SCALingコマンド(スケーリング)


スケーリングのON/OFFの設定と問合せ


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:SCALing:SET CH$,A$
:SCALing:SET? CH$

(応答)

CH$,A$
CH$:CH1〜CH4
A$:OFF, SCI, ENG


解 説


CH$で指定されたチャネルのスケーリング機能を設定します。
CH$で指定されたチャネルのスケーリング機能の設定を文字データで返します。

OFF  スケーリング機能を使用しません。
SCI  スケーリング機能を利用し、指数形式で表示します。
ENG  スケーリング機能を利用し、小数形式で表示します。



:SCALing:SET CH1,ENG
:SCALing:SET? CH1
(応答)  :SCALING:SET CH1,ENG  (ヘッダがONの場合)


注 記


-


使用可能
条件


全ファンクション




スケーリング種類(出力方法)の設定と問合せ


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:SCALing:KIND CH$,A$
:SCALing:KIND? CH$

(応答)

CH$,A$
CH$:CH1〜CH4
A$:POINT, RATIO, MODEL, RATE


解 説


スケーリング方法を文字データで設定します。
現在のスケーリング方法を文字データで返します。

POINT  2点を指定してスケーリングを行います。
RATIO  変換比でスケーリングを行います。
MODEL  形名でスケーリングを行います。
RATE  出力レートでスケーリングを行います。



:SCALing:KIND POINT
:SCALing:KIND?
(応答)  :SCALING:KIND POINT  (ヘッダがONの場合)


注 記


-


使用可能
条件


全ファンクション




スケーリング(出力方法:2点)、変換前のUP,LOWの設定 と問合せ


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:SCALing:VOUPLOw CH$,B,C
:SCALing:VOUPLOw? CH$

(応答)

CH$,B<NR3>,C<NR3>
CH$:CH1〜CH4
B, C<NR3>:-9.999E+29〜9.999E+29


解 説


CH$で指定したチャネルのスケーリングの入力値(入力1及び入力2)を設定します。
CH$で指定したチャネルのスケーリングの入力値(入力1及び入力2)をNR3数値で返します。



:SCALing:VOUPLOw CH1,50.000E-03,-50.000E-03
:SCALing:VOUPLOw? CH1
(応答)  :SCALING:VOUPLOW CH1,+5.0000E-02,-5.0000E-02  (ヘッダがONの場合)


注 記


スケーリング出力方法の設定は:SCALing:KINDになります。


使用可能
条件


全ファンクション




スケーリング(出力方法:2点)、変換後のUP,LOWの設定と問合せ


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:SCALing:SCUPLOw CH$,B,C
:SCALing:SCUPLOw? CH$

(応答)

CH$,B<NR3>,C<NR3>
CH$:CH1〜CH4
B, C<NR3>: -9.999E+29〜9.999E+29


解 説


CH$で指定したチャネルのスケーリング入力(物理量1及び物理量2)の値を設定します。
CH$で指定したたチャネルのスケーリング入力(物理量1及び物理量2)の値をNR3数値で返します。



:SCALing:SCUPLOw CH1,-500E-03,500E-03
:SCALing:SCUPLOw? CH1
(応答)  :SCALING:SCUPLOW CH1,-5.0000E-01,+5.0000E-01  (ヘッダがONの場合)


注 記


スケーリング出力方法の設定は:SCALing:KINDになります。


使用可能
条件


全ファンクション




スケーリング(出力方法:変換比)、オフセットの設定と問合せ


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:SCALing:OFFSet CH$,A
:SCALing:OFFSet? CH$

(応答)

CH$,A<NR3>
CH$:CH1〜CH4
A<NR3>:-9.999E+9〜9.999E+9


解 説


CH$で指定したチャネルのスケーリングのオフセット値(eu offset)を設定します。
CH$で指定したチャネルのスケーリングのオフセット値(eu offset)をNR3数値で返します。



:SCALing:OFFSet CH1,1.0000E+00
:SCALing:OFFSet? CH1
(応答)  :SCALING:OFFSET CH1,1.0000E+00  (ヘッダがONの場合)


注 記


スケーリング出力方法の設定は:SCALing:KINDになります。


使用可能
条件


全ファンクション




スケーリング(出力方法:変換比)、変換比の設定と問合せ


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:SCALing:VOLT CH$,A
:SCALing:VOLT? CH$

(応答)

ch$,A<NR3>
CH$:CH1〜CH4
A<NR3>:-9.999E+9〜9.999E+9


解 説


CH$で指定したチャネルのスケーリングの変換比(eu/V)を設定します。
CH$で指定したチャネルのスケーリングの変換比(eu/V)をNR3数値で返します。



:SCALing:VOLT CH1,1.0000E+0
:SCALing:VOLT? CH1
(応答)  :SCALING:VOLT CH1,+1.0000E+00  (ヘッダがONの場合)


