データの送受信がおかしいとき


データの送受信で問題が発生する場合は、以下の内容についてチェックしてください。


接続しているが通信がうまくいかない


・コントローラのメッセージ・ターミネータ (デリミタ) は正しいですか?


ターミネータとセパレータを参照

機器の設定を参照

・通信-コマンド画面のLANの設定でエラー応答付加がONになっていませんか?

→ エラー応答付加の設定がONの場合、クエリ・エラー、コマンド・エラー、および実行エラーでそれぞれ?Q、?C、?Eを返します。 これらの応答で支障がある場合は、設定をOFFにしてください。

・スタンバイ状態になっていませんか?

→ スタンバイ状態になっている場合、本器はデータを受け付けません。スタンバイキーを押して、スタンバイ状態を解除してください。

・リアルタイムファンクションで測定していませんか?

→ リアルタイムファンクションで測定中のときは、「:START」、「:STOP」、および「:ABORT」以外のコマンドは無視されます。 また、測定中は本体が高負荷状態になるため、コマンドに対する反応速度が遅くなります。この場合、コマンドで制御するPCなどが タイムアウトになる可能性があります。

→ 「:START」コマンドを送信してから実際に本器が測定を開始するまでには時間がかかります。 GP-IBのバスタイムアウトが短すぎると、通信エラーになることがあります。

クエリをいくつか送信したのに応答が一つしか返ってこない


・エラーが発生していませんか?


→ 「*ESR?」を使用して、標準イベント・ステータス・レジスタの内容を見て、どのエラーになっているか確認してください。

→ クエリを1つ送信するごとに、1回読み込んでください。

→ 1度に読み込む場合は、メッセージ・セパレータを使用して、クエリを1行に記述してください。

コマンドが実行できない


・エラーが発生していませんか?


→ 「*ESR?」を使用して、標準イベント・ステータス・レジスタの内容を見て、どのエラーになっているか確認してください。

→ 多くのコマンドは、スタート動作中に実行できません。 ただし、「:ABORT」コマンドは、入力バッファに実行待ちのコマンドがあっても、受信した時点(ターミネータ受信時点)で実行されます。

→ コマンドが実行できない状況にあるときは、実行エラーとなります。(レコーダファンクションにてメモリ・ファンクションの設定を行おうとしたときなど)

→ リアルタイムファンクションで測定中のときは、以下のコマンド以外は無視されます。
    :STOP, :ABORT, *WAI, *STB?, *SRE?, *OPC?, *OPC, *ESR?, *ESE?, *CLS, :ESR0?, :ESE0?

コマンドを実行しても設定内容が画面に反映されない


・:DISPlay:UPDAteの設定がFALSEになっていませんか?


→ 「:DISPlay:UPDAte?」を使用して、画面更新の設定を確認してください。

→ 「:DISPlay:UPDAte TRUE」を送信して、画面更新を行うように設定してください。