2.2 コマンド詳細

2.2.1 コマンド詳細の見方
・すべてのコマンドについて、書式・機能などを解説します。
・各コマンドの説明は、次のような構成になってます。


( ) 記録間隔(高速側)の設定と問合せ                    ___________(1)
  構文 (コマンド)  :CONFigure:SAMPle A          ___________(2)
     (クエリ)   :CONFigure:SAMPle?
     (応答)    A<NR3>
  解説    記録間隔(高速側)を数値(単位s)で設定します。      ___________(3)
        現在の記録間隔値(高速側)を、NR3数値で返します。
        (設定にない値を指定した場合、その値のすぐ上の記録間隔が
        ある時は、その記録間隔になります。)
        (10ms=0.01, 20ms=0.02, 50ms=0.05
         100ms=0.1, 200ms=0.2, 500ms=0.5
         1s=1, 2s=2, 5s=5
         10s=10, 20s=20,30s=30
         1min=60, 2min=120, 5min=300
         10min=600, 20min=1200, 30min=1800
         1h=3600)
  例     :CONFigure:SAMPle +100.0E-3          ___________(4)
        記録間隔(高速側)を100msに設定します。
  使用可能条件                         ___________(5)


(1):コマンドの内容
(2):コマンドの構文
  ・(コマンド):コマンド・プログラムメッセージ
  ・(クエリ) :クエリ・プログラムメッセージ
  ・(応答) :応答メッセージ
  ・各引数
  :A,B,C・・・・数値データ(例:1.5,10E-3)
  :A$,B$・・・・文字データ(例:A,B1,GND,OFF)
  :“A”,“A$”・・・文字列データ(例:“1.5”,“mA”)
   (ダブルクォーテーション(“)の代わりに、シングルクォーテーション(‘)を
    用いることもできます。)
   数値データは、<NR1>、<NR2>、<NR3>形式で示します。
   例:A<NR1>:NR1形式の数値データ
    :B<NR2>:NR2形式の数値データ
    :C<NR3>:NR3形式の数値データ
注記・省略した場合は、<NR1>形式とします。 
   NR形式
   NR1形式・・・・・整数
   NR2形式・・・・・固定小数点
   NR3形式・・・・・浮動小数点
   NRf形式・・・・・NR1、NR2、NR3すべてを含む形式
  ・コマンドおよびクエリ・プログラムメッセージは、引数として<NRf>形式を受け付けます。
  ・応答メッセージは、定められた形式<NR1〜NR3>で返します。
  ・応答メッセージは、ヘッダを付けることが可能です。
(3):コマンド解説
(4):コマンドの使用例
(5):コマンドの使用可能条件
  コマンドが使用(実行)できる条件を示します。使用可能条件がない場合は省略されます。

○ コマンド実行について
  ・コマンドは入力バッファに入力され、順次実行されます。
  ・ただし、:ABORTコマンドは、入力バッファに実行待ちのコマンドがあっても、
   受信した時点(ターミネータ受信時点)で実行されます。
  ・コマンドが実行できる状態にないときは、実行エラーとなります。
  ・ほとんどのコマンドは、スタート動作中には実行できません。
    (:STOP,:ABORT,*OPC,*WAI,:HEADerは実行可能)
  ・ただしクエリコマンドは、他の制限がなければスタート動作中にも実行できます。

2.2.2 共通コマンド

-1.システム・データ・コマンド

(1) *IDN?
  内容 機器のID(識別コード)の問合せ
  構文 (クエリ)   *IDN?
     (応答)    HIOKI,8423,0,V 1.00
             (1)  (2)  (3)  (4)
  解説   (1):第1フィールド:メーカー名
        (2):第2フィールド:モデル名
        (3):第3フィールド:シリアル番号(未使用:0)
        (4):第4フィールド:ソフトバージョン

(2) *OPT?
  内容 機器オプション装備の問合せ
  構文 (クエリ)   *OPT?
     (応答)    A1,A2,A3,A4,A5,A6,A7,A8<NR1>(8423)  A = 0〜4
             0: アンプなし
             1: 8948 電圧・温度ユニット
             2: 8996 ディジタル・パルスユニット
             3: 8949 ユニバーサルユニット
             4: 8997 アラームユニット
  解説    搭載されているユニットの有無をNR1で返します。


-2.内部動作コマンド

(1) *RST
  内容 機器の初期化
  構文 (コマンド)  *RST
  解説    本体を初期化します。(システムリセットと同じ)
  注記    USB,LAN通信に関するものはクリアしません。
        (イベントレジスタ、入力バッファ、出力キュー)
        *RSTコマンドの処理には時間がかかりますので、次のコマンドを
        送りたい場合は、*RSTのあとに*OPC?を送って初期化の完了を待って
        から次のコマンドを送って下さい。

(2) *TST?
  内容 ROM/RAMチェックの結果の問合せ
  構文 (クエリ)   *TST?
     (応答)    A<NR1>
             A=0,1 
                0:正常
                1:異常
  解説    本体のROM/RAMチェックの結果を、NR1数値で返します。


-3.同期コマンド

(1) *OPC
  内容 実行中の全動作が終了後、SESR(標準イベント・ステータス・レジスタ)のLSB
     (ビット0)をセット
  構文 (コマンド)  *OPC
  解説    送信されたコマンドのうち、*OPCコマンドより前のコマンド処理が
        終了した時点で、SESRのLSBをセットします。
  例     A$;B$;*OPC;C$
        (A$、B$、のコマンド処理終了後、SESRのLSBをセットします。)

(2) *OPC?
  内容 実行中の全動作が終了後、ASCIIの(1)を応答します
  構文 (クエリ)   *OPC?
     (応答)    1
  解説    送信されたコマンドのうち、*OPCコマンドより前のコマンド処理が
        終了した時点で、ASCIIの(1)を応答します。

(3) *WAI
  内容 コマンド処理が終了後、後に続くコマンドを実行します
  構文 (コマンド)  *WAI
  例     A$;B$;*WAI;C$
        (A$、B$、のコマンド終了後、*WAIに続くコマンドC$を実行します)


-4.ステータス、イベント制御コマンド

(1) *CLS
  内容 ステータスバイトと関連キュー(出力キューを除く)のクリア
  構文 (コマンド)  *CLS
  解説    ステータスバイトレジスタの各ビットに対応したイベントレジスタを
        クリアします。
        ステータスバイトレジスタもクリアされます。
  注記    出力キューはクリアされないので、ステータスバイトのMAV(ビット4)
        は影響されません。

(2) *ESR?
  内容 標準イベント・ステータス・レジスタ(SESR)の読み出しとクリア
  構文 (クエリ)   *ESR?
     (応答)    A<NR1>
  解説    SESRの内容を、NR1で返します。

(3) *STB?
  内容 シリアルポールを実行せずに、ステータス・バイトとMSSビットを読み出す
  構文 (クエリ)   *STB?
     (応答)    A<NR1>
             A=0〜255
  解説    シリアルポールでステータス・バイトを読み出すのと同様です。
  注記    ビット6はRQSでなく、MSSです。

(4) :ESR0?
  内容 イベント・ステータス・レジスタ0(ESR0)の読み出しとクリア
  構文 (クエリ)   :ESR0?
     (応答)    A<NR1>
             A=0〜255
  解説    ESR0の内容を、NR1数値で返し、ESR0をクリアします。


2.2.3 固有のコマンド

-1.実行処理などのコマンド

(1) スタート処理
  構文 (コマンド)  :STARt
  解説    本体のSTARTキーと同じ
        波形取り込み動作の開始

(2) ストップ処理
  構文 (コマンド)  :STOP
  解説    本体のSTOPキーと同じ
        波形取り込み動作が完了した時点で、終了します。
        プリンタ動作を中止します。
  注記    :STOPコマンドを1回実行すると、記録時間が連続以外の時は、
        記録時間分の測定をしたあと停止します。連続の時は停止しません。
        :STOPコマンドを2回実行すると、記録時間が連続、及び連続以外の時
        2回目の:STOPが実行された時に停止します。

(3) アボート処理
  構文 (コマンド)  :ABORT
  解説    本体のSTOPキーを2回押したのと同じ
        強制終了。波形取り込み動作が完了しなくても、ストップします。
        プリンタ動作を中止します。
  注記    :ABORTコマンド送信後は、0.2秒以上待ってから、次のコマンドを送る
        ようにして下さい。

(4) 本体エラー番号の問合せ
  構文 (クエリ)   :ERRor?
     (応 答)   A<NR1>
             A=エラーNo
  解説    本体で発生したエラーまたはワーニングの番号を<NR1>数値
        で返します。
   (エラーまたはワーニングについては、本体の取扱説明書を参照してください。)

(5) ヘッダのON/OFFの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :HEADer A$
     (クエリ)   :HEADer?
     (応答)    A$
             A$=OFF,ON
  解説    問合せコマンドの応答データにヘッダを付けます。
        問合せコマンドの応答データにヘッダが付くかを、ON/OFFで返します。
        初期値(電源投入時)は、OFFになっています。
  例     :HEADer? の応答は、
        (1) HEADER OFFの時 OFF
        (2) HEADER ONの時 :HEADER ON

(6) 通信エラーの問合せ
  構文 (コマンド)  :CERRor?
     (応答)    A,B,C<NR1>
             A:パリティエラー
             B:オーバーランエラー
             C:フレーミングエラー
  解説    通信エラー回数を、NR1数値で返します。

(7) ストレージ状態の問合せ
  構文 (コマンド)  :STATUS?
     (応答)    A<NR1>
             A = bit0 (スタート)
               bit1 (ストレージ中)
               bit2 (トリガ待ち)
               bit3 (プリトリガ待ち)
               bit4 (波形作成中)
               bit5 (セーブ中)
  解説    ストレージの状態を、NR1数値で返します。
        応答が3場合は、スタート中、およびストレージ中であることを意味します。


