第2章 コマンド詳細

2.2 コマンド詳細

2.2.1 コマンド詳細の見方
・すべてのコマンドについて、書式・機能などを解説します。
・各コマンドの説明は、次のような構成になってます。


(5) 画面分割フォーマットの設定と問合せ              ___________(1)
  構文 (コマンド)  :FORM A$                  ___________(2)
      (クエリ)   :FORM?
      (応答)    A$
              A$=SING:1画面
                 DUAL:2画面
  解説 画面表示形式を設定します。                ___________(3)
      現在の画面表示形式を、文字データで返します。
  例   :FORM SING                         ___________(4)
      測定画面を1画面に設定します。



(1):コマンドの内容
(2):コマンドの構文
  ・(コマンド):コマンド・プログラムメッセージ
  ・(クエリ) :クエリ・プログラムメッセージ
  ・(応答) :応答メッセージ
  ・各引数
  :A,B,C・・・・数値データ(例:1.5,10E-3)
  :A$,B$・・・・文字データ(例:A,B1,GND,OFF)
  :'A','A$'・・・文字列データ(例:'mA')
   (シングルクォーテーション(')の代わりに、ダブルクォーテーション(")を
    用いることもできます。)
   数値データは、<NR1>、<NR2>、<NR3>形式で示します。
   例:A<NR1>:NR1形式の数値データ
     :B<NR2>:NR2形式の数値データ
     :C<NR3>:NR3形式の数値データ
   注記 省略した場合は、<NR1>形式とします。
   NR形式
   NR1形式・・・・・整数
   NR2形式・・・・・固定小数点
   NR3形式・・・・・浮動小数点
   NRf形式・・・・・NR1、NR2、NR3すべてを含む形式
  ・コマンドおよびクエリ・プログラムメッセージは、引数として<NRf>形式を受け付けます。
  ・応答メッセージは、定められた形式<NR1〜NR3>で返します。
(3):コマンド解説
(4):コマンドの使用例



○ コマンド実行について
  ・コマンドは入力バッファに入力され、順次実行されます。
  ・ただし、:ABORTコマンドは、入力バッファに実行待ちのコマンドがあっても、
   受信した時点(ターミネータ受信時点)で実行されます。
  ・コマンドが実行できる状態にないときは、実行エラーとなります。
  ・ほとんどのコマンドは、スタート動作中には実行できません。
   (:STOP,:ABORT,*OPC,*WAIは実行可能)
  ・ただしクエリコマンドは、他の制限(測定結果を読み取ろうとしたときなど)
   がなければスタート動作中にも実行できます。

2.2.2 共通コマンド

-1.システム・データ・コマンド


(1) *IDN?
  内容 機器のID(識別コード)の問合せ
  構文 (クエリ)   *IDN?
      (応答)    HIOKI,8730,0,V1.00
               (1)  (2) (3) (4)
  解説 (1):第1フィールド:メーカー名
      (2):第2フィールド:モデル名(MR8730/MR8731の場合はMRが付きます)
      (3):第3フィールド:シリアル番号
      (4):第4フィールド:ソフトバージョン


(2) *OPT?
  内容 機器オプション装備の問合せ
  構文 (クエリ)   *OPT?
      (応答)    1(8730, MR8730)
               1,1(8731, MR8731)
               0:なし
               1:あり
  解説 入力ユニットの有無をNR1数値で返します。



-2.内部動作コマンド


(1) *RST
  内容 機器の初期化
  構文 (コマンド)  *RST
  解説 本体を初期化します。(システムリセットと同じ)
  注記 通信に関するものはクリアしません。
      (イベントレジスタ、入力バッファ、出力キュー)
      *RSTコマンド送信後は、1秒以上待ってから次のコマンドを送るようにして下さい。


(2) *TST?
  内容 ROM/RAMチェックの結果の問合せ
  構文 (クエリ)  *TST?
      (応答)  A<NR1>
             A=0,1
               0:正常
               1:異常
  解説 本体のROM/RAMチェックの結果を、NR1数値で返します。



-3.同期コマンド


(1) *OPC
  内容 実行中の全動作が終了後、SESR(標準イベント・ステータス・レジスタ)のLSB(ビット0)をセット
  構文 (コマンド)  *OPC
  解説 送信されたコマンドのうち、*OPCコマンドより前のコマンド処理が終了した時点で、SESRのLSB
      をセットします。
  例   A$;B$;*OPC;C$
      (A$、B$、のコマンド処理終了後、SESRのLSBをセットします。)


(2) *OPC?
  内容 実行中の全動作が終了後、ASCIIの(1)を応答します
  構文 (クエリ)   *OPC?
      (応答)    1
  解説 送信されたコマンドのうち、*OPCコマンドより前のコマンド処理が終了した時点で、ASCIIの(1)
      を応答します。


(3) *WAI
  内容 コマンド処理が終了後、後に続くコマンドを実行します
  構文 (コマンド)  *WAI
  例  A$;B$;*WAI;C$
     (A$、B$、のコマンド終了後、*WAIに続くコマンドC$を実行します)



-4.ステータス、イベント制御コマンド


(1) *CLS
  内容 ステータスバイトと関連キュー(出力キューを除く)のクリア
  構文 (コマンド)  *CLS
  解説 ステータスバイトレジスタの各ビットに対応したイベントレジスタをクリアします。
      ステータスバイトレジスタもクリアされます。
  注記 出力キューはクリアされないので、ステータスバイトのMAV(ビット4)は影響されません。


(2) *ESR?
  内容 標準イベント・ステータス・レジスタ(SESR)の読み出しとクリア
  構文 (クエリ)   *ESR?
      (応答)    A<NR1>
  解説 SESRの内容を、NR1で返します。


(3) *STB?
  内容 シリアルポールを実行せずに、ステータス・バイトとMSSビットを読み出す
  構文 (クエリ)   *STB?
      (応答)    A<NR1>
              A=0〜255
  解説 シリアルポールでステータス・バイトを読み出すのと同様です。
  注記 ビット6はRQSでなく、MSSです。


(4) :ESR0?
  内容 イベント・ステータス・レジスタ0(ESR0)の読み出し
  構文 (クエリ)   :ESR0?
      (応答)    A<NR1>
              A=0〜255
  解説 ESR0の内容を、NR1数値で返し、ESR0をクリアします。



2.2.3 固有のコマンド

-1.実行処理などのコマンド


(1) スタート処理
  構文 (コマンド)  :START
  解説 本体の開始キーと同じ
      波形取り込み動作の開始
  注記 エリア作成画面からは実行できません。


(2) ストップ処理
  構文 (コマンド)  :STOP
  解説 本体の停止キーと同じ
      波形取り込み動作が完了した時点で、終了します。


(3) アボート処理
  構文 (コマンド)  :ABORT
  解説 本体の停止キー2回押しと同じ
      強制終了。波形取り込み動作が完了しなくても、ストップします。
  注記 :ABORTコマンド送信後は、1秒以上待ってから、次のコマンドを送るようにして下さい。


(4) 画面ハードコピー処理
  構文 (コマンド)  :HCOPY
  解説 本体のカードキー 2秒押しと同じ
      画面のハードコピーを実行します。


(5) 本体エラー番号の問合せ
  構文 (クエリ)   :ERROR?
      (応答)    A<NR1>
               A=エラーNo
  解説 本体で発生したエラーまたはワーニングの番号をNR1数値で返します。
     (エラーまたはワーニングについては、本体の取扱説明書を参照してください。)
  注記 スタート中は実行できません。


(6) 通信エラーの問合せ
  構文 (クエリ)  :CERROR?
      (応答)   A,B,C<NR1>
              A:パリティエラー
              B:オーバーランエラー
              C:フレーミングエラー
  解説 通信エラー回数を、NR1数値で返します。
  注記 スタート中は実行できません。


(7) 判定出力のクリア
  構文 (コマンド)  :COMPCLR
  解説 判定結果出力端子(OK,NG,JUDGE_OUT)をクリアします。



-2.測定と判定に関する設定と問合せ


(1) 時間軸レンジの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TDIV A
      (クエリ)   :TDIV?
      (応答)    A<NR3>
  解説 時間軸レンジを数値(単位s)で設定します。
      0で外部サンプリングになります。
      現在の時間軸レンジの設定値を、NR3数値で返します。
      (設定にない値を指定した場合、その値のすぐ上のレンジがある時は、そのレンジになります。)
  例  :TDIV 200.0E-6
      時間軸レンジを200μsに設定します。


(2) サンプリング間隔の問合せ
  構文 (クエリ)   :SAMP?
      (応答)    A<NR3>
               A=1e-6〜3e+0
  解説 サンプリング間隔を問い合わせます。


(3) 記録長の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SHOT A
      (クエリ)   :SHOT?
      (応答)    A<NR1>
               A=1〜500
  解説  記録長(単位DIV)を設定します。
        現在の記録長の設定値を、NR1数値で返します。
  例     :SHOT 30
        記録長を30DIVに設定します。


(4) 画面分割フォーマットの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :FORM A$
      (クエリ)   :FORM?
      (応答)    A$
               A$=SING,DUAL,XY(8731, MR8731)
  解説 画面表示形式を設定します。
      現在のフォーマットを、文字データで返します。
  例  :FORM SING
      画面分割フォーマットを1画面にします。


