2,...

A = 1〜1000
Xi, Yi = 測定値

解説

:MEMory:RECPointで設定されたアナログチャネル、およびポイントから測定値をAで指定された個数を、測定値で出力します。
出力ポイントもデータ数分増加します。
スケーリングされている場合は、スケーリングされた値が出力されます。

1つのデータは、最大値、最小値の2データで構成されます。
応答がX1,Y1,X2,Y2の場合、X1,Y1が1つ目のデータで、X1が最大値、Y1が最小値、X2,Y2が2つ目のデータで、X2が最大値、Y2が最小値となります。

:MEMory:RECPoint CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:RECVData? 2
(ストレージデータを2組 (4個) 出力します。)

(応答)  :MEMORY:RECVDATA +4.355000E-02,+4.310000E-02,+4.405000E-02,+4.355000E-02  (ヘッダがONの場合)

注記

【参考】
レンジ4V、入力4Vppの1kHz正弦波のデータが 1,000,000ポイント記録されている場合、:MEMory:RECVData? 1000を1000回繰り返した時のデータ転送時間は、約16秒です。 (OS:Microsoft Windows 10 (Ver 1511), CPU:Intel(R) i7 3.6GHz, RAM:16GB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。ご使用の環境によって通信速度は変化します。

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:RECPointでチャネルを指定していること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。
エンベロープ波形であること。




ストレージデータの出力 (測定値)

構文

(クエリ)


:MEMory:VDATa? A

(応答)

X1,X2,X3,...

A = 1〜2000
Xi = 測定値

解説

:MEMory:POINtで設定されたアナログチャネル、およびポイントから測定値をAで指定された個数を、測定値で出力します。
出力ポイントもデータ数分増加します。
スケーリングされている場合は、スケーリングされた値が出力されます。

:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:VDATa? 2
(内部メモリのデータを2個出力します。)

(応答)  :MEMORY:VDATA +5.000000E-05,+4.000000E-05  (ヘッダがONの場合)

注記

【参考】
レンジ4V、入力4Vppの1kHz正弦波のデータが 1,000,000ポイント記録されている場合、:MEMory:VData? 2000を500回繰り返した時のデータ転送時間は、約9秒です。 (OS:Microsoft Windows 10 (Ver 1511), CPU:Intel(R) i7 3.6GHz, RAM:16GB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。ご使用の環境によって通信速度は変化します。

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでチャネルを指定していること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。