注 記


スケーリング出力方法の設定は:SCALing:KINDになります。


使用可能
条件


全ファンクション




スケーリング(出力方法:形名)、形名とレンジの設定と問合せ


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:SCALing:MODEl CH$,A$(,B)
:SCALing:MODEl? CH$

(応答)

CH$,A$,B<NR3>
CH$:CH1〜CH4
A$:M_3283, M_3284, M_3285, M_9010_50, M_9018_50,
M_9132_50, M_9322, M_9657_10, M_9675
M_CT9691_10A, M_CT9691_100A, M_CT9692_20A,
M_CT9692_200A, M_CT9693_200A, M_CT9693_2000A
B<NR3>:レンジ (CT9691, CT9692, CT9693使用時は省略可能。)


解 説


CH$で指定したチャネルの形名をレンジを設定します。
CH$で指定したチャネルの形名を文字データ、レンジをNR3数値で返します。

A$に使用するクランプの形名を設定してください。
CT9691, CT9692, CT9693については、レンジを含みます。
M_3283  3283, M_3284  3284, M_3285  3285, M_9010_50  9010-50, M_9018_50  9018-50,
M_9132_50  9132-50, M_9322  9322, M_9657_10  9657-10, M_9675  9675
M_CT9691_10A  CT9691 レンジ10A M_CT9691_100A  CT9691 レンジ100A
M_CT9692_20A  CT9692 レンジ20A M_CT9692_200A  CT9692 レンジ200A
M_CT9693_200A  CT9693 レンジ200A M_CT9693_2000A  CT9693 レンジ2000A



:SCALing:MODEl CH1,M_3283,1.0
:SCALing:MODEl? CH1
(応答)  :SCALING:MODEL CH1,M_3283,+1.0000E+00  (ヘッダがONの場合)


:SCALing:MODEl CH1,M_CT9691_10A
:SCALing:MODEl? CH1
(応答)  :SCALING:MODEL CH1,M_CT9691_10A,+1.0000E+02  (ヘッダがONの場合)


注 記


形名により設定できるレンジが異なります。
設定にない値を指定した場合、設定しようとした値よりも高いレンジが存在するときは、最も近いレンジに設定されます。
スケーリング出力方法の設定は:SCALing:KINDになります。


使用可能
条件


全ファンクション




スケーリング(出力方法:出力レート)、出力レートの設定と問合せ


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:SCALing:RATE CH$,A$
:SCALing:RATE? CH$

(応答)

CH$,A$
CH$:CH1〜CH4
A$:V1_M10, V1_M100, V1_1, V1_10, V1_20,
V1_50, V1_100, V1_200, V1_250, V1_500,
V1_1000, V1_2000, V1_2500, V1_5000, V1_10000, V_1000c_c


解 説


CH$で指定したチャネルの出力レートを設定します。
CH$で指定したチャネルの出力レートを文字データで返します。

クランプ使用時
V1_M10 〜 V1_10000  1V → 10mA 〜 1V → 10000A
分圧プローブ使用時
V_1000c_c  1V → 1000V



:SCALing:RATE CH1,V1_M10
:SCALing:RATE? CH1
(応答)  :SCALING:RATE CH1,V1_M10  (ヘッダがONの場合)


注 記


スケーリング出力方法の設定は:SCALing:KINDになります。


使用可能
条件


全ファンクション




スケーリングの単位の設定と問合せ


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:SCALing:UNIT CH$,"A$"
:SCALing:UNIT? CH$

(応答)

CH$,"A$"
CH$:CH1〜CH4
A$:スケーリング単位(半角7文字)


解 説


CH$で指定されたチャネルのスケーリングの単位を7文字以内で設定します。
扱うことのできる文字は、本体で入力できる文字と同じですが、特殊文字の入力は下記のようになります。

パソコンの画面

ˆ2

ˆ3

˜ c

˜ o

˜ u

˜ e

˜ ,

˜ ;

ˆ ˆ

˜ ˜

MR8880の画面

2

3

°

Ω

μ

ε

'

"

ˆ

˜


全角は、JIS第1,第2水準漢字コードが使用できます。
コマンド中のダブル・クォーテーション(")の代わりに、シングル・クォーテーション(')を使うことができます。
上記以外は、スペースに置き換えます。

CH$で指定されたチャネルの現在のスケーリング単位を、文字データで返します。



:SCALing:UNIT CH1,"mA"
:SCALing:UNIT? CH1
(応答)  :SCALing:UNIT CH1,"mA"  (ヘッダがONの場合)


注 記


-


使用可能
条件


全ファンクション