-2.CONFigureコマンド(時間軸レンジ、記録時間等の問合せ)

:CONFigure

(1) 記録種類(ファンクション)の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:SAMPKind A$
     (クエリ)   :CONFigure:SAMPKind?
     (応答)    A$
             A$=NORMal,DUAL,EXT
  解説    記録種類(ファンクション)を設定します。
        現在の記録種類(ファンクション)を、文字データで返します。
  例     :CONFigure:SAMPKind NORMal
        記録種類(ファンクション)をノーマルに設定します。

(2) 記録時間の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:RECTime A,B,C,D
     (クエリ)   :CONFigure:RECTime?
     (応答)    A,B,C,D
             A=day :0〜999(日)
             B=hour:0〜23(時)
             C=min :0〜59(分)
             D=sec :0〜59(秒)
              day,hour,min,secすべて<NR1>
              0,0,0,0の時は連続
  解説    記録時間を設定します。
        現在の記録時間の設定を、NR1数値で返します。
  例     :CONFigure:RECTime 0,0,0,10
        記録時間を10秒に設定します。

(3) 記録間隔(高速側)の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:SAMPle A
     (クエリ)   :CONFigure:SAMPle?
     (応答)    A<NR3>
  解説    記録間隔(高速側)を数値(単位s)で設定します。
        現在の記録間隔値(高速側)を、NR3数値で返します。
        (設定にない値を指定した場合、その値のすぐ上の記録間隔が
        ある時は、その記録間隔になります。)
        (10ms=0.01, 20ms=0.02, 50ms=0.05
         100ms=0.1, 200ms=0.2, 500ms=0.5
         1s=1, 2s=2, 5s=5
         10s=10, 20s=20,30s=30
         1min=60, 2min=120, 5min=300
         10min=600, 20min=1200, 30min=1800
         1h=3600)
  例     :CONFigure:SAMPle +100.0E-3
        記録間隔(高速側)を100msに設定します。

(4) 記録間隔(低速側)の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:SMPL2 A
     (クエリ)   :CONFigure:SMPL2?
     (応答)    A<NR3>
  解説    記録間隔(低速側)を数値(単位s)で設定します。
        現在の記録間隔値(低速側)を、NR3数値で返します。
        (設定にない値を指定した場合、その値のすぐ上の記録間隔が
        ある時は、その記録間隔になります。)
  例     :CONFigure:SMPL2 +200.0E-3
        記録間隔(低速側)を200msに設定します。
  注記    記録間隔(低速側)は、10ms=0.01, 20ms=0.02, 50ms=0.05を、設定しないで下さい。
  注記    記録間隔(低速側)は、記録間隔(高速側)のサンプリング速度よりも速く
        設定しないで下さい。
  注記    このコマンドは記録種類がデュアルの時のみ有効です。

(5) 外部サンプリングの記録サンプル数の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:EXTRECSamp A
     (クエリ)   :CONFigure:EXTRECSamp?
     (応答)    A<NR3>
            A = 1〜1000000000
  解説    外部サンプリングの記録サンプル数を設定します。
        現在の外部サンプリングの記録サンプル数を、
        NR3数値で返します。
  例     :CONFigure:EXTRECSamp +1.0E+2
        外部サンプリングの記録サンプル数を100に設定します。
  注記    このコマンドは記録種類が外部の時のみ有効です。

(6) 複数台同期測定のON/OFFの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:SYNCSet A$
     (クエリ)   :CONFigure:SYNCSet?
     (応答)    A$
             A$=OFF,ON
  解説    複数台同期測定のON/OFFを設定します。
        現在の複数台同期測定のON/OFFを、文字データで返します。
  例     :CONFigure:SYNCSet ON
        複数台同期測定のON/OFFをONに設定します。

(7) 複数台同期測定のマスタ/スレーブの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:SYNCMstslv A$
     (クエリ)   :CONFigure:SYNCMstslv?
     (応答)    A$
             A$=MASTER,SLAVE
  解説    複数台同期測定のマスタ/スレーブを設定します。
        複数台同期測定のマスタ/スレーブを、文字データで返します。
  例     :CONFigure:SYNCMstslv MASTER
        複数台同期測定のマスタ/スレーブをONに設定します。

(8) 自動保存機能の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:ATSAve A$(,"B$")
     (クエリ)   :CONFigure:ATSAve?
     (応答)    A$(,"B$")
             A$=OFF,BIN
               OFF:自動保存しません。(B$は省略)
               BIN :測定しながらにPCカードにバイナリ形式で保存します。
             B$=ファイル名(半角8文字)(省略可能)
  解説    自動保存機能を設定します。
        A$=OFFの時、B$は省略してください。
        現在の自動保存機能の設定を、文字データで返します。
  例     :CONFigure:ATSAve BIN,"DATA"
        測定しながらPCカードへ、バイナリ形式で自動保存します。

(9) 自動保存機能の[バイナリ時のモード]の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:SAVEMode A$
     (クエリ)   :CONFigure:SAVEMode?
     (応答)    A$
             A$=FILEfull,REMove
  解説    自動保存機能の保存形式がバイナリのとき、モードの設定をします。
        自動保存がOFFまたは保存形式がテキストのときも設定できますが、
        画面に反映されません。
        現在のモードの設定を、文字データで返します。
  例     :CONFigure:SAVEMode FILEfull
        PCカードが一杯になったら保存を終了します。

(10) 自動保存機能の[バイナリ時の分割]の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:SAVEKind A$
     (クエリ)   :CONFigure:SAVEKind?
     (応答)    A$
             A$=NORMal,DIVide,REGUlarly
  解説    自動保存機能の保存形式がバイナリのとき、分割の設定をします。
        自動保存がOFFまたは保存形式がテキストのときも設定できますが、
        画面に反映されません。
        現在の分割の設定を、文字データで返します。
  例     :CONFigure:SAVEKind NORMal
        標準の保存に設定します。

(11) 自動保存機能の[バイナリ時の分割長]の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:SAVELen A,B,C
     (クエリ)   :CONFigure:SAVELen?
     (応答)    A,B,C
             A=day :0〜30(日)
             B=hour:0〜23(時)
             C=min :0〜59(分)
              day,hour,minすべて<NR1>
  解説    自動保存機能の保存形式がバイナリのとき、分割長の設定をします。
        現在の分割長の設定を、NR1数値で返します。
  例     :CONFigure:SAVELen 0,1,0
        分割長を1時間に設定します。

(12) 自動保存機能の[バイナリ時の分割時間]の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:SAVETime A
     (クエリ)   :CONFigure:SAVETime?
     (応答)    A<NR3>
  解説    自動保存バイナリの分割時間を数値(単位min)で設定します。
        現在の分割時間値を、NR3数値で返します。
        (設定にない値を指定した場合、その値のすぐ上の分割時間が
        ある時は、その分割時間になります。)
        (1min=1, 2min=2, 5min=5
         10min=10, 15min=15, 20min=20, 30min=30
         1h=60, 2h=120, 3h=180
         4h=240, 6h=360, 8h=480, 12h=720
         1d=1440)
  例     :CONFigure:SAVETime +1.0
        自動保存バイナリの分割時間をを1minに設定します。

(13) 自動保存機能の[バイナリ時の基準時刻]の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :CONFigure:SAVEReg A,B
     (クエリ)   :CONFigure:SAVEReg?
     (応答)    A,B
             A=hour:0〜23(時)
             B=min :0〜59(分)
              hour,minすべて<NR1>
  解説    自動保存機能の保存形式がバイナリのとき、基準時刻の設定をします。
        現在の基準時刻の設定を、NR1数値で返します。
  例     :CONFigure:SAVEReg 0,0
        基準時刻を00時00分に設定します。


-3.UNITコマンド(入力チャネルの設定と問合せ)

:UNIT

(1) 入力データの測定CH収集の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:STORe unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:STORe? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A$=OFF,ON
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルの測定CH収集を、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの測定CH収集を、文字列で返します。
  例     :UNIT:STORe UNIT1,CH1,ON
        UNIT1のCH1の測定CH収集をONに設定します。

(2) 記録種類がデュアルの時のユニットごとの記録間隔の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:SAMPNo unit$,A$
     (クエリ)   :UNIT:SAMPNo? unit$
     (応答)    unit$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
              A$=SAMP1,SAMP2
  解説    unit$で指定されたユニットの記録間隔を、設定します。
        unit$で指定されたユニットの記録間隔を、文字列で返します。
  例     :UNIT:SAMPNo UNIT1,SAMP1
        UNIT1の記録間隔をSAMP1に設定します。

(3) 入力チャネルのフィルタ(高速側)の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:FILTer A$
     (クエリ)   :UNIT:FILTer?
     (応答)    A$
              A$=OFF,50HZ,60HZ
  解説    フィルタ(高速側)を設定します。
        現在のフィルタ(高速側)を、文字データで返します。
  例     :UNIT:FILTer 50HZ
        フィルタ(高速側)を50HZにします。

(4) 入力チャネルのフィルタ(低速側)の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:FILT2 A$
     (クエリ)   :UNIT:FILT2?
     (応答)    A$
              A$=OFF,50HZ,60HZ
  解説    フィルタ(低速側)を設定します。
        現在のフィルタ(低速側)を、文字データで返します。
  例     :UNIT:FILT2 50HZ
        フィルタ(低速側)を50HZにします。
  注記    このコマンドは記録種類がデュアルの時のみ有効です。

(5) 入力チャネルの入力種類の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:INMOde unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:INMOde? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=VOLTAGE,TC,RTD,HUMIDITY
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルの入力種類を、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの入力種類を、文字列で返します。
  例     :UNIT:INMOde UNIT1,CH1,VOLTAGE
        UNIT1のCH1の入力種類をVOLTAGEに設定します。
  注記    RTD,HUMIDITYは8949 ユニバーサルユニットでのみ使えます。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニットでのみ使えます。