(5) 平均化処理の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :AVE A
      (クエリ)   :AVE?
      (応答)    A<NR1>
               A=0(OFF),2,4,8,16
  解説 平均化処理回数を設定します。
      現在の平均化処理回数を、NR1数値で返します。
  例  :AVE 4
      平均化処理回数を4回に設定します。


(6) 重ね描きの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :OLAY A$
      (クエリ)   :OLAY?
      (応答)    A$
               A$=OFF,ON
  解説 重ね描き機能のON/OFFを設定します。
      現在の重ね描き機能の設定を、文字データで返します。
  例  :OLAY ON
      重ね描き機能をONに設定します。


(7) 測定データの自動保存機能の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ATSA A$(,B$)
      (クエリ)   :ATSA?
      (応答)    A$(,B$)
               A$=OFF,CARD,LAN
               B$=保存形式(A$=OFFの時は省略)
                BIN:8730/MR8730形式
                TXT:CSV形式
  解説 自動保存機能(出力先)を設定します。
      A$=OFFの時、B$は省略してください。
      現在の自動保存機能の設定を、文字データで返します。
  例  :ATSA CARD,BIN
      PCカードへ、バイナリ形式で自動保存します。


(8) 測定データの自動保存機能の[間引き]の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SVTH A$
      (クエリ)   :SVTH?
      (応答)    A$
               A$=間引き
               OFF,2,5,10,20,50,100
  解説 自動保存機能の保存形式がテキストのとき、間引き保存の設定をします。
      自動保存がOFFまたは保存形式がバイナリのときも設定できますが、画面に反映されません。
      現在の間引き保存の設定を、文字データで返します。
  例  :SVTH 2
      間引きを1/2に設定します。


(9) 自動保存時のディレクトリ作成種類の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :DIRT A$(,'B$')
      (クエリ)   :DIRT?
      (応答)    A$(,"B$")
               A$=NAME,DATE,TIME
               B$=ディレクトリ名(最大8文字)
  解説 自動保存時のディレクトリ名を名前、日付もしくは時間にします。
      A$でNAMEを指定した時はB$でディレクトリ名の入力が必要です。
      コマンド中のシングルクォーテーション(')の代わりに、ダブルクォーテーション(")を用いることができます。
      現在の自動保存のディレクトリ名の設定を、文字データで返します。
      保存先がLANの場合はこの設定は無効になります。
  例  :DIRT DATE
      自動保存のディレクトリ名を日付に設定します。


(10) 判定の総合停止条件の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CSTP A$
      (クエリ)   :CSTP?
      (応答)    A$
               A$=OR,AND
  解説 判定の総合停止条件の設定をします。
      現在の判定の総合停止条件の設定を、文字データで返します。
  例  :CSTP OR
      エリア判定または数値判定のどちらかの停止条件になったときに停止します。


(11) 判定の再実行
  構文 (コマンド)  :COMPEXE
  解説 ストレージデータに対して数値判定(演算)とエリア判定を再実行します。


(12) 試験モードの保存
  構文 (コマンド)  :SMOD A
               A=1〜16
  解説 試験モードを保存します。
  例  :SMOD 1
      現在の試験モードをMODE1に保存します。
  注記 SMODコマンド送信後は、1秒以上待ってから次のコマンドを送るようにして下さい。


(13) 試験モードの読込み
  構文 (コマンド)  :LMOD A
               A=1〜16
  解説 試験モードを読込みます。
  例  :LMOD 1
      MODE1に設定してある試験モードを読み込みます。


(14) エリア判定の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :WSET A$
      (クエリ)   :WSET?
      (応答)    A$
               A$=OFF,ON
  解説 エリア判定の設定をします。
      現在のエリア判定設定を、文字データで返します。
  例  :WSET ON
      エリア判定を行います。


(15) エリアNG条件の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :WCON A$,B$
      (クエリ)   :WCON? A$
      (応答)    A$,B$
               A$=CH1,CH2,XY
               B$=OFF,OUT,ALLO(ALL OUT)
  解説 エリア判定のNG条件を設定をします。
      現在の判定条件を、文字データで返します。
  例  :WCON CH1,OUT
      CH1のエリア判定をアウトでNGに判定します。


(16) エリア判定の使用エリア設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :WARE A$,B
      (クエリ)   :WARE? A$
      (応答)    A$,B<NR1>
               A$=CH1,CH2,XY
               B=1〜16
  解説 エリア判定で使用するエリアの設定をします。
      現在の使用エリア設定を、NR1数値で返します。
  例  :WARE CH1,1
      CH1の使用エリアをA1に設定します。


(17) 測定画面の自動保存設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :WSAV A$
      (クエリ)   :WSAV?
      (応答)    A$
               A$=OFF,CARD,LAN
  解説 測定画面の画像データを自動保存する設定をします。
      現在の測定画面の自動保存設定を、文字データで返します。
  例  :WSAV CARD
      測定画面をPCカードに自動保存します。


(18) 測定画面の自動保存方法の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :BCMP A$
      (クエリ)   :BCMP?
      (応答)    A$
               A$=NONE(BMP非圧縮形式)
                 COMP(BMP圧縮形式)
  解説 測定画面の画像データ保存方法を設定します。
      現在の測定画面の画像データ保存方法を、文字データで返します。
  例  :BCMP COMP
      測定画面の自動保存方法をBMP圧縮形式にします。


(19) エリア判定の停止条件設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :WSTP A$
      (クエリ)   :WSTP?
      (応答)    A$
               A$=OK,NG,OK_NG
  解説 エリア判定の停止条件を設定をします。
      現在のエリア判定時の停止条件を、文字データで返します。
  例  :WSTP OK
      エリア判定をOKで停止します。


(20) 総合判定結果の問合せ
  構文 (クエリ)   :RTOTAL?
      (応答)    A<NR1>
               A= -1(未判定)
                 0(OK)
                 1(NG)
  解説 判定の総合結果を、NR1数値で返します。


(21) エリア判定結果の問合せ
  構文 (クエリ)   :RAREA? A$
      (応答)    (ch$,)B<NR1>
               A$=ALL,CH1,CH2
               ch$=CH1,CH2
               B= -1(未判定)
                 0(OK)
                 1(NG)
  解説 エリア判定の結果を、NR1数値で返します。
      ALLの場合はエリア判定の総合判定結果を返します。


(22) 数値判定結果の問合せ
  構文 (クエリ)   :RMEAS? A$
      (応答)    (NO$,)B<NR1>
               A$=ALL,NO1,NO2,NO3,NO4
               NO$=NO1〜NO4
               B= -1(未判定)
                 0(OK)
                 1(NG)
  解説 数値判定の結果を、NR1数値で返します。
      ALLの場合は、数値判定の総合判定結果を返します。


(23) 画面更新の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :RNEW A$
      (クエリ)   :RNEW?
      (応答)    A$
               A$=OFF(画面書換えをしません。)
                 STOP(停止条件を満たした時のみ画面書換えをします。)
                 ON(測定毎に画面を書換えます。)
  解説 測定時における画面書き換え(波形や時計等)の設定をします。
      現在の画面更新の設定を、文字データで返します。


(24) 試験モードの消去
  構文 (コマンド)  :CMOD A
               A=1〜16
  解説 試験モードを消去します。
  例  :CMOD 1
      MODE1に設定してある試験モードを消去します。
  注記 CMODコマンド送信後は、1秒以上待ってから次のコマンドを送るようにして下さい。


(25) OK時のビープ音の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :OKBP A$
      (クエリ)   :OKBP?
      (応答)    A$
               A$=OFF(音を鳴らしません。)
                 BEEP1 , BEEP2 , BEEP3
  解説 OK判定時におけるビープ音の設定をします。
      現在のOK判定時のビープ音の設定を、文字データで返します。
  例  :OKBP BEEP1
      OK時にBEEP1でビープ音を発生します。


(26) NG時のビープ音の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :NGBP A$
      (クエリ)   :NGBP?
      (応答)    A$
               A$=OFF(音を鳴らしません。)
                 BEEP1 , BEEP2 , BEEP3
  解説 NG判定時におけるビープ音の設定をします。
      現在のNG判定時のビープ音の設定を、文字データで返します。
  例  :NGBP BEEP1
      NG時にBEEP1でビープ音を発生します。


(27) 検査回数の問合せ
  構文 (クエリ)   :CNT?
      (応答)    A,B,C
               A=検査回数(-1:1,000,000回以上)
               B=OK判定回数(-1:1,000,000回以上)
               C=NG判定回数(-1:1,000,000回以上)
  解説 検査回数、OK判定回数、NG判定回数を、NR1数値で返します。(ソフトバージョン V1.31以降)



-3.トリガの設定と問合せ

(1) トリガモードの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TGMD A$
      (クエリ)   :TGMD?
      (応答)    A$
               A$=SING,REPE,AUTO
  解説 トリガモードを設定します。
      現在のトリガモードを、文字データで返します。
  例  :TGMD REPE
      トリガモードをリピートに設定します。


(2) プリトリガの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :PRTG A
      (クエリ)   :PRTG?
      (応答)    A<NR1>
               A=0〜100(単位%)
  解説 プリトリガを数値で設定します。
      現在のプリトリガの設定値を、NR1数値で返します。
  例  :PRTG 10
      プリトリガを10%に設定します。


(3) トリガソース間のAND/ORの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TGSO A$
      (クエリ)   :TGSO?
      (応答)    A$
               A$=OR,AND
  解説 内部トリガ、外部トリガ、タイマトリガ間のAND/ORの設定をします。
      現在のAND/ORの設定を、文字データで返します。
  例  :TGSO OR
      トリガソースをORに設定します。


