I SCALingコマンド(スケーリングの設定と問合せ)

 

(1) スケーリング機能の設定と問合せ

共通

 

構 文

 

 

(コマンド)

(クエリ)

 

:SCALing:KIND A$

:SCALing:KIND?

(応答)

 

A$

A$ = POINT, RATIO

 

 

解 説

 

 

スケーリングの種類を、文字列データで設定します。

現在のスケーリングの種類を、文字列データで返します。

 

 

 

 

:SCALing:KIND POINT

(スケーリングを2点で指定します。)

 

 

使用可能

条件

 

 

全ファンクション

 

 

(2) スケーリング機能のON/OFFの設定と問合せ

共通

 

構 文

 

 

(コマンド)

(クエリ)

 

:SCALing:SET ch$,A$

:SCALing:SET? ch$

(応答)

 

ch$,A$

A$ = OFF, ENG, SCI

 

 

解 説

 

 

ch$で指定されたチャネルのスケーリングの設定をします。

ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリング設定を、文字列データで返します。

 

 

 

 

:SCALing:SET CH1,ENG

(チャネル1のスケーリング機能を小数にします。)

 

 

使用可能

条件

 

 

全ファンクション

 

 

(3) スケーリングの換算値の設定と問合せ

共通

 

構 文

 

 

(コマンド)

(クエリ)

 

:SCALing:VOLT ch$,A

:SCALing:VOLT? ch$

(応答)

 

ch$,A<NR3>

A = -9.9999E+9〜+9.9999E+9

 

 

解 説

 

 

ch$で指定されたチャネルのスケーリング換算値の設定をします。

ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリング換算値の設定を、NR3数値で返します。

 

 

 

 

:SCALing:VOLT CH1,+2.0E-3

(チャネル1のスケーリング換算値(eu/V)を+2.0E-3に設定します。)

 

 

使用可能

条件

 

 

全ファンクション

スケーリングを「変換比で指定」で設定しているとき

 

 

(4) スケーリングのオフセットの設定と問合せ

共通

 

構 文

 

 

(コマンド)

(クエリ)

 

:SCALing:OFFSet ch$,A

:SCALing:OFFSet? ch$

(応答)

 

ch$,A<NR3>

A = -9.9999E+9〜+9.9999E+9

 

 

解 説

 

 

ch$で指定されたチャネルのスケーリングのオフセットを設定します。

ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングのオフセットを、NR3数値で返します。

 

 

 

 

:SCALing:OFFSet CH1,+1.0E-3

(チャネル1のスケーリングオフセット(eu offset)を+1.0E-3に設定します。)

 

 

使用可能

条件

 

 

全ファンクション

スケーリングを「変換比で指定」で設定しているとき

 

 

(5) スケーリングの単位の設定と問合せ

共通

 

構 文

 

 

(コマンド)

(クエリ)

 

:SCALing:UNIT ch$,'A$'

:SCALing:UNIT? ch$

(応答)

 

ch$,’A$’

A$ = スケーリング単位(最大7文字)

 

 

解 説

 

 

ch$で指定されたチャネルのスケーリングの単位を7文字以内で設定します。

扱える文字は、本体で入力できる文字ですが、特殊文字の入力は下のようになります。

 

^2 (= 2)

^3 (= 3)

~c (= °)

~e (= ε)

~u (= µ)

~o (= Ω)


上記以外は、スペースに置き換えます。

 

ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリング単位を、文字データで返します。

コマンド中のシングルクォーテーション(')の代わりに、ダブルクォーテーション(")を用いることができます。

 

 

 

 

:SCALing:UNIT CH1,'mA'

(チャネル1のスケーリング単位をmAにします。)

 

 

使用可能

条件

 

 

全ファンクション

 

 

(6) スケーリングのVOLT UP、LOWの設定と問合せ

共通

 

構 文

 

 

(コマンド)

(クエリ)

 

:SCALing:VOUPLOw ch$,B,C

:SCALing:VOUPLOw? ch$

(応答)

 

ch$,B<NR3>,C<NR3>

B,C = -9.9999E+29〜+9.9999E+29

 

 

解 説

 

 

ch$で指定されたチャネルのスケーリングのVOLT UP、LOWの値を設定します。

ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングのVOLT UP、LOWの値を、NR3数値で返します。

 

 

 

 

:SCALing:VOUPLOw ch1,+2.0E-1,0

(変換前の2点の電圧軸値を200mV,0Vに設定します。)

 

 

使用可能

条件

 

 

全ファンクション

スケーリングを「2点で指定」で設定しているとき

 

(7) スケーリングのSCALE UP、LOWの設定と問合せ

共通

 

構 文

 

 

(コマンド)

(クエリ)

 

:SCALing:SCUPLOw ch$,B,C

:SCALing:SCUPLOw? ch$

(応答)

 

ch$,B<NR3>,C<NR3>

B,C = -9.9999E+29〜+9.9999E+29

 

 

解 説

 

 

ch$で指定されたチャネルのスケーリングのSC UP、LOWの値を設定します。

ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングのSC UP、LOWの値を、NR3数値で返します。

 

 

 

 

:SCALing:SCUPLOw ch1,1.0E+1,0

(変換後の2点の値を設定します。)

 

 

使用可能

条件

 

 

全ファンクション

スケーリングを「2点で指定」で設定しているとき