(6) 入力チャネルの測定レンジの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:RANGe unit$,ch$,A
     (クエリ)   :UNIT:RANGe? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A=電圧(V)、温度(℃)、湿度(%)
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルの測定レンジを、数値で設定します。
        (設定にない値を指定した場合、その値のすぐ上のレンジがある時は、そのレンジになります。)
        unit$,ch$で指定されたチャネルの測定レンジを、NR3数値で返します。
  例     :UNIT:RANGe UNIT1,CH1,+100.E-3
        UNIT1のCH1の電圧軸レンジを100mVに設定します。
  注記    電圧で1-5Vのレンジにする時は、A=15を設定して下さい。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニットでのみ使えます。

(7) 入力チャネルの温度測定の熱電対の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:SENSor unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:SENSor? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=K,J,E,T,N,R,S,B,W
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルの温度測定の熱電対を、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの温度測定の熱電対を、文字列で返します。
  例     :UNIT:SENSor UNIT1,CH1,K
        UNIT1のCH1の温度測定の熱電対をKに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニットでのみ使えます。

(8) 入力チャネルの温度測定の接点補償の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:RJC unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:RJC? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=INT,EXT
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルの温度測定の接点補償を、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの温度測定の接点補償を、文字列で返します。
  例     :UNIT:RJC UNIT1,CH1,INT
        UNIT1のCH1の温度測定の接点補償をINTに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニットでのみ使えます。

(9) 入力チャネルの温度測定の断線検出の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:WIRE unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:WIRE? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=OFF,ON
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルの温度測定の断線検出を、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの温度測定の断線検出を、文字列で返します。
  例     :UNIT:WIRE UNIT1,CH1,ON
        UNIT1のCH1の温度測定の断線検出をONに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニットでのみ使えます。

(10) 入力チャネルの測温抵抗体測定の種類の設定と問合せ 
  構文 (コマンド)  :UNIT:RTYPe unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:RTYPe? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=PT100,JPT100
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルの測温抵抗体測定の種類を、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの測温抵抗体測定の種類を、文字列で返します。
  例     :UNIT:RTYPe UNIT1,CH1,PT100
        UNIT1のCH1の測温抵抗体測定の種類をPT100に設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニットでのみ使えます。

(11) 入力チャネルの測温抵抗体測定の接続方法の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:RCONnect unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:RCONnect? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=3LINE,4LINE
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルの測温抵抗体測定の接続方法を、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの測温抵抗体測定の接続方法を、文字列で返します。
  例     :UNIT:RCONnect UNIT1,CH1,4LINE
        UNIT1のCH1の測温抵抗体測定の接続方法を4LINEに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニットでのみ使えます。

(12) パルス入力チャネルの入力種類の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:PINMOde unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:PINMOde? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=COUNT,REVOLVE
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルの入力種類を、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの入力種類を、文字列で返します。
  例     :UNIT:PINMOde UNIT1,CH1,COUNT
        UNIT1のCH1の入力種類をCOUNTに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(13) パルス入力チャネルの積算種類の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:PCOMOde unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:PCOMOde? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=ADD,INST
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルの積算種類を、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの積算種類を、文字列で返します。
  例     :UNIT:PCOMOde UNIT1,CH1,ADD
        UNTI1のCH1の積算種類を加算に設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(14) パルス入力チャネルの1回転あたりのパルス数の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:PCOUnt unit$,ch$,A
     (クエリ)   :UNIT:PCOUnt? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR1>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=1回転あたりのパルス数(1〜9999)
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルの1回転あたりのパルス数を、数値で設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの1回転あたりのパルス数を、NR1数値で返します。
  例     :UNIT:PCOUnt UNIT1,CH1,1
        UNIT1のCH1の1回転あたりのパルス数を1に設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(15) パルス入力チャネルのスロープの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:PSLOPe unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:PSLOPe? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=UP,DOWN
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのスロープを、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルのスロープを、文字列で返します。
  例     :UNIT:PSLOPe UNIT1,CH1,UP
        UNIT1のCH1のスロープをUPに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(16) パルス入力チャネルのスレショルドレベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:PTHRe unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:PTHRe? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=1V,4V
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのスレショルドレベルを、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルのスレショルドレベルを、文字列で返します。
  例     :UNIT:PTHRe UNIT1,CH1,1V
        UNIT1のCH1のスレショルドレベルを1Vに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(17) パルス入力チャネルのフィルターの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:PFILTer unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:PFILTer? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=OFF,ON
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのフィルターを、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルのフィルターを、文字列で返します。
  例     :UNIT:PFILTer UNIT1,CH1,ON
        UNIT1のCH1のフィルターをONに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(18) パルスとロジック(ディジタルイン)の選択の設定と問い合せ
  構文 (コマンド)  :UNIT:PLSLogic unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :UNIT:PLSLogic? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15 
              A$=PLS,LOGIC
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのパルスとロジックを、設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルのパルスとロジックを、文字列で返します。
  例     :UNIT:PLSLogic UNIT1,CH1,PLS
        UNIT1のCH1のパルスとロジックの選択をパルスに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。


-4.SCALingコマンド(チャネル画面でのスケーリングの設定と問合せ)

:SCALing

(1) スケーリング機能の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCALing:KIND unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :SCALing:KIND? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
            unit$=UNIT1〜UNIT8
            ch$=CH1〜CH15
             A$=POINT,RATIO
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのスケーリングの種類を、文字列データで
        設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングの種類の設定を、
        文字列データで返します。
  例     :SCALing:KIND UNIT1,CH1,POINT
        ユニット1、チャネル1のスケーリングを2点で指定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(2) スケーリング機能のON/OFFの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCALing:SET unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :SCALing:SET? unit$,ch$
     (応答)    uit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A$=OFF,SCI,ENG
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのスケーリングの設定をします。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングの設定を、
        文字列データで返します。
  例     :SCALing:SET UNIT1,CH1,ENG
        ユニット1、チャネル1のスケーリング機能をENGにします。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(3) スケーリングの換算値の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCALing:VOLT unit$,ch$,A
     (クエリ)   :SCALing:VOLT? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             ch$=CH1〜CH15
              A=-9.9999E+9〜+9.9999E+9
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのスケーリング換算値の設定をします。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリング換算値の設定を、
        NR3数値で返します。
  例     :SCALing:VOLT UNIT1,CH1,+2.0E-3
        ユニット1、チャネル1のスケーリング換算値(eu/V)を+2.0E-3に設定します。
  使用可能条件 スケーリングを「変換比で指定」で設定しているとき
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(4) スケーリングのオフセットの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCALing:OFFSet unit$,ch$,A
     (クエリ)   :SCALing:OFFSet? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=-9.9999E+9〜+9.9999E+9
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのスケーリングのオフセットを設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングのオフセットを、
        NR3数値で返します。
  例     :SCALing:OFFSet UNIT1,CH1,+1.0E-3
        ユニット1、チャネル1のスケーリングオフセット(eu offset)を+1.0E-3に設定します。
  使用可能条件 スケーリングを「変換比で指定」で設定しているとき
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(5) スケーリングの単位の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCALing:UNIT unit$,ch$,"A$"
     (クエリ)   :SCALing:UNIT? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,"A$"
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A$=スケーリング単位(最大7文字)
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのスケーリングの単位を7文字以内で設定します。
        扱える文字は、本体で入力できる文字ですが、特殊文字の入力は下のよう
        になります。
        ^2 (=(2乗)),^3 (=(3乗)),~c(=゚),~e(=ε),~u(=μ),~o(=Ω) 
        上記以外は、スペースに置き換えます。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングの単位を、
        文字データで返します。
        コマンド中のダブルクォーテーション(")の代わりに、
        シングルクォーテーション(')を用いることができます。
  例     :SCALing:UNIT UNIT1,CH1,"mA"
        ユニット1、チャネル1のスケーリング単位をmAにします。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(6) スケーリングのVOLT UP、LOWの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCALing:VOUPLOw unit$,ch$,B,C
     (クエリ)   :SCALing:VOUPLOw? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,B,C<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
             B,C=-9.9999E+29〜+9.9999E+29
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのスケーリングのVOLT UP、LOWの値を設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングのVOLT UP、LOWの値を、
        NR3数値で返します。
  例     :SCALing:VOUPLOw UNIT1,CH1,+2.0E-1,0
        ユニット1、チャネル1の変換前の2点の電圧値を200mV,0Vに設定します。
  使用可能条件 スケーリングを「2点で指定」で設定しているとき
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(7) スケーリングのSCALE UP、LOWの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCALing:SCUPLOw unit$,ch$,B,C
     (クエリ)   :SCALing:SCUPLOw? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,B,C<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
             B,C=-9.9999E+29〜+9.9999E+29
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのスケーリングのSC UP、LOWの値を設定します。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングのSC UP、LOWの値を、
        NR3数値で返します。
  例     :SCALing:SCUPLOw UNIT1,CH1,1.0E+1,0
        ユニット1、チャネル1の変換後の2点の値を設定します。
  使用可能条件 スケーリングを「2点で指定」で設定しているとき
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(8) パルス積算モードのスケーリング機能の設定方法の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SCALing:PKIND unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :SCALing:PKIND? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A$=SET1,SET2
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのスケーリングの設定方法を設定をします。
        unit$,ch$で指定されたチャネルの現在のスケーリングの設定方法を設定を、
        文字列データで返します。
  例     :SCALing:PKIND UNIT1,CH1,SET1
        ユニット1、パルス1のスケーリング設定方法を設定方法1にします。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。


-5.COMMentコマンド(チャネル画面と、設定画面でのコメントの設定と問合せ)