(4) トリガの種類の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TGKD ch$,A$
      (クエリ)   :TGKD? ch$
      (応答)    ch$,A$
               ch$=CH1,CH2
               A$=OFF
                 LEVE:レベルトリガ
                 IN  :ウインドウ・イン・トリガ
                 OUT :ウインドウ・アウト・トリガ
                 PERI :周期トリガ
  解説 ch$で指定したチャネルのトリガの種類を設定します。
      ch$で指定したチャネルの現在のトリガの種類を、文字データで返します。
  例  :TGKD CH1,LEVE
      CH1をレベルトリガに設定します。


(5) レベル/周期トリガのトリガレベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TGLV ch$,A
      (クエリ)   :TGLV? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A=電圧軸値
  解説 ch$で指定したチャネルのレベル/周期トリガのトリガレベルを設定します。
      ch$で指定したチャネルの現在のトリガレベルを、NR3数値で返します。
  例  :TGLV CH1,50E-3
      CH1のトリガレベルを50mVに設定します。


(6) トリガスロープの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TGSL ch$,A$
      (クエリ)   :TGSL? ch$
      (応答)    ch$,A$
               ch$=CH1,CH2
               A$=UP :立ち上がり
                 DOWN:立ち下がり
  解説 ch$で指定したチャネルのレベル/周期トリガのトリガスロープを設定します。
      ch$で指定したチャネルの現在のトリガスロープを、文字データで返します。
  例  :TGSL CH1,UP
      CH1のトリガスロープを立ち上がりに設定します。


(7) トリガフィルタ幅の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TGFL ch$,A
      (クエリ)   :TGFL? ch$
      (応答)    ch$,A<NR2>
               ch$=CH1,CH2
               A=0(OFF)
                 0.1,0.2,0.5,1.0,1.5,2.0,2.5,5.0,10.0(DIV)
  解説 ch$で指定したチャネルのトリガのレベル/ウィンドトリガのフィルタ幅を、0〜10DIVで設定します。
      現在のフィルタ幅を、NR2数値で返します。
  例  :TGFL CH1,0.1
      CH1のフィルタ幅を0.1(DIV)に設定します。


(8) ウインドウイン/アウトトリガの上限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TGUP ch$,A
      (クエリ)   :TGUP? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A=電圧軸値
  解説 ch$で指定したチャネルのウインドウトリガの上限レベルを電圧軸値
      で設定します。(下限レベルより大きい数値)
      現在のウインドウトリガの上限レベルを、NR3数値で返します。
  例  :TGUP CH1,+1.0E-3
      CH1のウインドウトリガの上限レベルを+1.0mVに設定します。


(9) ウインドウイン/アウトトリガの下限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TGLO ch$,A
      (クエリ)   :TGLO? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A=電圧軸値
  解説 ch$で指定したチャネルのウインドウトリガの下限レベルを電圧軸値
      で設定します。(上限レベルより小さい数値)
      現在のウインドウトリガの下限レベルを、NR3数値で返します。
  例  :TGLO CH1,−1.0E-3
      CH1のウインドウトリガの下限レベルを−1.0mVに設定します。


(10) 周期トリガ上限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TPUP ch$,A
      (クエリ)   :TPUP? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A=上限値(s)
  解説 ch$で指定した周期トリガ上限レベルを設定します。(下限レベルより大きい数値)
      現在の周期トリガ上限レベルを、NR3数値で返します。
  例  :TPUP CH1,1.0E-4
      CH1の周期トリガ上限レベルを100.0usに設定します。


(11) 周期トリガ下限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TPLO ch$,A
      (クエリ)   :TPLO? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A=下限値(s)
  解説 ch$で指定した周期トリガ下限レベルを設定します。(上限レベルより小さい数値)
      現在の周期トリガ下限レベルを、NR3数値で返します。
  例  :TPLO CH1,1.0E-5
      CH1の周期トリガの下限レベルを10.0usに設定します。


(12) 外部トリガON/OFFの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :EXTG A$
      (クエリ)   :EXTG?
      (応答)    A$
               A$=OFF,ON
  解説 外部トリガのON/OFFの設定をします。
      現在の外部トリガのON/OFFの設定を、文字データで返します。
  例  :EXTG OFF
      外部トリガをOFFに設定します。


(13) タイマトリガの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TMTG A$
      (クエリ)   :TMTG?
      (応答)    A$
               A$=OFF,ON
  解説 タイマトリガの設定します。
      現在のタイマトリガの設定を、文字データで返します。
  例  :TMTG ON
      タイマトリガを設定します。


(14) タイマトリガの開始時刻の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TSTT A,B,C,D
      (クエリ)   :TSTT?
      (応答)    A,B,C,D
               A=month:1〜12(月)
               B=day  :1〜31(日)
               C=hour :0〜23(時)
               D=min  :0〜59(分)
               month,day,hour,minすべて<NR1>
  解説 タイマトリガの開始時刻の設定します。
      現在のタイマトリガの開始時刻の設定を、NR1数値で返します。
  例  :TSTT 7,22,11,22
      タイマトリガの開始時刻を7月22日11時22分に設定します。


(15) タイマトリガの終了時刻の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TSTP A,B,C,D
      (クエリ)   :TSTP?
      (応答)    A,B,C,D
               A=month:1〜12(月)
               B=day  :1〜31(日)
               C=hour :0〜23(時)
               D=min  :0〜59(分)
               month,day,hour,minすべて<NR1>
  解説 タイマトリガの終了時刻の設定します。
        現在のタイマトリガの終了時刻の設定を、NR1数値で返します。
  例     :TSTP 7,22,11,45
        タイマトリガの終了時刻を7月22日11時45分に設定します。


(16) タイマトリガの時間間隔の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TITV A,B,C,D
      (クエリ)   :TITV?
      (応答)    A,B,C,D
               A=day :0〜99(日)
               B=hour:0〜23(時)
               C=min :0〜59(分)
               D=sec :0〜59(秒)
               day,hour,min,secすべて<NR1>
  解説 タイマトリガの時間間隔の設定します。
      現在のタイマトリガの時間間隔の設定を、NR1数値で返します。
  例  :TITV 1,1,20,30
      タイマトリガの時間間隔を1日1時間20分30秒に設定します。


(17) トリガ検出日の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :DETECTD A,B,C
      (クエリ)   :DETECTD?
      (応答)    A,B,C
               A=year :0〜99(年)
               B=month:1〜12(月)
               C=day :1〜31(日)
               year,month,dayすべて<NR1>
  解説 トリガ検出日を設定します。
      トリガ検出日の設定を、NR1数値で返します。
      スタート動作中には使用できません。
  例  :DETECTD?
      トリガ検出日を問合せます。


(18) トリガ検出時刻の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :DETECTT A,B,C
      (クエリ)   :DETECTT?
      (応答)    A,B,C
               A=hour:0〜23(時)
               B=min :0〜59(分)
               C=sec :0〜59(秒)
               hour、min、secすべて<NR1>
  解説 トリガ検出時刻を設定します。
      トリガ検出時刻の設定を、NR1数値で返します。
      スタート動作中には使用できません。
  例  :DETECTT?
      トリガ検出時間を問合せます。



-4.入力チャネルの設定と問合せ


(1) 入力チャネルの測定レンジの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :URNG ch$,A
      (クエリ)   :URNG? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A=電圧軸レンジ
  解説 ch$で指定されたチャネルの測定レンジを、数値で設定します。
      ch$で指定されたチャネルの測定レンジを、NR3数値で返します。
  例  :URNG CH1,+1.0000E-1
      CH1の電圧軸レンジを100mVに設定します。


(2) 入力チャネルの入力結合の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UCPL ch$,A$
      (クエリ)   :UCPL? ch$
      (応答)    ch$,A$
               ch$=CH1,CH2
               A$=DC,GND
  解説 ch$で指定されたチャネルの入力結合を設定します。
      ch$で指定されたチャネルの現在の入力結合を、文字データで返します。
  例  :UCPL CH1,DC
      CH1の入力結合をDCカップリングに設定します。


(3) 入力チャネルのポジションの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UPOS ch$,A
      (クエリ)   :UPOS? ch$
      (応答)    ch$,A<NR1>
               ch$=CH1,CH2
               A=ポジション(%)
  解説 ch$で指定されたチャネルのポジションを、数値で設定します。
      ch$で指定されたチャネルのポジションを、NR1数値で返します。
  例  :UPOS CH1,50
      CH1のポジションを50%に設定します。


(4) 入力チャネルのフィルタの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UFLT ch$,A
      (クエリ)   :UFLT? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A=0(OFF),5〜100000(Hz)
  解説 ch$で指定されたチャネルのフィルタを設定します。
      ch$で指定されたチャネルの現在のフィルタを、NR3数値で返します。
  例  :UFLT CH1,5.0000E+2
      CH1に500Hzのフィルタをかけます。


(5) ゼロ調整の実行
  構文 (コマンド)  :ADJUST
  解説 ゼロアジャストを実行します。



-5.画面の切り替え、波形表示など


(1) 表示画面の切換えの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCRN A$
      (クエリ)   :SCRN?
      (応答)    A$
               A$=MAIN(測定画面)
                 COMP(判定設定)
                 EDIT(エリア作成)
                 CARD(カード)
                 TUNI(調整/機器)
  解説 表示画面を切り換えます
      現在表示されている画面を、文字データで返します。
  例  :SCRN EDIT
      エリア作成画面にします。