:COMMent

(1) タイトルコメントの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :COMMent:TITLe "A$"
     (クエリ)   :COMMent:TITLe?
     (応答)    "A$"
             A$=コメント文字(最大全角10文字、半角20文字)
  解説    タイトルのコメント文字を設定します。
        扱える半角文字は本体で入力できる文字ですが、特殊文字の入力は
        下のようになります。
        ^2 (=(2乗)),^3 (=(3乗)),~c(=゚),~e(=ε),~u(=μ),~o(=Ω) 
        上記以外は、スペースに置き換えます 
        全角は、JIS第1,第2水準漢字コードが使用できます。
        コメント文字は省略可能です。
        現在のタイトルのコメント文字を、文字データ
        で返します。
        コマンド中のダブルクォーテーション(")の代わりに、
        シングルクォーテーション(')を用いることができます。
  例     :COMMent:TITLe "HIOKI"
        タイトルコメントに[HIOKI]と入れます。

(2) 各チャネルのコメント文字の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :COMMent:CH unit$,ch$,"A$"
     (クエリ)   :COMMent:CH? unit$,ch$ 
     (応答)    unit$,ch$,"A$"
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A$=コメント文字(最大全角10文字、半角20文字)
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルのコメント文字を設定します。
        扱える半角文字は本体で入力できる文字ですが、特殊文字の入力は
        下のようになります。
        ^2 (=(2乗)),^3 (=(3乗)),~c(=゚),~e(=ε),~u(=μ),~o(=Ω) 
        上記以外は、スペースに置き換えます 
        全角は、JIS第1,第2水準漢字コードが使用できます。
        unit$,ch$で指定されたチャネルのコメント文字を、文字データで返します。
        コマンド中のダブルクォーテーション(")の代わりに、
        シングルクォーテーション(')を用いることができます。
  例     :COMMent:CH UNIT1,CH1,"ch1=TEST"
        ユニット1、チャネル1のコメント表示を「ch1=TEST」にします。


-6.TRIGgerコマンド(トリガの設定と問合せ)

:TRIGger

(1) トリガ使用の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SET A$
     (クエリ)   :TRIGger:SET?
     (応答)    A$
             A$=OFF,ON
  解説    トリガ使用を設定します。
        現在のトリガ使用を、文字データで返します。
  例     :TRIGger:SET ON
        トリガ使用をONに設定します。

(2) トリガモード(繰り返し記録)の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:MODE A$
     (クエリ)   :TRIGger:MODE?
     (応答)    A$
             A$=SINGle,REPEat
               (SINGle=繰り返しOFF,REPEat=繰り返しON)
  解説    トリガモードを設定します。
        現在のトリガモードを、文字データで返します。
  例     :TRIGger:MODE REPEat
        トリガモードをリピートに設定します。

(3) プリトリガの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:PRETrig A,B,C,D
     (クエリ)   :TRIGger:PRETrig?
     (応答)    A,B,C,D
             A=day :0〜999(日)
             B=hour:0〜23(時)
             C=min :0〜59(分)
             D=sec :0〜59(秒)
              day,hour,min,secすべて<NR1>
  解説    プリトリガを設定します。
        現在のプリトリガの設定を、NR1数値で返します。
  例     :TRIGger:PRETrig 0,0,0,10
        プリトリガを10秒に設定します。
  注記    ただし、8423で設定できるプリトリガ数は、記録間隔の100000倍までです。

(4) トリガタイミングの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:TIMIng A$
     (クエリ)   :TRIGger:TIMIng?
     (応答)    A$
             A$=START,STOP,S_S
  解説    トリガタイミングの設定をします。
        現在のトリガタイミングの設定を、文字データで返します。
  例     :TRIGger:TIMIng START
        トリガタイミングをSTARTに設定します。

(5) トリガソース間のAND/ORの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SOURce A$
     (クエリ)   :TRIGger:SOURce?
     (応答)    A$
             A$=OR,AND
  解説    アナログトリガ、パルストリガ、ディジタルトリガ、
         外部トリガ、タイマトリガ間のAND/OR
        の設定をします。
        現在のAND/ORの設定を、文字データで返します。
  例     :TRIGger:SOURce OR
        トリガソースをORに設定します。

(6) トリガの種類の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:KIND unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :TRIGger:KIND? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A$=OFF
                LEVEl :レベルトリガ
                WINDow :ウインドウトリガ
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのトリガの種類を設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のトリガの種類を、文字データで返します。
  例     :TRIGger:KIND UNIT1,CH1,LEVEl
        UNIT1のCH1のトリガの種類をレベルトリガに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。
  注記    トリガを使う場合は、:TRIGger:SET ONコマンドにて、トリガの設定もONにしてください。

(7) トリガスロープの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SLOPe unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :TRIGger:SLOPe? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A$=UP :立ち上がり
                DOWN:立ち下がり
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのレベルトリガのトリガスロープ
        を設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のトリガスロープを、文字データで返します。
  例     :TRIGger:SLOPe UNIT1,CH1,UP
        UNIT1のCH1のトリガスロープを立ち上がりに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(8) レベルトリガのトリガレベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:LEVEl unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:LEVEl? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
             A=電圧(V)、温度(℃)、湿度(%)
        (設定範囲は、レンジの±1.50倍です。100mVレンジの時、-150mV〜150mV)
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのレベルトリガのトリガレベルを設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のトリガレベルを、NR3数値で返します。
  例     :TRIGger:LEVEl UNIT1,CH1,50E-3
        UNIT1のCH1のトリガレベルを50mVに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニットでのみ使えます。

(9) パルスレベルトリガのトリガレベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:PLEVEl unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:PLEVEl? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
             A=積算(c),回転数(r/s)
        (設定範囲は、0c〜1000000000c)
  解説    unit$,ch$で指定したパルスチャネルのレベルトリガのトリガレベルを設定
        します。
        unit$,ch$で指定したパルスチャネルの現在のトリガレベルを、NR3数値で
        返します。
  例     :TRIGger:PLEVEl UNIT1,CH1,50E+0
        UNIT1のCH1のトリガレベルを50カウントに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(10) ウインドウトリガサイドの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SIDE unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :TRIGger:SIDE? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A$=IN :ウインドウイン
                OUT :ウインドウアウト
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのウインドウトリガのトリガサイド
        を設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のトリガサイドを、文字データで返します。
  例     :TRIGger:SIDE UNIT1,CH1,IN
        UNIT1のCH1のトリガサイドをウインドウインに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(11) ウインドウ・イン/アウト・トリガの上限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:UPPEr unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:UPPEr? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=電圧(V)、温度(℃)、湿度(%)
        (設定範囲は、レンジの±1.50倍です。100mVレンジの時、-150mV〜150mV)
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのウインドウトリガの上限レベルを電圧値(V)
        で設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のウインドウトリガの上限レベルを、NR3数値で返します。
  例     :TRIGger:UPPEr UNIT1,CH1,+1.0E-3
        UNIT1のCH1のウインドウトリガの上限レベルを+1.0mVに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニットでのみ使えます。

(12) ウインドウ・イン/アウト・トリガの下限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:LOWEr unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:LOWEr? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
             A=電圧(V)、温度(℃)、湿度(%)
        (設定範囲は、レンジの±1.50倍です。100mVレンジの時、-150mV〜150mV)
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのウインドウトリガの下限レベルを電圧値(V)
        で設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のウインドウトリガの下限レベルを、NR3数値で返します。
  例     :TRIGger:LOWEr UNIT1,CH1,-1.0E-3
        UNIT1のCH1のウインドウトリガの下限レベルを−1.0mVに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニットでのみ使えます。

(13) パルスウインドウ・イン/アウト・トリガの上限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:PUPPEr unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:PUPPEr? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=積算(c),回転数(r/s)
        (設定範囲は、0c〜1000000000c)
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのウインドウトリガの上限レベルを設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルのウインドウトリガの上限レベルを、NR3数値で返します。
  例     :TRIGger:PUPPEr UNIT1,CH1,2.0E+3
        UNIT1のCH1のウインドウトリガの上限レベルを2000カウントに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(14) パルスウインドウ・イン/アウト・トリガの下限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:PLOWEr unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:PLOWEr? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=積算(c),回転数(r/s)
        (設定範囲は、0c〜1000000000c)
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのウインドウトリガの下限レベルを設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルのウインドウトリガの下限レベルを、NR3数値で返します。
  例     :TRIGger:PLOWEr UNIT1,CH1,1.0E+3
        UNIT1のCH1のウインドウトリガの下限レベルを1000カウントに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(15) ディジタルトリガのパターンのAND/ORの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:LOGAnd unit$,A$
     (クエリ)   :TRIGger:LOGAnd? unit$
     (応答)    unit$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
              A$=OFF,OR,AND
  解説    unit$で指定したディジタルトリガのパターンのAND/ORを設定します。
        unit$で指定した現在のディジタルトリガのパターンのAND/ORの設定を、文字列で返します。
  例     :TRIGger:LOGAnd UNIT1,OR
        UNIT1のディジタルトリガのトリガパターンのAND/ORをORに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。
  注記    トリガを使う場合は、:TRIGger:SET ONコマンドにて、トリガの設定もONにしてください。

(16) ディジタルトリガのパターンの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:LOGPat unit$,"a$" 
     (クエリ)   :TRIGger:LOGPat? unit$
     (応答)    unit$,"a$"
             unit$=UNIT1〜UNIT8
              a$=XXXXXXXXXXXXXXX
              (CH1---------------CH15)
              トリガパターン(X,0,1)
  解説    unit$で指定したディジタルトリガのとパターンの設定します。
        unit$で指定した現在のディジタルトリガのパターンの設定を、文字データで返します。
  例     :TRIGger:LOGPat UNIT1,"011X1100XX11010"
        UNIT1のディジタルトリガのパターンを011X1100XX11010
        に設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(17) 外部トリガON/OFFの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:EXTErnal A$
     (クエリ)   :TRIGger:EXTErnal?
     (応答)    A$
             A$=OFF,ON
  解説    外部トリガのON/OFFの設定をします。
        現在の外部トリガのON/OFFの設定を、文字データで返します。
  例     :TRIGger:EXTErnal OFF
        外部トリガをOFFに設定します。
  注記    トリガを使う場合は、:TRIGger:SET ONコマンドにて、トリガの設定もONにしてください。

(18) タイマトリガの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:TIMEr A$
     (クエリ)   :TRIGger:TIMEr?
     (応答)    A$
             A$=OFF,ON
  解説    タイマトリガの設定します。
        現在のタイマトリガの設定を、文字データで返します。
  例     :TRIGger:TIMEr ON
        タイマトリガを設定します。
  注記    トリガを使う場合は、:TRIGger:SET ONコマンドにて、トリガの設定もONにしてください。

(19) タイマトリガの開始時刻の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:TMSTArt A,B,C,D,E,F
     (クエリ)   :TRIGger:TMSTArt?
     (応答)    A,B,C,D,E,F
             A=year:0〜99(年)
             B=month:1〜12(月)
             C=day :1〜31(日)
             D=hour :0〜23(時)
             E=min :0〜59(分)
             F=sec :0〜59(秒)
              year,month,day,hour,min,secすべて<NR1>
  解説    タイマトリガのスタート時刻の設定します。
        現在のタイマトリガのスタート時刻の設定を、NR1数値で返します。
  例     :TRIGger:TMSTArt 6,7,22,11,22,00 
        タイマトリガのスタート時刻を2006年7月22日11時22分00秒に設定します。

(20) タイマトリガの終了時刻の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:TMSTOp A,B,C,D,E,F
     (クエリ)   :TRIGger:TMSTOp?
     (応答)    A,B,C,D,E,F
             A=year:0〜99(年)
             B=month:1〜12(月)
             C=day :1〜31(日)
             D=hour :0〜23(時)
             E=min :0〜59(分)
             F=sec :0〜59(秒)
              year,month,day,hour,min,secすべて<NR1>
  解説    タイマトリガのストップ時刻の設定します。
        現在のタイマトリガのストップ時刻の設定を、NR1数値で返します。
  例     :TRIGger:TMSTOp 6,7,22,11,45,00 
        タイマトリガのストップ時刻を2006年7月22日11時45分00秒に設定します。

(21) タイマトリガの時間間隔の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:TMINTvl A,B,C,D
     (クエリ)   :TRIGger:TMINTvl?
     (応答)    A,B,C,D
             A=day :0〜99(日)
             B=hour:0〜23(時)
             C=min :0〜59(分)
             D=sec :0〜59(秒)
              day,hour,min,secすべて<NR1>
  解説    タイマトリガのインターバル時刻の設定します。
        現在のタイマトリガのインターバル時刻の設定を、NR1数値で返します。
  例     :TRIGger:TMINTvl 1,20,30,00
        タイマトリガのインターバルを1日20時間30分00秒に設定します。

(22) トリガ検出時刻の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:DETECTTime A,B,C
     (クエリ)   :TRIGger:DETECTTime?
     (応答)    A,B,C
             A=hour:0〜23(時)
             B=min :0〜59(分)
             C=sec :0〜59(秒)
              hour、min、secすべて<NR1>
  解説    トリガの検出時刻の設定します。
        トリガ検出時刻の設定を、NR1数値で返します。
  例     :TRIGger:DETECTTime?
        トリガ検出時間を問合せます。

(23) トリガ検出日の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:DETECTDate A,B,C
     (クエリ)   :TRIGger:DETECTDate?
     (応答)    A,B,C
             A=year :0〜99(年)
             B=month:1〜12(月)
             C=day :1〜31(日)
              year,month,dayすべて<NR1>
  解説    トリガの検出日の設定します。
        トリガ検出日の設定を、NR1数値で返します。
  例     :TRIGger:DETECTDate?
        トリガ検出時間を問合せます。

(24) ストップ時トリガソース間のAND/ORの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SSOURce A$
     (クエリ)   :TRIGger:SSOURce?
     (応答)    A$
             A$=OR,AND
  解説    アナログトリガ、パルストリガ、ディジタルトリガ、
         外部トリガ、タイマトリガ間のストップ時AND/OR
        の設定をします。
        現在のストップ時AND/ORの設定を、文字データで返します。
  例     :TRIGger:SSOURce OR
        ストップ時トリガソースをORに設定します。

(25) ストップ時トリガの種類の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SKIND unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :TRIGger:SKIND? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A$=OFF
                LEVEl :レベルトリガ
                WINDow :ウインドウトリガ
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのストップ時のトリガの種類を設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のストップ時のトリガの種類を、文字データで返します。
  例     :TRIGger:SKIND UNIT1,CH1,LEVEl
        UNIT1のCH1のストップ時のトリガの種類をレベルトリガに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。
  注記    トリガを使う場合は、:TRIGger:SET ONコマンドにて、トリガの設定もONにしてください。

(26) ストップ時トリガスロープの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SSLOPe unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :TRIGger:SSLOPe? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A$=UP :立ち上がり
                DOWN:立ち下がり
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのストップ時レベルトリガのトリガスロープ
        を設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のストップ時トリガスロープを、文字データで返します。
  例     :TRIGger:SSLOPe UNIT1,CH1,UP
        UNIT1のCH1のストップ時トリガスロープを立ち上がりに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(27) ストップ時レベルトリガのトリガレベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SLEVEl unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:SLEVEl? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
             A=電圧(V)、温度(℃)、湿度(%)
        (設定範囲は、レンジの±1.50倍です。100mVレンジの時、-150mV〜150mV)
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのストップ時レベルトリガのトリガレベルを設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のストップ時トリガレベルを、NR3数値で返します。
  例     :TRIGger:SLEVEl UNIT1,CH1,50E-3
        UNIT1のCH1のストップ時トリガレベルを50mVに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニットでのみ使えます。

(28) ストップ時パルスレベルトリガのトリガレベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SPLEVEl unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:SPLEVEl? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
             A=積算(c),回転数(r/s)
        (設定範囲は、0c〜1000000000c)
  解説    unit$,ch$で指定したパルスチャネルのストップ時レベルトリガのトリガレベルを設定
        します。
        unit$,ch$で指定したパルスチャネルの現在のストップ時トリガレベルを、NR3数値で
        返します。
  例     :TRIGger:SPLEVEl UNIT1,CH1,50E+0
        UNIT1のCH1のストップ時トリガレベルを50カウントに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(29) ストップ時ウインドウトリガサイドの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SSIDE unit$,ch$,A$
     (クエリ)   :TRIGger:SSIDE? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A$=IN :ウインドウイン
                OUT :ウインドウアウト
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのストップ時ウインドウトリガのトリガサイド
        を設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のストップ時トリガサイドを、文字データで返します。
  例     :TRIGger:SSIDE UNIT1,CH1,IN
        UNIT1のCH1のストップ時トリガサイドをウインドウインに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニット、
               8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(30) ストップ時ウインドウ・イン/アウト・トリガの上限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SUPPEr unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:SUPPEr? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=電圧(V)、温度(℃)、湿度(%)
        (設定範囲は、レンジの±1.50倍です。100mVレンジの時、-150mV〜150mV)
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのストップ時ウインドウトリガの上限レベルを電圧値(V)
        で設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のストップ時ウインドウトリガの上限レベルを、NR3数値で返します。
  例     :TRIGger:SUPPEr UNIT1,CH1,+1.0E-3
        UNIT1のCH1のストップ時ウインドウトリガの上限レベルを+1.0mVに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニットでのみ使えます。

(31) ストップ時ウインドウ・イン/アウト・トリガの下限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SLOWEr unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:SLOWEr? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
             A=電圧(V)、温度(℃)、湿度(%)
        (設定範囲は、レンジの±1.50倍です。100mVレンジの時、-150mV〜150mV)
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのストップ時ウインドウトリガの下限レベルを電圧値(V)
        で設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルの現在のストップ時ウインドウトリガの下限レベルを、NR3数値で返します。
  例     :TRIGger:SLOWEr UNIT1,CH1,-1.0E-3
        UNIT1のCH1のストップ時ウインドウトリガの下限レベルを−1.0mVに設定します。
  注記    このコマンドは8949 ユニバーサルユニット、
               8948 電圧・温度ユニットでのみ使えます。

(32) ストップ時パルスウインドウ・イン/アウト・トリガの上限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SPUPPEr unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:SPUPPEr? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=積算(c),回転数(r/s)
        (設定範囲は、0c〜1000000000c)
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのストップ時ウインドウトリガの上限レベルを設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルのストップ時ウインドウトリガの上限レベルを、NR3数値で返します。
  例     :TRIGger:SPUPPEr UNIT1,CH1,2.0E+3
        UNIT1のCH1のストップ時ウインドウトリガの上限レベルを2000カウントに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(33) ストップ時パルスウインドウ・イン/アウト・トリガの下限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SPLOWEr unit$,ch$,A
     (クエリ)   :TRIGger:SPLOWEr? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$,A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=積算(c),回転数(r/s)
        (設定範囲は、0c〜1000000000c)
  解説    unit$,ch$で指定したチャネルのストップ時ウインドウトリガの下限レベルを設定します。
        unit$,ch$で指定したチャネルのストップ時ウインドウトリガの下限レベルを、NR3数値で返します。
  例     :TRIGger:SPLOWEr UNIT1,CH1,1.0E+3
        UNIT1のCH1のストップ時ウインドウトリガの下限レベルを1000カウントに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(34) ストップ時ディジタルトリガのパターンのAND/ORの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SLOGAnd unit$,A$
     (クエリ)   :TRIGger:SLOGAnd? unit$
     (応答)    unit$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
              A$=OFF,OR,AND
  解説    unit$で指定したディジタルトリガのストップ時パターンのAND/ORを設定します。
        unit$で指定した現在のディジタルトリガのストップ時パターンのAND/ORの設定を、文字列で返します。
  例     :TRIGger:SLOGAnd UNIT1,OR
        UNIT1のディジタルトリガのストップ時トリガパターンのAND/ORをORに設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。
  注記    トリガを使う場合は、:TRIGger:SET ONコマンドにて、トリガの設定もONにしてください。