(2) 波形表示色の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UCOL ch$,A$
      (クエリ)   :UCOL? ch$ 
      (応答)    ch$,A$
               ch$=CH1,CH2
               A$=OFF,C1(赤色),C2(緑色),C3(青色),C4(水色)
  解説 ch$で指定されたチャネルの波形表示色を設定します。
      ch$で指定されたチャネルの波形表示色を、文字データで返します。
  例  :UCOL CH1,C1
      CH1の波形を赤色で表示します。


(3) 波形表示グラフの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UGR ch$,A
      (クエリ)   :UGR? ch$ 
      (応答)    ch$、A<NR1>
               ch$=CH1,CH2
               A=1〜2
  解説 画面上の波形表示グラフを設定します。
      ch$で指定されたチャネルの現在の画面上の波形表示グラフを、
       NR1数値で返します。
  例  :UGR CH1,1
      CH1の波形をグラフ1に表示します。


(4) 時間軸方向への拡大・圧縮率の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TMMG A
      (クエリ)   :TMMG?
      (応答)    A<NR3>
               A=0.01,0.02,0.05,0.1,0.2,0.5,1.0,2.0,5.0,10.0
  解説 時間軸方向への拡大・圧縮率を設定します。
      時間軸方向への拡大・圧縮率をNR3数値で返します。
  例  :TMMG 0.01
      時間軸を1/100にします。


(5) 電圧軸方向への拡大・圧縮率の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UMAG ch$,A
      (クエリ)   :UMAG? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A=0.5,1.0,2.0,5.0,10.0
  解説 ch$で指定されたチャネルの電圧軸方向への拡大・圧縮率を設定します。
      ch$で指定されたチャネルの現在の電圧軸方向への拡大・圧縮率をNR3数値で返します。
  例  :UMAG CH1,2.0
      CH1の電圧軸を2倍にします。


(6) 波形表示の実行
  構文 (コマンド)  :WAVE A$
              A$=ACSR(Aカーソル:時間軸カーソル,トレースカーソル)
                 TRIG(トリガポイント)
                 POINT(:POINTで設定したポイント)
  解説 測定画面上にA$で指定されたところから波形を表示します。
  例  :WAVE ACUR
      Aカーソルのある位置から波形を表示します。


(7) バリアブル機能の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UVRI ch$,A$
      (クエリ)   :UVRI? ch$ 
      (応答)    ch$,A$
               ch$=CH1,CH2
               A$=OFF,ON
  解説 ch$で指定されたチャネルのバリアブルを設定します。
      ch$で指定されたチャネルのバリアブルの設定を、文字データで返します。
  例  :UVRI CH1,ON
      CH1のバリアブルをONに設定します。


(8) バリアブル機能の上限値、下限値の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UPLO ch$,B,C
      (クエリ)   :UPLO? ch$
      (応答)    ch$,B<NR3>,C<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               B,C=-9.9999E+29〜+9.9999E+29
  解説 測定画面での波形の上限値、下限値を設定します。
      現在の測定画面での波形の上限値、下限値をNR3数値で返します。
  例  :UPLO ch1,-1.0,1.0
      測定画面でのCH1波形の-1.0〜1.0の範囲を表示します。


(9) 情報(上部)の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :INFOT A$
      (クエリ)   :INFOT? A$
      (応答)    A$
               A$=OFF
                  COMM(コメント)
                  SET(設定)
                  COUNT(カウント)(ソフトバージョン V1.31以降)
                  C_FC(カウント&ファイルコメント)(ソフトバージョン V1.31以降)
                  C_CC(カウント&チャネルコメント)(ソフトバージョン V1.31以降)
  解説 情報表示(上)の設定をします。
      現在の情報表示(上)の設定を文字データで返します。
  例  :INFOT COMM
      コメントを画面上部に表示します。


(10) 情報(左部)の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :INFOL A$
      (クエリ)   :INFOL? A$
      (応答)    A$
               A$=OFF
                  GAU1(CH1のゲージ)
                  GAU2(CH2のゲージ)
                  COMP(判定結果)
                  MEAS(判定結果詳細)
  解説 情報表示(左)の設定をします。
      8730,MR8730でGAU2を指定した場合はエラーとなります。
      現在の情報表示(左)の設定を文字データで返します。
  例  :INFOL GAU1
      CH1のゲージを画面左部に表示します。



-6.カーソルの設定、値の読み出し


(1) A・Bカーソルの表示選択と問合せ
  構文 (コマンド)  :CSRON A$
      (クエリ)   :CSRON?
      (応答)    A$
               A$=OFF,A,AB
  解説 カーソルの表示選択をします。
      現在のカーソルの表示設定を、文字データで返します。
  例  :CSRON AB
      AカーソルとBカーソルを表示します。


(2) A・Bカーソルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TCSR A$
      (クエリ)   :TCSR?
      (応答)    A$
              A$=TIME,VOLT,TRACE
                 TIME  :時間軸カーソル
                 VOLT :電圧軸カーソル
                 TRACE:トレースカーソル
  解説 A・Bカーソルの種類(時間軸カーソル、電圧軸カーソル、トレースカーソル)設定をします。
      現在のA・Bカーソルの種類を、文字データで返します。
  例  :TCSR TIME
      カーソルを時間軸カーソルにします。


(3) Aカーソルのチャネルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TCSRA A$
      (クエリ)   :TCSRA?
      (応答)    A$
               A$ = ALL,CH1,CH2
  解説 Aカーソルのチャネルを設定します。
      現在のAカーソルの設定を、文字データで返します。
  例  :TCSRA CH1
      AカーソルにCH1を指定します。


(4) Bカーソルのチャネルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TCSRB A$
      (クエリ)   :TCSRB?
      (応答)    A$
               A$ = ALL,CH1,CH2
  解説 Bカーソルのチャネルを設定します。
     現在のBカーソルの設定を、文字データで返します。
  例  :TCSRB CH2
      BカーソルにCH2を指定します。


(5) A・Bカーソルの設定と問合せ(XY画面時)
  構文 (コマンド)  :XCSR A$
      (クエリ)   :XCSR?
      (応答)    A$
              A$=X,Y,TRACE
                 X :縦カーソル
                 Y :横カーソル
                 TRACE:トレースカーソル
  解説 XY画面時のA・Bカーソルの種類(縦カーソル、横カーソル、トレースカーソル)設定をします。
     XY画面ではカーソルのチャネルの設定はありません。
      現在のA・Bカーソルの種類を、文字データで返します。
  例  :XCSR X
      カーソルを縦カーソルにします。


(6) Aカーソルの位置の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :APOS A
      (クエリ)   :APOS?
      (応答)    A<NR1>
              TY画面時
              「時間軸カーソル、トレースカーソル」
               A=0〜ストレージデータ数(100×記録長) (100ポイント/DIV)
              「電圧軸カーソル」
               A=0〜400                (40ポイント/DIV)
              XY画面時
              「トレースカーソル」
               A=0〜ストレージデータ数(100×記録長)
              「縦カーソル、横カーソル」
               A=0〜400                (40ポイント/DIV)
  解説 Aカーソルの位置を設定します。
      現在のAカーソルの位置を、NR1数値で返します。
  例  :APOS 1000
      Aカーソル(時間軸カーソル)の位置を1000ポイント(10DIV)の位置に移動します。


(7) Bカーソルの位置の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :BPOS A
      (クエリ)   :BPOS?
      (応答)    A<NR1>
  解説 「(6) Aカーソルの位置の設定と問合せ」と同じ。


(8) カーソルリードアウト値(t)の問合せ
  構文 (クエリ)   :DTRE? A$
      (応答)    B<NR3>
               A$=A,B,B_A
               B=リードアウト値(t)
  解説 カーソルリードアウト値(t)を、NR3数値で返します。
  例  :DTRE? A (応答)5.0000E-06
      Aカーソルリードアウト値を問い合わせます。
  使用可能条件 TY画面:時間軸/トレースカーソル使用時
          XY画面:トレースカーソル使用時
  注記 スタート中は実行できません。


(9) カーソルリードアウト値(V)の問合せ
  構文 (クエリ)   :DVRE? A$
      (応答)    B<NR3>(,C<NR3>)
               A$=A,B,B_A
               B,C=リードアウト値(V)
  解説  カーソルリードアウト値(V)を、NR3数値で返します。
  例  :DVRE? A 
      (応答)3.8540E-02(TY画面、XY画面 縦・横カーソル)
          3.8540E-02,2.44580E-02(XY画面 トレースカーソル:CH1、CH2の順)
      Aカーソルリードアウト値を問合せます。
  使用可能条件 TY画面:電圧軸/トレースカーソル使用時(カーソルのチャネルがALLの場合を除く)
          XY画面:全カーソル
  注記 スタート中は実行できません。



-7.ストレージデータの入出力等の設定と問合せ


(1) ストレージデータの入出力ポイントの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :POINT ch$,A
      (クエリ)   :POINT?
      (応答)    ch$、A<NR1>
               ch$=CH1,CH2
               A=0〜最大記録長×100
  解説 ストレージデータの入出力ポイントの設定をします。
      現在の入出力ポイントを、NR1数値で返します。
  例  :POINT CH1,100
      入出力ポイントをCH1、ストレージデータの先頭から100番目に設定します。
  注記 スタート中はクエリも実行できません。