(35) ストップ時ディジタルトリガのパターンの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SLOGPat unit$,"a$" 
     (クエリ)   :TRIGger:SLOGPat? unit$
     (応答)    unit$,"a$"
             unit$=UNIT1〜UNIT8
              a$=XXXXXXXXXXXXXXX
              (CH1---------------CH15)
              トリガパターン(X,0,1)
  解説    unit$で指定したディジタルトリガのストップ時パターンの設定します。
        unit$で指定した現在のディジタルトリガのストップ時パターンの設定を、文字データで返します。
  例     :TRIGger:SLOGPat UNIT1,"011X1100XX11010"
        UNIT1のディジタルトリガのストップ時パターンを011X1100XX11010
        に設定します。
  注記    このコマンドは8996 ディジタル・パルスユニットでのみ使えます。

(36) ストップ時外部トリガON/OFFの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :TRIGger:SEXTErnal A$
     (クエリ)   :TRIGger:SEXTErnal?
     (応答)    A$
             A$=OFF,ON
  解説    ストップ時外部トリガのON/OFFの設定をします。
        現在のストップ時外部トリガのON/OFFの設定を、文字データで返します。
  例     :TRIGger:SEXTErnal OFF
        ストップ時外部トリガをOFFに設定します。
  注記    トリガを使う場合は、:TRIGger:SET ONコマンドにて、トリガの設定もONにしてください。


-7.ALARmコマンド(警報の設定と問合せ)

:ALARm

(1) 警報保持の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:HOLD A$
     (クエリ)   :ALARm:HOLD?
     (応答)    A$
             A$=OFF,ON
  解説    警報保持を設定します。
        現在の警報保持を、文字データで返します。
  例     :ALARm:HOLD ON
        警報保持をONに設定します。

(2) 警報元の判定ユニットと判定チャネルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:OUTCh alm_unit$,alm_ch$,src_unit$,src_ch$
     (クエリ)   :ALARm:OUTCh? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_unit$,alm_ch$,src_unit$,src_ch$
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
             src_unit$=UNIT1〜UNIT8
             src_ch$=CH1〜CH15
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの警報元の判定ユニットとチャネルを設定します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの現在の警報の判定ユニットとチャネルを、文字データ
        で返します。
  例     :ALARm:OUTCh UNIT2,CH1,UNIT1,CH1
        UNIT2のCH1の警報元をUNIT1のCH1の警報に設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。
        src_unit$には、8949 ユニバーサルユニット、
                8948 電圧・温度ユニット、
                8996 ディジタル・パルスユニットが指定できます。
  注記    警報を使う場合は、:UNIT:STOReコマンドにて、警報ユニットのチャネルをONにしてください。

(3) 警報の種類の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:KIND alm_unit$,alm_ch$,A$
     (クエリ)   :ALARm:KIND? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_unit$,alm_ch$,A$
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
              A$=OFF
                LEVEl :レベル警報
                WINDow :ウインドウ警報
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの警報の種類を設定します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの現在の警報の種類を、文字データで返します。
  例     :ALARm:KIND UNIT2,CH1,LEVEl
        UNIT2のCH1をレベル警報に設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。
  注記    警報を使う場合は、:UNIT:STOReコマンドにて、警報ユニットのチャネルをONにしてください。

(4) レベル警報の警報レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:LEVEl alm_unit$,alm_ch$,A
     (クエリ)   :ALARm:LEVEl? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_unit$,alm_ch$,A<NR3>
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
             A=電圧(V)、温度(℃)、湿度(%)
        (設定範囲は、レンジの±1.50倍です。100mVレンジの時、-150mV〜150mV)
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのレベル警報の警報レベルを設定します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの現在の警報レベルを、NR3数値で返します。
  例     :ALARm:LEVEl UNIT2,CH1,50E-3
        UNIT2のCH1の警報レベルを50mVに設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。

(5) 警報スロープの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:SLOPe alm_unit$,alm_ch$,A$
     (クエリ)   :ALARm:SLOPe? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_unit$,alm_ch$,A$
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
              A$=HIGH :レベルより上で警報
                LOW  :レベルより下で警報
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのレベル警報の警報スロープを設定します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの現在の警報スロープを、文字データで返します。
  例     :ALARm:SLOPe UNIT2,CH1,HIGH
        UNIT2のCH1の警報スロープをレベルより上で警報に設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。

(6) ウインドウ警報サイドの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:SIDE alm_unit$,alm_ch$,A$
     (クエリ)   :ALARm:SIDE? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_ch$,A$
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
              A$=IN :ウインドウイン
                OUT :ウインドウアウト
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのウインドウ警報の警報サイドを設定します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの現在の警報サイドを、文字データで返します。
  例     :ALARm:SIDE UNIT2,CH1,IN
        UNIT2のCH1の警報サイドをウインドウインに設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。

(7) ウインドウ・イン/アウト・警報の上限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:UPPEr alm_unit$,alm_ch$,A
     (クエリ)   :ALARm:UPPEr? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_unit$,alm_ch$,A<NR3>
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
             A=電圧(V)、温度(℃)、湿度(%)
        (設定範囲は、レンジの±1.50倍です。100mVレンジの時、-150mV〜150mV)
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのウインドウ警報の上限レベルを設定します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの現在のウインドウ警報の上限レベルを、NR3数値で返します。
  例     :ALARm:UPPEr UNIT2,CH1,+1.0E-3
        UNIT2のCH1のウインドウ警報の上限レベルを+1.0mVに設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。

(8) ウインドウ・イン/アウト・警報の下限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:LOWEr alm_unit$,alm_ch$,A
     (クエリ)   :ALARm:LOWEr? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_unit$,alm_ch$,A<NR3>
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
             A=電圧(V)、温度(℃)、湿度(%)
        (設定範囲は、レンジの±1.50倍です。100mVレンジの時、-150mV〜150mV)
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのウインドウ警報の下限レベルを設定します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの現在のウインドウ警報の下限レベルを、NR3数値で返します。
  例     :ALARm:LOWEr UNIT2,CH1,-1.0E-3
        UNIT2のCH1のウインドウ警報の下限レベルを−1.0mVに設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。

(9) パルスレベル警報の警報レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:PLEVEl alm_unit$,alm_ch$,A
     (クエリ)   :ALARm:PLEVEl? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_unit$,alm_ch$,A<NR3>
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
             A=積算(c),回転数(r/s)
        (設定範囲は、0c〜1000000000c)
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのパルスレベル警報の警報レベルを設定します。
        します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの現在のパルス警報レベルを、NR3数値で返します。
  例     :ALARm:PLEVEl UNIT2,CH1,50E+0
        UNIT2のCH1の警報レベルを50に設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。

(10) パルスウインドウ・イン/アウト・警報の上限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:PUPPEr alm_unit$,alm_ch$,A
     (クエリ)   :ALARm:PUPPEr? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_unit$,alm_ch$,A<NR3>
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
             A=積算(c),回転数(r/s)
        (設定範囲は、0c〜1000000000c)
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのパルスウインドウ警報の上限レベルを
        設定します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのパルスウインドウ警報の上限レベルを、
        NR3数値で返します。
  例     :ALARm:PUPPEr UNIT2,CH1,2.0E+3
        UNIT2のCH1のウインドウ警報の上限レベルを2000カウントに設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。

(11) パルスウインドウ・イン/アウト・警報の下限レベルの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:PLOWEr alm_unit$,alm_ch$,A
     (クエリ)   :ALARm:PLOWEr? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_unit$,alm_ch$,A<NR3>
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
             A=積算(c),回転数(r/s)
        (設定範囲は、0c〜1000000000c)
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのパルスウインドウ警報の下限レベル
        設定します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのパルスウインドウ警報の下限レベルを、
        NR3数値で返します。
  例     :ALARm:PLOWEr UNIT2,CH1,1.0E+3
        UNIT2のCH1のウインドウ警報の下限レベルを1000カウントに設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。

(12) ディジタル警報のパターンのAND/ORの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:LOGAnd alm_unit$,alm_ch$,A$
     (クエリ)   :ALARm:LOGAnd? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_unit$,alm_ch$,A$
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
              A$=OFF,OR,AND
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのディジタル警報のパターンのAND/ORを設定します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの現在のディジタル警報のパターンのAND/ORの設定を、
        文字列で返します。
  例     :ALARm:LOGAnd UNIT2,CH1,OR
        UNIT2のディジタル警報の警報パターンのAND/ORをORに設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。

(13) ディジタル警報のパターンの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :ALARm:LOGPat alm_unit$,alm_ch$,"a$"
     (クエリ)   :ALARm:LOGPat? alm_unit$,alm_ch$
     (応答)    alm_unit$,alm_ch$,"a$"
             alm_unit$=UNIT1〜UNIT8
             alm_ch$=CH1〜CH15
              a$=XXXXXXXXXXXXXXX
              (CH1---------------CH15)
              警報パターン(X,0,1)
  解説    alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルのディジタル警報のパターンの設定します。
        alm_unit$,alm_ch$で指定したチャネルの現在のディジタル警報のパターンの設定を、
        文字データで返します。
  例     :ALARm:LOGPat UNIT2,CH1,"011X1100XX11010"
        UNIT2のCH1のディジタル警報のパターンを011X1100XX11010
        に設定します。
  注記    alm_unit$には、8997 アラームユニットが指定できます。