(2) ストレージデータ数の問合せ
  構文 (クエリ)   :MAXP?
      (応答)   A<NR1>
              A=0:ストレージされてない
               1〜最大記録長×100
  解説 ストレージメモリにストレージされているデータ数を、NR1数値で返します。
  例  :MAXP? (応答):1000
      ストレージされているデータ数が1000(10DIV)。
  注記 スタート中は実行できません。


(3) ストレージメモリの準備
  構文 (コマンド)  :PREPARE
  解説 本体に波形データがない場合、データ転送ができるようにストレージメモリを確保します。
  例  :PREPARE
      ストレージメモリの確保をします。
  注記 ストレージメモリにデータがある場合は、波形は消去されます。


(4) ストレージデータの入出力(ASCII)
  構文 (コマンド)  :ADATA B
      (クエリ)   :ADATA? A
      (応答)    B…<NR1>
               B=-1616〜2000
               A=1〜最大記録長×100(出力個数)
  解説 :POINTで設定されたチャネル、ポイントのデータ部のデータをストレージメモリに入力します。
      :POINTで設定されたチャネル、ポイントからストレージデータをAで指定された個数分出力します。
      入出力ポイントもデータ数分増加します。
  ※  ストレージデータと電圧軸値の関係
      :ADATAで入出力されるデータ値(-1616〜2000)と測定電圧軸値との関係は
      下のようになります。


        測定電圧軸値=(データ値)×電圧軸レンジ/160

        例  電圧軸レンジ1(V/DIV)、データ値=880
            測定電圧軸値=880×1/160=5.5(V)
            となります。
  例  :POINT CH1、0
      :ADATA? 10
      入出力ポイントをCH1、ストレージデータの0番目に設定し、ストレージデータを10個出力させます。
  注記 スタート中はクエリも実行できません。
      波形があること。入出力ポイントがストレージされているデータ数より小さいこと。

(5) ストレージデータの入出力(電圧軸値)
  構文 (コマンド)  :VDATA B
      (クエリ)   :VDATA? A
      (応答)    B…<NR3>
               B=電圧軸値
               A=1〜最大記録長×100(データ数)
  解説 :POINTで設定されたチャネル、ポイントにデータ部のデータ(電圧軸値)をストレージメモリに入力します。
      :POINTで設定されたチャネル、ポイントからストレージデータをAで指定された個数分、電圧軸値で出力します。
      入出力ポイントもデータ数分増加します。
      *スケーリングされている場合は、スケーリングされた値、波形演算されている場合は、演算結果が入出力されます。
  例  :POINT CH1,0
      :VDATA? 10
      入出力ポイントをCH1、ストレージデータの0番目に設定し、ストレージデータを電圧軸値で10個出力させます。
  注記 スタート中はクエリも実行できません。
      メモリ波形があること。入出力ポイントがストレージされているデータ数より小さいこと。



-8.機器/調整の設定と問合せ


(1) スタートバックアップ機能の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :STBK A$
      (クエリ)   :STBK?
      (応答)    A$
               A$=OFF,ON
  解説 スタートバックアップ機能を設定します。
      現在のスタートバックアップ機能の設定を、文字データで返します。
  例  :STBK ON
      スタートバックアップ機能をONに設定します。


(2) バックライトセーバのON/OFFの設定
  構文 (コマンド)  :BKLT A
      (クエリ)   :BKLT?
      (応答)     A<NR1>
               A=0(OFF),1〜30(分)
  解説 バックライトセーバ機能のON/OFFを設定します。
      バックライトセーバ機能のON/OFFを、NR1数値で返します。
  例  :BKLT 1
      バックライトセーバ機能を1分に設定します。


(3) カレンダーの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :DATE A,B,C
      (クエリ)   :DATE?
      (応答)    A,B,Cすべて<NR1>
               A=0〜99(年)
               B=1〜12(月)
               C=1〜31(日)
  解説 カレンダーの設定をします。
      現在のカレンダーを返します。
  例  :DATE 2,7,22
      02年7月22日に設定します。


(4) 時刻の設定と現在時刻の問合せ
  構文 (コマンド)  :TIME A,B,C
      (クエリ)   :TIME?
      (応答)    A,Bすべて<NR1>
               A=0〜23(時)
               B=0〜59(分)
               C=0〜59(秒)
  解説 時刻の設定をします。
      現在時刻を返します。
  例  :TIME 10,0,0
      内部時計を10時に設定します。


(5) 波形データのクリア
  構文 (コマンド)  :DATAC
  解説 波形データをクリアします。


(6) ビープ音の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :BEEP A$
      (クエリ)   :BEEP?
      (応答)    A$
               A$=OFF,ON
  解説 ビープ音の設定をします。
      現在のビープ音の設定を、文字データで返します。
  例  :BEEP ON
      ビープ音を鳴らします。


(7) 多機能端子EXT_INの設定と問い合わせ
  構文 (コマンド)  :EXTI A$
      (クエリ)   :EXTI?
      (応答)    A$
               A$=COMP_CLR,START_STOP
  解説 EXT_INの設定をします。
      現在のEXT_INの設定を、文字データで返します。
  例  :EXTI COMP_CLR
      信号入力時に判定クリアする端子として設定します。


(8) 多機能端子EXT_OUTの設定と問い合わせ
  構文 (コマンド)  :EXTO NO$,A$
      (クエリ)   :EXTO? NO$
      (応答)    NO$,A$
               NO$=EXT_OUT端子番号(NO:1〜5)
               A$=TOTAL_OK (総合OK)
                 TOTAL_NG (総合NG)
                 AREA_OK (エリア判定OK)
                 AREA_NG (エリア判定NG)
                 MEAS1_OK (数値演算1OK)
                 MEAS1_NG (数値演算1NG)
                 MEAS2_OK (数値演算2OK)
                 MEAS2_NG (数値演算2NG)
                 MEAS3_OK (数値演算3OK)
                 MEAS3_NG (数値演算3NG)
                 MEAS4_OK (数値演算4OK)
                 MEAS4_NG (数値演算4NG)
  解説 EXT_OUTの設定をします。
      NO$で指定された端子番号の現在の出力設定を、文字データで返します。
  例  :EXTO NO1,TOTAL_OK
      EXT_OUT1を総合判定OKで信号を出す設定にします。


(9) コントラスト/輝度の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CNTRST A
      (クエリ)   :CNTRST?
      (応答)    A<NR1>
               A=-11〜9(8730,8731), -9〜9(MR8730,MR8731)
  解説 画面のコントラスト/輝度を調整します。
      8730,8731はコントラスト、MR8730,MR8731は輝度の設定となります。
      現在のコントラスト/輝度の設定を、NR1数値で返します。


(10) レンジオーバー検出の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :RNGOV A$
      (クエリ)   :RNGOV?
      (応答)    A$
               A$=OFF,ON
  解説 レンジオーバー検出時のワーニング出力について設定をします。
       OFF:レンジオーバー時に外部端子や画面にワーニングを出力しません。
       ON :レンジオーバー時に外部端子と画面にワーニングを出力します。
      現在のレンジオーバーの設定を、文字列で返します。


(11) 言語の切換と問合せ
  構文 (コマンド)  :LANG A$
      (クエリ)   :LANG?
      (応答)    A$
               A$=JPN,ENG
  解説 言語の切換をします。
       JPN:日本語に切換えます。
       ENG:英語に切換えます。
      現在の言語の設定を、文字列で返します。


(12) 波形背景色の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :BCOL A$
      (クエリ)   :BCOL?
      (応答)    A$
               A$=WHITE,BLACK
  解説 MR8730,MR8731で設定/問い合わせが可能です。
      波形表示部の背景色を設定します。
       WHITE:波形表示部の背景色を白にします。
       BLACK:波形表示部の背景色を黒にします。
      波形表示部の背景色を、文字データで返します。
  例  :BCOL WHITE
      波形表示部の背景色を白色にします。


(13) 判定エリア色の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ACOL ch$,A
      (クエリ)   :ACOL? ch$
      (応答)    ch$,A
               ch$=CH1,CH2
               A=0〜999
  解説 MR8730,MR8731で設定/問い合わせが可能です。
      判定エリア色を設定します。
       色は三原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の組み合わせであらわされ、
       それぞれ0〜9の値をとります。数値が大きいほどその色が強く表現されます。
       NR1形式の数値は、100の位が赤色、10の位が緑色、1の位が青色の設定値となり、
       0〜999までの値が設定できます。
      判定エリア色を、NR1数値で返します。
  例  :ACOL CH1,990
      CH1の判定エリア色を黄色にします。



-9.スケーリングの設定と問合せ


(1) スケーリング機能のON/OFFの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCAL ch$,A$
      (クエリ)   :SCAL? ch$
      (応答)    ch$,A$
               ch$=CH1,CH2
               A$=OFF,ON
  解説 ch$で指定されたチャネルのスケーリングの設定をします。
      ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングの設定を、文字列データで返します。
  例  :SCAL CH1,ON
      CH1のスケーリング機能をONにします。


(2) スケーリングの換算値の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCEU ch$,A
      (クエリ)   :SCEU? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A=-9.9999E+9〜+9.9999E+9
  解説 ch$で指定されたチャネルのスケーリング換算値の設定をします。
      ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリング換算値の設定を、NR3数値で返します。
  例  :SCEU CH1,+2.0E-3
      CH1のスケーリング換算値を+2.0E-3に設定します。