-8.SYSTemコマンド(システム画面の設定と問合せ)

:SYSTem

(1) スタートバックアップ機能の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SYSTem:STARt A$
     (クエリ)   :SYSTem:STARt?
     (応答)    A$
             A$=OFF,ON
  解説    スタートバックアップ機能を設定します。
        現在のスタートバックアップ機能の設定を、文字データで返します。
  例     :SYSTem:STARt ON
        スタートバックアップ機能をONに設定します。

(2) 時間軸表示の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SYSTem:TMAXis A$
     (クエリ)   :SYSTem:TMAXis?
     (応答)    A$
             A$=TIME,DATE,SCALe
  解説    時間軸表示を、文字データで設定します。
        現在の時間軸表示の設定を、文字データで返します。
  例     :SYSTem:TMAXis TIME
        時間軸表示をTIMEに設定します。

(3) 外部サンプリング・外部トリガ端子のスロープの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SYSTem:EXTSLOPe A$
     (クエリ)   :SYSTem:EXTSLOPe?
     (応答)    A$
             A$=UP,DOWN
  解説    外部サンプリング・外部トリガ端子のスロープの設定をします。
        現在の外部サンプリング・外部トリガ端子のスロープの設定を返します。
  例     :SYSTem:EXTSLOPe UP
        外部サンプリング・外部トリガ端子のスロープを立ち上がりに設定します。

(4) 外部サンプリング・外部トリガ端子のフィルタの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SYSTem:EXTFILTer A$
     (クエリ)   :SYSTem:EXTFILTer?
     (応答)    A$
             A$=OFF,ON
  解説    外部サンプリング・外部トリガ端子のフィルタの設定をします。
        現在の外部サンプリング・外部トリガ端子のフィルタの設定を返します。
  例     :SYSTem:EXTFILTer ON
        外部サンプリング・外部トリガ端子のフィルタをONに設定します。

(5) 言語の設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SYSTem:LANGuage A$
     (クエリ)   :SYSTem:LANGuage?
     (応答)    A$
             A$=JAPAnese,ENGLish
  解説    表示言語の設定をします。
        現在の表示言語の設定を返します。
  例     :SYSTem:LANGuage JAPAnese
        表示言語を日本語に設定します。

(6) カレンダーの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :SYSTem:DATE A,B,C
     (クエリ)   :SYSTem:DATE?
     (応答)    A,B,Cすべて<NR1>
             A=0〜99(年)
             B=1〜12(月)
             C=1〜31(日)
  解説    カレンダーの設定をします。
        現在のカレンダーを返します。
  例     :SYSTem:DATE 00,10,16
        00年10月16日に設定します。

(7) 時刻の設定と現在時刻の問合せ
  構文 (コマンド)  :SYSTem:TIME A,B,C
     (クエリ)   :SYSTem:TIME?
     (応答)    A,B,Cすべて<NR1>
             A=0〜23(時)
             B=0〜59(分)
             C=0〜59(秒)
  解説    時刻の設定をします。
        現在時刻を返します。
  例     :SYSTem:TIME 10,0,0
        内部時計を10時に設定します。

(10) 波形データのクリア
  構文 (コマンド)  :SYSTem:DATAClear
  解説    波形データをクリアします。


-9.MEMoryコマンド(ストレージデータの入出力等の設定と問合せ)

:MEMory

(1) ストレージデータの入出力ポイントの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :MEMory:POINt unit$,ch$,A
     (クエリ)   :MEMory:POINt?
     (応答)    unit$,ch$、A<NR1>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=0〜16777215(1チャネル時最大)
  解説    ストレージデータの入出力ポイントの設定をします。
        現在の入出力ポイントを、NR1数値で返します。
  例     :MEMory:POINt UNIT1,CH1,100
        入出力ポイントをユニット1、チャネル1、ストレージデータの先頭から100番目
        に設定します。
  注記    指定したチャネルが、ストレージ状態でない時、実行エラーになります。

(2) ストレージデータ数の問合せ
  構文 (クエリ)   :MEMory:MAXPoint?
     (応 答)   A<NR1>
             A=0:ストレージされてない
              1〜16777215
  解説    ストレージメモリにストレージされているデータ数を、NR1数値
        で返します。
  例     (クエリ) :MEMory:MAXPoint?
        (応 答) :MEMory:MAXPoint 800(HEADER ONの場合)
        ストレージされているデータ数が800。

(3) チャネルのストレージデータの有無の問合せ
  構文 (クエリ)   :MEMory:CHSTore? unit$,ch$
     (応 答)   unit$,ch$,A$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
             A$=OFF(ストレージされてない),ON(ストレージされている)
  解説    指定したチャネルのデータがストレージメモリにストレージされている
        かを返します。
  例     (クエリ) :MEMory:CHSTore? UNIT1,CH1
        (応 答) :MEMory:CHSTore UNIT1,CH1,ON(HEADER ONの場合)
        UNIT1のCH1のデータがストレージメモリにストレージされている。

(4) ストレージメモリの準備
  構文 (コマンド)  :MEMory:PREPare
  解説    本体に波形データがない場合、データ転送ができるようにストレージ
        メモリを確保します。
  例     (コマンド) :MEMory:PREPare
        ストレージメモリの確保をします。
  注記    ストレージメモリにデータがある場合は、波形は消去されます。
        データを入力する時は、:UNIT:STOReコマンドにてデータを入力する
        チャネルの収集をONにしてからこのコマンドを実行して下さい。

(5) ストレージデータの入出力(ASCII)
  構文 (コマンド)  :MEMory:ADATa B,C,…
     (クエリ)   :MEMory:ADATa? A
     (応答)    B,C,… すべて<NR1>
             B,C,… =-32768〜32767(8949、8948のデータ)
                 0〜1000000000(8996のパルスデータ)
                 0,1(8996のディジタルインデータ)
                 0,1(8997のアラームアウトデータ)
             A=1〜80(出力個数)
  解説    :MEMory:POINtで設定されたチャネル、ポイントにデータ部のデータを
        ストレージメモリに入力します。
        データが複数個ある場合は、:MEMory:POINtで設定されたポイントから
        順番に入力され、入出力ポイントもデータ数分増加します。
        :MEMory:POINtで設定されたチャネル、ポイントからストレージデータを
        Aで指定された個数分出力します。
        入出力ポイントもデータ数分増加します。

    ※ ストレージデータと電圧、温度、湿度の関係
     :MEMory:ADATaで入出力されるデータ値(-32768〜32767)と測定値との関係は
     下のようになります。

        測定電圧値=(データ値)× 電圧軸レンジ / 10マス当たりのデータ数
    例:
        データ値=9600、電圧軸レンジ1(V/10DIV)
        10マス当たりのデータ数 = 20000
        測定電圧値=9600×1/20000=0.480(V)
        となります。

        電圧レンジでの10マス当たりのデータ数 = 20000
        温度100℃レンジでの10マス当たりのデータ数 = 10000
        温度500℃レンジでの10マス当たりのデータ数 = 10000
        温度2000℃レンジでの10マス当たりのデータ数 = 20000
        測温抵抗体100℃レンジでの10マス当たりのデータ数 = 10000
        測温抵抗体500℃レンジでの10マス当たりのデータ数 = 10000
        測温抵抗体2000℃レンジでの10マス当たりのデータ数 = 20000
        湿度レンジでの10マス当たりのデータ数 = 1000
        
    ※ ストレージデータと積算、回転数の関係
     :MEMory:ADATaで入出力されるデータ値(0〜1000000000)と測定値との関係

        測定積算値=(データ値)

        測定回転数値=(データ値) / (パスル/回転 設定値)

    ※ ストレージデータとディジタルイン、アラームアウト値の関係
        データ(NR1数値)
        LOW : 0
        HIGH : 1

  例     :MEMory:POINt UNIT1,CH1,0
        :MEMory:ADATa? 10
        入出力ポイントをユニット1、チャネル1、ストレージデータの0番目に設定し、
        ストレージデータを10個出力させます。
  使用可能条件 ストレージデータがあること。
         入出力ポイントがストレージされているデータ数より小さいこと。

(6) ストレージデータの入出力(電圧、温度、湿度、積算、回転数)
  構文 (コマンド)  :MEMory:VDATa B,C,…
     (クエリ)   :MEMory:VDATa? A
     (応答)    B,C,… すべて<NR3>
             B,C,… =電圧、温度、湿度(8949、8948のデータ)
                 積算、回転数(8996のパルスデータ)
                 0,1(8996のディジタルインデータ)
                 0,1(8997のアラームアウトデータ)
                A=1〜40(データ数)
  解説    :MEMory:POINtで設定されたチャネル、ポイントにデータ部のデータ
        (電圧、温度、湿度、積算、回転数)をストレージメモリに入力します。
        データが複数個ある場合は、:MEMory:POINtで設定されたポイントから
        順番に入力され、入出力ポイントもデータ数分増加します。
        :MEMory:POINtで設定されたチャネル、ポイントからストレージデータ
        をAで指定された個数分、電圧、温度、湿度、積算、回転数で出力します。
        入出力ポイントもデータ数分増加します。
       *スケーリングされている場合は、スケーリングされた値が入出力されます。
  例     :MEMory:POINt UNIT1,CH1,0
        :MEMory:VDATa? 10
        入出力ポイントをユニット1、チャネル1、ストレージデータの0番目に設定し、
        ストレージデータを電圧値で10個出力させます。
  使用可能条件 ストレージデータがあること。
         入出力ポイントがストレージされているデータ数より小さいこと。

(7) リアルタイムデータの取込み
  構文 (コマンド)  :MEMory:GETReal
  解説    現在チャネルに入力されている値を全チャネル分取込みます。