(3) スケーリングのオフセットの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCOS ch$,A
      (クエリ)   :SCOS? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A=-9.9999E+9〜+9.9999E+9
  解説 ch$で指定されたチャネルのスケーリングのオフセットを設定します。
      ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングのオフセットを、NR3数値で返します。
  例  :SCOS CH1,+1.0E-3
      CH1のスケーリングオフセットを+1.0E-3に設定します。


(4) スケーリングの入力値の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCVOL ch$,A,B
      (クエリ)   :SCVOL? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>,B<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A,B=-9.9999E+19〜+9.9999E+19
  解説 ch$で指定されたチャネルのスケーリングの入力値1,2の値を設定します。
      ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングの入力値1,2の値を、NR3数値で返します。
  例  :SCVOL CH1,+2.0E-1,0
      CH1の入力値1,2を200mV,0Vに設定します。


(5) スケーリングの物理量の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCSCA ch$,A,B
      (クエリ)   :SCSCA? ch$
      (応答)    ch$,A<NR3>,B<NR3>
               ch$=CH1,CH2
               A,B=-9.9999E+19〜+9.9999E+19
  解説 ch$で指定されたチャネルのスケーリングの物理量1,2の値を設定します。
      ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングの物理量1,2の値を、NR3数値で返します。
  例  :SCSCA CH1,1.0E+1,0
      CH1の物理量1,2を10,0に設定します。


(6) スケーリングの単位の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SUNT ch$,'A$'
      (クエリ)   :SUNT? ch$
      (応答)    ch$,"A$"
               ch$=CH1,CH2
               A$=スケーリング単位(最大7文字)
  解説 ch$で指定されたチャネルのスケーリングの単位を7文字以内で設定します。
      扱える文字は、本体で入力できる文字ですが、特殊文字の入力は下のようになります。
      ^2(=(2乗)),^3(=(3乗)),~c(=゚),~e(=ε),~u(=μ),~o(=Ω) 
      上記以外は、スペースに置き換えます。
      ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングの単位を、文字データで返します。
        コマンド中のシングルクォーテーション(')の代わりに、ダブルクォーテーション(")を用いることができます。
  例  :SUNT CH1,'mA'
      CH1のスケーリング単位をmAにします。



-10.コメントの設定と問合せ


(1) 各チャネルのコメント文字の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UCOM: ch$,'A$'
      (クエリ)   :UCOM? ch$
      (応答)    ch$, "A$"
               ch$=CH1,CH2
               A$=コメント文字(最大全角8文字、半角16文字)
  解説 ch$で指定されたチャネルのコメント文字を設定します。
      扱える半角文字は本体で入力できる文字ですが、特殊文字の入力は下のようになります。
      ^2(=(2乗)),^3(=(3乗)),~c(=゚),~e(=ε),~u(=μ),~o(=Ω)
      上記以外は、スペースに置き換えます
      全角は、JIS第1,第2水準漢字コードが使用できます。
      上記以外は、スペースに置き換えます。
      ch$で指定されたチャネルのコメント文字を、文字データで返します。
      コマンド中のシングルクォーテーション(')の代わりに、ダブルクォーテーション(")を用いることができます。
  例  :UCOM CH1,'ch1=TEST'
      CH1のコメントを「ch1=TEST」にします。


(2) ファイルのコメント文字の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :FCOM 'A$'
     (クエリ)   :FCOM?
     (応答)    "A$"
              A$=コメント文字(最大全角10文字、半角20文字)
  解説 設定ファイル保存時のファイルのコメント文字を設定します。
      扱える半角文字は「(1) 各チャネルのコメント文字の設定と問合せ」と同じです。
      現在読み込まれているファイルのコメント文字を、文字データで返します。
      コマンド中のシングルクォーテーション(')の代わりに、ダブルクォーテーション(")を用いることができます。
  例  :FCOM 'TEST'
      ファイルのコメントを「TEST」にします。


(3) コメント履歴の問合せ
  構文 (クエリ)   :HCOM? NO$
     (応答)    NO$,"A$"
              NO$=NO1〜NO10
              A$=コメント文字(最大全角10文字、半角20文字)
  解説 NO$で指定した番号のコメント履歴を問い合わせます。



-11.数値演算機能の設定と問合せ


(1) 数値演算の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :MEAS A$
      (クエリ)   :MEAS?
      (応答)    A$
               A$=OFF,ON
  解説 数値演算の設定をします。
      現在の数値演算の設定を、文字データで返します。
  例  :MEAS ON
      数値演算をONに設定します。


(2) 演算結果の保存の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :MSAV A$
      (クエリ)   :MSAV?
      (応答)    A$
               A$=OFF,CARD,LAN
  解説 数値演算結果の保存先を設定します。
      現在の数値演算結果の保存先を、文字データで返します。
  例  :MSAV CARD
      演算結果をPCカードに保存します。


(3) 数値演算式の設定と問合せ 
  構文 (コマンド)  :MEASS NO$,A$(,ch$(,B))
      (クエリ)   :MEASS? NO$
      (応答)    NO$,A$,ch$,B<NR3>
               NO$=NO1〜NO4
               A$=OFF
                  AVE  :平均値
                  RMS  :実効値
                  PP  :ピーク値
                  MAX  :最大値
                  MAXT :最初の最大値までの時間
                  MIN  :最小値
                  MINT :最初の最小値までの時間
                  PERI :周期
                  FREQ :周波数
                  RISE :立上がり時間
                  FALL :立下がり時間
                  AREA :面積値
                  INTEG :積算値
                  DIFF :直前のサンプリング値との差分
                  PWID :パルス幅
                  DUTY :DUTY比
                  LEVE :指定レベル時間
                  PCOU :パルスカウント
                  UPLO :最大値&最小値
                  XYAREA:XY面積値
               ch$=CH1,CH2
               B=レベル値
               (周期、周波数、パルス幅、DUTY比、指定レベル時間、パルスカウントのみ有効)
  解説 NO$で指定された数値演算の演算項目とチャネルの設定をします。
      レベルが不必要な演算に対してBを指定した場合は値としては設定されますが演算としては無効です。
      演算OFFとXY面積値の場合にはチャネルとレベル値の指定は必要ありません。
      NO$で指定された数値演算の演算項目、チャネル、設定レベルを返します。
  例  :MEASS NO1,MAX,CH1
      NO.1の演算にCH1の最大値を演算する設定をします。


(4) 数値演算結果の問合せ
  構文 (クエリ)   :ANSW? NO$
      (応答)    A$,B<NR1>,C<NR3>(,D<NR3>)
               NO$=NO1〜NO4
               A$=演算種類
               B=判定結果
                -1:未判定
                 0:判定OK
                 3,5,7:判定NG(3:上限オーバー、5:下限アンダー、7:両方)
               C=演算値または最大値(*:演算エラー)
               D=最小値(*:演算エラー)
  解説 NO$で指定された数値演算の演算結果を返します。
      平均値など演算値が一つのものは最小値がありません。
  例  :ANSW? NO1 (応答):AVE,0,-1.2345E-2
      NO1の演算結果を問合せます。


(5) 演算範囲の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :MARE A$(,B,C)
      (クエリ)   :MARE?
      (応答)    A$(,B<NR1>,C<NR1>)
               A$=ALL,PART
               B = 0〜最大記録長×100(始点)
               C = B〜最大記録長×100(終点)
  解説 数値演算範囲を設定します。
      範囲が部分(PART)の時は始点と終点の指定が必要です。
      現在の数値演算範囲を返します。
  例  :MARE ALL
      演算範囲を全波形に設定します。


(6) 数値判定時停止条件の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :MSTP A$
      (クエリ)   :MSTP?
      (応答)    A$
               A$=OK,NG,OK_NG
  解説 数値判定時停止条件の設定します。
      現在の数値判定時停止条件を、文字データで返します。
  例  :MSTP NG
      数値判定は結果がNGの時に測定を停止する設定にします。


(7) 数値演算判定の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :MCOMP NO$,A$
      (クエリ)   :MCOMP? NO$
      (応答)    NO$,A$
               NO$=NO1〜NO4
               A$=OFF,ON
  解説 数値演算判定の設定します。
      現在の数値演算判定の設定を、文字データで返します。
  例  :MCOMP NO1,ON
      No.1の演算に対して判定を行う設定にします。


(8) 判定の上下限値の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :COMPA NO$,A,B
      (クエリ)   :COMPA? NO$
      (応答)    NO$,A<NR3>,B<NR3>
               NO$=NO1〜NO4
               A,B=上限、下限
  解説 判定の上下限値を設定します。
      現在の判定の上下限値の設定を、NR3数値で返します。
      上限値または下限値のみで判定する場合は設定しない方に*を入力して下さい。
  例  :COMPA NO1,1,*
      No.1の演算を上限値1で判定するように設定します。(下限では判定しない)


(9) 数値演算のスロープ設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :MSLP NO$,A$
      (クエリ)   :MSLP? NO$
      (応答)    NO$,A$
               NO$=NO1〜NO4
               A,B=UP, DOWN
  解説 数値演算のスロープを設定します。
      現在の数値演算のスロープ設定を、NR3数値で返します。
  例  :MSLP NO1,UP
      No.1のスロープを立ち上がりに設定します。



-12.波形演算機能の設定と問合せ


(1) 波形演算の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CWAV A$
      (クエリ)   :CWAV?
      (応答)    A$
               A$=OFF,ON
  解説 波形演算の設定をします。
      現在の波形演算の設定を、文字データで返します。
  例  :CWAV ON
      波形演算をONに設定します。


(2) 波形演算式の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CWVF ch$,A$
      (クエリ)   :CWVF? ch$
      (応答)    ch$,A$ 
               ch$=CH1,CH2
               A$=OFF
                  ABS  :絶対値
                  RECT :半波整流
                  ADD  :他chとの和
                  SUB  :他chとの差
                  MULT :他chとの積
                  DIVI  :他chとの商
  解説 ch$で指定されたチャネルの波形演算の設定をします。
      ch$で指定されたチャネルの波形演算の設定を返します。
  例  :CWVF ch1,ABS
      ch1の波形演算を絶対値に設定をします。


(3) 波形演算の再実行
  構文 (コマンド)  :CALCEXE
  解説 ストレージデータに対して波形演算を再実行します。



-13.ファイルに関するコマンド


(1) 波形ファイルのバイナリセーブ
  構文 (コマンド)  :SVBI 'NAME$'
              NAME$=ファイル名(8文字以内)
  解説 波形データをバイナリでセーブします。
      拡張子"MEM"でファイルを作成します。
      すでに存在するファイルにセーブしようとした場合は実行エラーとなります。
      シングルクォーテーション(')の代わりにダブルクォーテーション(")も使用できます。
      半角小文字は大文字に変換されます。
  例  :SVBI 'TEST'
      波形データをファイル名'TEST.MEM'でセーブします。


(2) 波形ファイルのテキストセーブ
  構文 (コマンド)  :SVTX 'NAME$',A
              NAME$=ファイル名(8文字以内)
               A=間引き OFF,2,5,10,20,50,100
  解説 波形データをテキストでセーブします。
      拡張子"CSV"でファイルを作成します。
      すでに存在するファイルにセーブしようとした場合は実行エラーとなります。
      シングルクォーテーション(')の代わりにダブルクォーテーション(")も使用できます。
      半角小文字は大文字に変換されます。
  例  :SVTX 'TEST',10
      波形データをファイル名'TEST.CSV'、間引き1/10でテキストセーブします。


(3) 設定ファイルのセーブ
  構文 (コマンド)  :SVST 'NAME$'
              NAME$=ファイル名(8文字以内)
  解説 設定データをセーブします。
      拡張子"SET"でファイルを作成します。
      すでに存在するファイルにセーブしようとした場合は実行エラーとなります。
      シングルクォーテーション(')の代わりにダブルクォーテーション(")も使用できます。
      半角小文字は大文字に変換されます。
  例  :SVST 'TEST'
      設定データをファイル名'TEST.SET'でセーブします。


(4) 判定エリアと試験モードの一括保存
  構文 (コマンド)  :BACKUP 'NAME$'
              NAME$=ファイル名(8文字以内)
  解説 判定エリアと試験モードを一括保存します。
      インデックスファイル(NAME$.ROM)と試験モードとエリアの入ったディレクトリ(NAME$)が作成されます。
      すでに存在するファイルにセーブしようとした場合は実行エラーとなります。
      シングルクォーテーション(')の代わりにダブルクォーテーション(")も使用できます。
      半角小文字は大文字に変換されます。


(5) ファイルのロード(ファイル名指定)
  構文 (コマンド)  :LDNA 'NAME$'(,A)
              NAME$=ファイル名
              A=1〜16(エリア番号)
  解説 NAME$で指定されたファイルのデータをロードします。
      シングルクォーテーション(')の代わりにダブルクォーテーション(")も使用できます。
      エリアファイルはAで指定したエリア番号に読み込まれます。
      インデックスファイル(フラッシュエリア)を指定すると、同名のディレクトリから試験モードとエリアをすべて読み込みます。
  例  :LDNA 'WAVE.MEM'
      「WAVE.MEM」をロードします。


(6) ファイルのロード(ファイル番号指定)
  構文 (コマンド)  :LDNO A(,B)
              A=ファイル番号
              B=1〜16(エリア番号)
  解説 NOで指定されたファイルのデータをロードします。
      エリアファイルはBで指定したエリア番号に読み込まれます。
      インデックスファイル(フラッシュエリア)を指定すると、同名のディレクトリから試験モードとエリアをすべて読み込みます。
  例  :LDNO 1
      1番のファイルをロードします。


(7) ファイル、ディレクトリ情報の問合せ
  構文 (クエリ)   :INFO? NO
      (応答)    NO<NR1>,"NAME$","DATE$","TIME$",A<NR1>,B$,C$,"TDATE$","TTIME$"
               NO  :ファイル、ディレクトリ番号
               NAME$ :ファイル名
               DATE$ :セーブ年月日
               TIME$ :セーブ時刻
               A   :ファイルサイズ(Byte)
               B$   :記録内容:WAVE,SET,AREA,ROM,S_A
               C$   :記録長
               TDATE$:トリガ年月日
               TTIME$:トリガ時刻
  解説 NOで指定されたファイルの情報を返します。
      指定したファイルが読み込めない場合は、
      NO,"NAME$","DATE$","TIME$",A,---
      と返します。
  注記 ディレクトリの場合は、TIME$までの情報となります。


(8) ファイル、ディレクトリの削除(名前指定)
  構文 (コマンド)  :DELE 'NAME$'
              NAME$=ファイル名
  解説 NAME$で指定されたファイルまたはディレクトリを消去します。
      シングルクォーテーション(')の代わりにダブルクォーテーション(")も使用できます。
  例  :DELE 'TEST.MEM'
      ファイル「TEST.MEM」を消去します。


(9) ファイル、ディレクトリの削除(番号指定)
  構文 (コマンド)  :NDEL NO
              NO:ファイル番号
  解説 NOで指定されたファイルまたはディレクトリを消去します。
  例  :NDEL 1
      ファイル番号1のファイルを消去します。


(10) カードの全消去 
  構文 (コマンド)  :FOMT
  解説 PCカードの中身を全消去します。


(11) ディレクトリの作成 
  構文 (コマンド)  :MDIR 'NAME$'
              NAME$=サブディレクトリ名(8文字以内)
  解説 メディアのカレントディレクトリにサブディレクトリを作成します。
      シングルクォーテーション(')の代わりにダブルクォーテーション(")も使用できます。
  例  :MDIR 'TEST'
      TESTというサブディレクトリを作成します。


(12) カレントディレクトリの変更(名前指定)
  構文 (コマンド)  :CHDIRN NAME$
              NAME$=ディレクトリ名(8文字以内)
  解説 メディアのカレントディレクトリをNAME$で指定したディレクトリに変更します。
      指定したディレクトリはカレントディレクトリから探します。
      NAME$に..を指定することによって1つ上のディレクトリに移ることができます。
  例  :CHDIRN 'TEST'
      TESTというサブディレクトリに移動します。
      :CHDIRN '..'
      親ディレクトリに移動します。


(13) カレントディレクトリの変更(番号指定)
  構文 (コマンド)  :CHDIR NO
              NO=ファイル番号
  解説 メディアのカレントディレクトリをNOで指定したディレクトリに変更します。
  例  :CHDIR 10
      ファイル番号10で示されるサブディレクトリに移動します。


(14) ルートディレクトリへの移動
  構文 (コマンド)  :CDRT
  解説 メディアのカレントディレクトリをルートディレクトリに変更します。


(15) ファイル数の問合せ 
  構文 (クエリ)   :FILE?
      (応答)    A<NR1>
               A=ファイル数
  解説 セーブされている総ファイル数を、NR1数値で返します。


(16) ファイル名の問合せ
  構文 (クエリ)   :NINF? NO
      (応答)    NO,"NAME$",A$
               NO=ファイル番号
               NAME$=ファイル名
               A$=FILE(ファイル)
                 DIR(ディレクトリ)
  解説 NOで指定されたファイル番号のファイル名を、文字データで返します。
  例  :NINF? 1 (応答) 1,"TEST.DAT",FILE


(17) カレントディレクトリの問合せ
  構文 (クエリ)   :DIR?
      (応答)    "A$"
               A$=ディレクトリ名
  解説 メディアのカレントディレクトリ名(パス付)を、文字データで返します。


(18) 使用可能バイト数の問合せ
  構文 (クエリ)   :FREE?
      (応答)    A<NR1>
               A=使用可能バイト数
  解説 PCカードの使用可能バイト数を、NR1数値で返します。


(19) PCカードの有無の問合せ
  構文 (クエリ)   :CARD?
      (応答)    A<NR1>
               A=0 PCカードが入っていません。
                 1 PCカードが入っています。
  解説 PCカードの有無を、NR1数値で返します。


(20) 設定&エリア一括保存
  構文 (コマンド)  :SVSA 'NAME$'
              NAME$=ファイル名(8文字以内)
  解説 設定データと判定を一括で保存します。
      拡張子"S_A"でファイルを作成します。
      すでに存在するファイルにセーブしようとした場合は実行エラーとなります。
      シングルクォーテーション(')の代わりにダブルクォーテーション(")も使用できます。
      半角小文字は大文字に変換されます。
  例  :SVSA 'TEST'
      設定&エリアファイルを'TEST.S_A'という名前で保存。