(8) リアルタイムデータ出力(ASCII)
  構文 (クエリ)   :MEMory:AREAl? unit$,ch$
     (応答)    A<NR1>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=-32768〜32767(8949、8948のデータ)
                 0〜1000000000(8996のパルスデータ)
                 0,1(8996のディジタルインデータ)
                 0,1(8997のアラームアウトデータ)
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルに入力されている値を返します。
  例     :MEMory:AREAl? UNIT1,CH1
        :MEMory:AREAl 2000(HEADER ON の場合)
  注記    このコマンドの前に、「リアルタイムデータの取込み」を実行して
        いないときの返り値は不定となります。

(9) リアルタイムデータ出力(電圧、温度、湿度、積算、回転数)
  構文 (クエリ)   :MEMory:VREAl? unit$,ch$
     (応答)    A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=電圧、温度、湿度(8949、8948のデータ)
                積算、回転数(8996のパルスデータ)
                 0,1(8996のディジタルインデータ)
                 0,1(8997のアラームアウトデータ)
  解説    unit$,ch$で指定されたチャネルに入力されている値を電圧値で返します。
  例     :MEMory:VREAl? UNIT1,CH1
        :MEMory:VREAl 4.7E-2(HEADER ON の場合)
  注記    このコマンドの前に、「リアルタイムデータの取込み」を実行して
        いないときの返り値は不定となります。

(10) ストレージデータのバイナリ転送
  構文 (クエリ)   :MEMory:BDATa? A
     (応答)    #0………
             A=1〜200(出力個数)
  解説    :MEMory:POINtで設定したポイントのストレージデータをバイナリ
        フォーマットで出力します。入出力ポイントもデータ数分増加します。
        出力データのフォーマットは、
        #0が先頭に付きます。(バイナリフォーマットを表す。)
        :MEMory:POINtで設定したユニットが、8949 ユニバーサルユニット、8948 電圧・温度ユニット、
        の場合は、#0の後、ストレージデータが1データ2バイト単位でAで指定したデータ
        の数だけ送信されます。
        :MEMory:POINtで設定したユニットが、8996 ディジタル・パルスユニット、でパルスデータ
        の場合は、#0の後、ストレージデータが1データ4バイト単位でAで指定したデータ
        の数だけ送信されます。
        :MEMory:POINtで設定したユニットが、8996 ディジタル・パルスユニット、でディジタルインデータ
        の場合は、#0の後、ストレージデータが1データ2バイト単位でAで指定したデータ
        の数だけ送信されます。
        :MEMory:POINtで設定したユニットが、8997 アラームユニット、でアラームアウトデータ
        の場合は、#0の後、ストレージデータが1データ2バイト単位でAで指定したデータ
        の数だけ送信されます。



        データは、バイナリ整数コードでストレージメモリのデータがそのまま
        送信されます。上位バイトから送信されます。
    例

        得られるデータは、ADATa?、LDATa?のデータと同じものです。
        データの内容についてはADATa?、LDATa?を参照にしてください。
        バイナリフォーマットでは、データの入力ができません。
  例     :MEMory:POINt UNIT1,CH1,0
        :MEMory:BDATa? 10
        入出力ポイントをチャネル1、ストレージデータの0番目に設定し、
        ストレージデータをバイナリフォーマットで10個出力させます。
  使用可能条件 ストレージデータがあること。
         入出力ポイントがストレージされているデータ数より小さいこと。

(11) リアルタイムデータの出力(バイナリ)
  構文 (クエリ)   :MEMory:BREAl? unit$,ch$
     (応答)    バイナリデータ(2byteまたは4byte)
  解説    (10)ストレージデータのバイナリ転送参照
        unit$,ch$で設定したユニットが、8949 ユニバーサルユニット、8948 電圧・温度ユニット、
        の場合はストレージデータが1データ2バイト単位で送信されます。
        unit$,ch$で設定したユニットが、8996 ディジタル・パルスユニット、でパルスデータ
        の場合はストレージデータが1データ4バイト単位で送信されます。
        unit$,ch$で設定したユニットが、8996 ディジタル・パルスユニット、でディジタルインデータ
        の場合はストレージデータが1データ2バイト単位で送信されます。
        unit$,ch$で設定したユニットが、8997 アラームユニット、でアラームアウトデータ
        の場合はストレージデータが1データ2バイト単位で送信されます。
  注記    このコマンドの前に、「リアルタイムデータの取込み」を実行して
        いないときの返り値は不定となります。

(12) ストレージデータの入出力ポイントの設定と問合せ (内部メモリより長いデータを測定する時)
  構文 (コマンド)  :MEMory:APOINt unit$,ch$,A
     (クエリ)   :MEMory:APOINt? unit$,ch$
     (応答)    unit$,ch$、A<NR1>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
             ch$=CH1〜CH15
              A=0〜
  解説    ストレージデータの入出力ポイントの設定をします。
        現在の入出力ポイントを、NR1数値で返します。
  例     :MEMory:APOINt UNIT1,CH1,100
        入出力ポイントをユニット1、チャネル1、ストレージデータの先頭から100番目
        に設定します。
  注記    指定したチャネルが、ストレージ状態でない時、実行エラーになります。

(13) ストレージ末尾データ番号の問合せ (内部メモリより長いデータを測定する時)
  構文 (クエリ)   :MEMory:AMAXPoint?
     (応 答)   A<NR1>
             A=0:ストレージされてない
              1〜
  解説    ストレージメモリにストレージされている末尾データ番号を、NR1数値
        で返します。
  例     (クエリ) :MEMory:AMAXPoint?
        (応 答) :MEMory:AMAXPoint 800(HEADER ONの場合)
        ストレージされている末尾データ番号が800。

(14) ストレージ先頭データ番号の問合せ (内部メモリより長いデータを測定する時)
  構文 (クエリ)   :MEMory:TOPPoint?
     (応 答)   A<NR1>
             A=0:ストレージされてない
              1〜
  解説    ストレージメモリにストレージされている先頭データ番号を、NR1数値
        で返します。
  例     (クエリ) :MEMory:TOPPoint?
        (応 答) :MEMory:TOPPoint 100(HEADER ONの場合)
        ストレージされている先頭データ番号が100。

(15) リアルタイム測定チャネル出力 (測定ONのチャネルをすべて)
  構文 (クエリ)   :MEMory:TARCH? unit$
     (応答)    ch$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
              ch$=CH1〜CH15
  解説    測定ONのチャネルを返します。
  例     :MEMory:TARCH? UNIT1
        :MEMory:TARCH CH1,CH2,CH3,CH4,CH5,CH6,CH7,CH8(HEADER ON の場合)

(16) リアルタイムデータ出力(ASCII)(測定ONのチャネルをすべて)
  構文 (クエリ)   :MEMory:TAREAl? unit$
     (応答)    A<NR1>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
              A=-32768〜32767(8949、8948のデータ)
                 0〜1000000000(8996のパルスデータ)
                 0,1(8996のディジタルインデータ)
                 0,1(8997のアラームアウトデータ)
  解説    測定ONのチャネルに入力されている値を返します。
  例     :MEMory:TAREAl? UNIT1
        :MEMory:TAREAl 1000,2000,3000,4000,5000,6000,7000,8000(HEADER ON の場合)
  注記    このコマンドの前に、「リアルタイムデータの取込み」を実行して
        いないときの返り値は不定となります。

(17) リアルタイム測定チャネル出力 (測定ONのチャネルをすべて)
  構文 (クエリ)   :MEMory:TVRCH? unit$
     (応答)    ch$
             unit$=UNIT1〜UNIT8
              ch$=CH1〜CH15
  解説    測定ONのチャネルを返します。
  例     :MEMory:TVRCH? UNIT1
        :MEMory:TVRCH CH1,CH2,CH3,CH4,CH5,CH6,CH7,CH8(HEADER ON の場合)

(18) リアルタイムデータ出力 (測定ONのチャネルをすべて)
  構文 (クエリ)   :MEMory:TVREAl? unit$
     (応答)    A<NR3>
             unit$=UNIT1〜UNIT8
              A=電圧、温度、湿度(8949、8948のデータ)
                積算、回転数(8996のパルスデータ) 
                 0,1(8996のディジタルインデータ)
                 0,1(8997のアラームアウトデータ)
  解説    測定ONのチャネルに入力されている値を電圧値で返します。
  例     :MEMory:TVREAl? UNIT1
        :MEMory:TVREAl 1.0E-2,2.0E-2,3.0E-2,4.0E-2,5.0E-2,6.0E-2,7.0E-2,8.0E-2(HEADER ON の場合)
  注記    このコマンドの前に、「リアルタイムデータの取込み」を実行して
        いないときの返り値は不定となります。



-10.DISPlayコマンド(画面の切換え)

:DISPlay

(1) 表示画面の切換えの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :DISPlay:CHANge A$
     (クエリ)   :DISPlay:CHANge?
     (応答)    A$
             A$=NORMal,SET
  解説    表示画面を切り換えます
        現在表示されている画面を、文字データで返します。
        本体の通常モード、設定モードの画面切り換えをします。
  例     :DISPlay:CHANge NORMal
        通常モード画面にします。

(2) 表示画面の直接切換えの設定と問合せ
  構文 (コマンド)  :DISPlay:DIREct A$
     (クエリ)   :DISPlay:DIREct?
     (応答)    A$
             A$=
              通常モードの時
              CLOCK,NUM,CF,SN,IP,MAC
              設定モードの時
              ROM_VER,FPGA_VER,ZERO,SYNC,S_TEST,DATE,TIME,
              DHCP,IP_SET,MASK,PORT,GATE,G_ADR,MAC_SET,SN_SET,
              ROM,RAM,BUS,KEY,LED,LCD,LOAD,SAVE,V_UP,LANG
  解説    表示画面を直接切り換えます。
        現在表示されている画面を、文字データで返します。
  例     :DISPlay:DIREct LANG
        言語設定画面にします。