-14.判定エリア編集に関するコマンド


(1) エリア作成のON/OFFと問合せ
  構文 (コマンド)  :EDIT A$
      (クエリ)   :EDIT?
      (応答)    A$
               A$=OFF,ON
  解説 ONでエリア作成画面に入ります。
      (編集用コマンド実行前に必ず、ONにしてください。)
      (編集用コマンド終了前に必ず、OFFにしてください。)
      エリア作成の状態を文字データで返します。
  例  :EDIT ON
      エリア作成画面に入ります。


(2) ストレージ波形の取り込みコマンド(通常)
  構文 (コマンド)  :STOR (ch$)
               ch$=CH1,CH2
  解説 ch$で指定したチャネルにストレージされている波形を取り込みます。
      XY画面(8731,MR8731)ではch$の指定は無効です。
  例  :STOR CH2
      CH2のストレージ波形を取り込みます。


(3) ストレージ波形の取り込みコマンド(重ね描き)
  構文 (コマンド)  :STORO (ch$)
               ch$=CH1,CH2
  解説 ch$で指定したチャネルにストレージされている波形を重ね描きの部分を含めて取り込みます。
      XY画面(8731,MR8731)ではch$の指定は無効です。
  例  :STORO CH2
      CH2のストレージ波形を重ね描き部分を含めて取り込みます。


(4) ストレージ波形の取り込みコマンド(電圧軸拡大)
  構文 (コマンド)  :STORM ch$,A,B
               ch$=CH1,CH2
               A=+方向の管理幅:0〜50.0(%)
               B=−方向の管理幅:-50.0〜0(%)
  解説 ch$で指定したチャネルにストレージされている波形を電圧軸方向に拡大して取り込みます。
      管理幅の値は電圧値に対する割合です。
  例  :STORM CH2,10,-30
      CH2のストレージ波形を(+10%、-30%)電圧軸方向に拡大して取り込みます。
  注記 XY画面時(8731,MR8731)は実行できません。


(5) エリアの読込
  構文 (コマンド)  :ALOAD A
              A=エリア番号(1〜16)
  解説 指定した番号から判定エリアを読み込みます。
  例  :ALOAD 3
      判定エリア3を読み込みます。


(6) 編集範囲の設定コマンド
  構文 (コマンド)  :SETB X1,Y1,X2,Y2
              TY画面
               X=X座標:0〜500(左基準)
               Y=Y座標:0〜400(上基準)
              XY画面
               X=X座標:0〜400(左基準)
               Y=Y座標:0〜400(上基準)
  解説 編集範囲を(X1,Y1)から(X2,Y2)に設定します。
  例  :SETB 10,20,100,200
      編集範囲を(10,20)から(100,200)に設定します。
      範囲が有効なものは拡大、縮小、消去、反転、塗りつぶしです。


(7) 編集範囲の解除コマンド
  構文 (コマンド)  :CLRB
  解説 編集範囲を解除します。
  例  :CLRB
      編集範囲を解除し、全体に対して編集するようにします。


(8) 拡大コマンド
  構文 (コマンド)  :AMAG A,B,C,D
               A,B,C,D=上、下、右、左の拡大量:0〜5.0(DIV)
  解説 A,B,C,Dで指定された幅で図形の拡大を実行します。
  例  :AMAG 1,1,1,1
      設定した範囲内の図形を上下左右1DIV分拡大します。


(9) 縮小コマンド
  構文 (コマンド)  :ACUT A,B,C,D
              A,B,C,D=上、下、右、左の縮小量:0〜5.0(DIV)
  解説 A,B,C,Dで指定された幅で図形の縮小を実行します。
  例  :ACUT 1,1,1,1
      設定した範囲内の図形を上下左右1DIV分縮小します。


(10) 消去コマンド
  構文 (コマンド)  :CLEA
  解説 図形の消去を実行します。
  例  :CLEA
      設定した範囲内の図形を消去します。


(11) 反転コマンド
  構文 (コマンド)  :REVE
  解説 図形の反転を実行します。
  例  :REVE
      設定した範囲内の図形を反転します。


(12) 直線コマンド
  構文 (コマンド)  :LINE X1,Y1,X2,Y2
              X1,Y1,X2,Y2=XY座標(「(6)編集範囲の設定コマンド」参照)
  解説 (X1,Y1)から(X2,Y2)へ直線を引きます。
  例  :LINE 10,20,100,200
      (10,20)から(100,200)へ直線を引きます。


(13) 四角コマンド
  構文 (コマンド)  :RECT X1,Y1,X2,Y2
              X1,Y1,X2,Y2=XY座標(「(6)編集範囲の設定コマンド」参照)
  解説 (X1,Y1)から(X2,Y2)を対角線とした四角を描きます。
  例  :RECT 10,20,100,200
      (10,20)から(100,200)を対角線とした四角を描きます。


(14) 四角(塗りつぶし)コマンド
  構文 (コマンド)  :BOXP X1,Y1,X2,Y2
              X1,Y1,X2,Y2=XY座標(「(6)編集範囲の設定コマンド」参照)
  解説 (X1,Y1)から(X2,Y2)を対角線とした四角を塗りつぶしで描きます。
  例  :BOXP 10,20,100,200
      (10,20)から(100,200)を対角線とした四角を塗りつぶしで描きます。


(15) 円コマンド
  構文 (コマンド)  :CIRC X,Y,R
              X,Y=XY座標、R=半径(「(6)編集範囲の設定コマンド」参照)
  解説 中心(X,Y)、半径Rの円を描きます。
  例  :CIRC 250,200,200
      中心(250,200)、半径200(2DIV)の円を描きます。


(16) 円(塗りつぶし)コマンド
  構文 (コマンド)  :CIRP X,Y,R
              X,Y=XY座標、R=半径(「(6)編集範囲の設定コマンド」参照)
  解説 中心(X,Y)、半径Rの円を塗りつぶしで描きます。
  例  :CIRP 250,200,200
      中心(250,200)、半径200(2DIV)の円を塗りつぶしで描きます。


(17) 塗りつぶしコマンド
  構文 (コマンド)  :PAINT X,Y
              X,Y=XY座標(「(6)編集範囲の設定コマンド」参照)
  解説 X,Yで指定された位置から塗りつぶします。
  例  :PAINT 100,100
      (100,100)を起点に塗りつぶします。


(18) 塗りつぶしコマンド(全閉区間)
  構文 (コマンド)  :CLSP
  解説 全閉区間に対して塗りつぶしを実行します。


(19) 消しゴムコマンド
  構文 (コマンド)  :ERAS X1,Y1,X2,Y2
              X1,Y1,X2,Y2=XY座標(「(6)編集範囲の設定コマンド」参照)
  解説 (X1,Y1)から(X2,Y2)を消しゴムで消します。
  例  :ERAS 10,20,100,200
      (10,20)から(100,200)へ消しゴムを移動させて図形を消します。
  注  消しゴムの大きさ分プラスされて消されます。消しゴムの大きさは10×20です。


(20) エリアの削除コマンド
  構文 (コマンド)  :ADEL A
              A=0 :全てのエリア消去
               1〜16:エリア番号
  解説 指定した番号の判定エリアを削除します。
  例  :ADEL 3
      判定エリア3を削除します。
  注記 ADELコマンド送信後は、1秒以上待ってから次のコマンドを送るようにして下さい。


(21) 取消しコマンド
  構文 (コマンド)  :UNDO
  解説 一つ前の編集コマンドを取り消します。
  例  :UNDO
      一つ前のコマンドの実行前の状態に戻します。


(22) 判定エリアの保存コマンド
  構文 (コマンド)  :ASAVE A
              A=エリア番号(1〜16)
  解説 作成したエリアを指定した番号(1〜16)に保存します。
  例  :ASAVE 3
      作成したエリアを3に保存します。
  注記 ASAVEコマンド送信後は、1秒以上待ってから次のコマンドを送るようにして下さい。


(23) 作成エリアの判定エリア形式保存
  構文 (コマンド)  :SVAR 'NAME$'
              NAME$=ファイル名(8文字以内)
  解説 作成中のエリアを、8730/MR8730判定エリア形式(.AREファイル)で保存します。
      すでに存在するファイルにセーブしようとした場合は実行エラーとなります。
      シングルクォーテーション(')の代わりにダブルクォーテーション(")も使用できます。
      半角小文字は大文字に変換されます。
  例  :SVAR 'TEST'
     作成エリアをファイル名'TEST.ARE'で保存します。


(24) 作成エリアの判定エリア形式保存
  構文 (コマンド)  :SVBM 'NAME$'
              NAME$=ファイル名(8文字以内)
  解説 作成中のエリアを、モノクロBMP形式(.BMPファイル)で保存します。
      すでに存在するファイルにセーブしようとした場合は実行エラーとなります。
      シングルクォーテーション(')の代わりにダブルクォーテーション(")も使用できます。
      半角小文字は大文字に変換されます。
  例  :SVBM 'TEST'
     作成エリアをファイル名'TEST.BMP'で保存します。


(25) エリアファイルの読み込み
  構文 (コマンド)  :LDAR 'NAME1$.NAME2$'
              NAME1$.NAME2$=拡張子付きファイル名
              (NAME2$=ARE , BMP)
  解説 NAME1$.NAME2$で指定されたエリアファイルを作成中エリアに読み込みます。
      シングルクォーテーション(')の代わりにダブルクォーテーション(")も使用できます。
  例  :LDAR 'TEST.BMP'
      モノクロBMPファイル「TEST.BMP」をエリア作成画面で読み込みます。