測定データ (MEMory)


ストレージデータの出力 (ASCII)

構文

(クエリ)


:MEMory:ADATa? A

(応答)

X1,X2,X3,…<NR1>

A = 1〜2000
Xi = ストレージデータ (符号なし32bit整数)

解説

:MEMory:POINtで設定されたチャネルとポイントから、ストレージデータをAで指定された個数分出力します。
出力ポイントもデータ数分増加します。
データを物理量に変換する場合は、:MEMory:RATIo?を参照してください。
波形演算などの演算チャネルのデータは、浮動小数 (IEEE754形式) を整数表現したものを返します。
ロジックチャネルは、全チャネル (16bit) を整数表現したものを返します。

:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:ADATa? 10
(内部メモリのデータを10個出力します。)

(応答)  :MEMORY:ADATA 3176,3176,3176,3186,3186,3186,3186,3186,3198,3198  (ヘッダがONの場合)

注記

【参考】
レンジ4V、入力4Vppの1kHz正弦波のデータが 1,000,000ポイント記録されている場合、:MEMory:ADATa? 2000を500回繰り返した時のデータ転送時間は、約4秒です。 (OS:Microsoft Windows 10 (Ver 1511), CPU:Intel(R) i7 3.6GHz, RAM:16GB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。ご使用の環境によって通信速度は変化します。

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでチャネルを指定していること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




ストレージデータの出力 (バイナリ)

構文

(クエリ)


:MEMory:BDATa? A

(応答)

#0<以下4byteバイナリデータ>

A = 1〜8000 (出力個数)

解説

:MEMory:POINtで設定されたチャネルとポイントから、ストレージデータをAで指定された数だけバイナリフォーマット (ビッグエンディアン) で出力します。
出力ポイントもデータ数分増加します。
データを物理量に変換する場合は、:MEMory:RATIo?を参照してください。
出力データの先頭には、#0(バイナリフォーマットを表す)がつきます。
#0に続いて、ストレージデータが1データ4バイト単位で、Aで指定したデータの数だけ送信されます。
波形演算などの演算チャネルのデータは、浮動小数 (IEEE754形式) で送信されます。
ロジックチャネルは、全チャネル (16bitのデータを32bitに拡張して) 返します。

:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:BDATa? 10

(応答)  :MEMORY:BDATA #0...(バイナリデータ)  (ヘッダがONの場合)

注記

バイナリデータの中には、改行コード (文字コードの0Aや0D) が含まれることがあります。
お使いのPCソフトウェアが、改行コードをデータの終了として判断している場合は、正しくデータを処理できませんので、 必ずAで指定した分のデータを読み込むようにしてください。
データの終わりに改行コード (LFやCR+LF) はつきません。

【参考】
レンジ4V、入力4Vppの1kHz正弦波のデータが 1,000,000ポイント記録されている場合、:MEMory:BDATa? 5000を200回繰り返した時のデータ転送時間は、約0.4秒です。
(OS:Microsoft Windows 10 (Ver 1511), CPU:Intel(R) i7 3.6GHz, RAM:16GB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。ご使用の環境によって通信速度は変化します。

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでチャネルを指定していること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




DVMユニットのストレージデータの出力 (ASCII)

構文

(クエリ)


:MEMory:DVAData? A

(応答)

X1,X2,X3,…<NR1>

A = 1〜2000
Xi = <ストレージデータ>

解説

:MEMory:DVPOintで設定したDVMユニットチャネルとポイントから、ストレージデータをAで指定した個数分出力します。出力ポイントもデータ数分増加します。

物理量への変換方法については、:MEMory:RATIo?を参照してください。

:MEMory:DVPOint CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:DVAData? 10
(内部メモリのデータを10個出力します。)
(応答)  :MEMORY:DVADATA 3176,3176,3176,3186,3186,3186,3186,3186,3198,3198  (ヘッダがONの場合)

注記

-

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:DVPOintでチャネルを指定していること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




DVMユニットのストレージデータ数の問い合わせ

構文

(クエリ)


:MEMory:DVMAxpoint?

(応答)

A<NR1>

A = 測定データ数

解説

内蔵メモリに記録されているデータ数を返します。

:MEMory:DVPOINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:DVMAxpoint?
(応答)  :MEMORY:DVMAXPOINT 2500  (ヘッダがONの場合)

注記

:MEMory:DVPOintで指定したチャネルのデータ数を返します。
指定したチャネルがDVMユニットであること。

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。




DVMユニットのストレージデータの出力ポイントの設定と問い合わせ

構文

(コマンド)

(クエリ)


:MEMory:DVPOint A$,B

:MEMory:DVPOint?

(応答)

A$,B<NR1>

A$ = CH1_1〜CH27_4
B = 0〜(ストレージデータ数-1)

解説

DVMユニットのストレージデータの出力ポイントを設定します。
現在のストレージデータの出力ポイントを返します。

:MEMory:DVPOint CH1_1,100
:MEMory:DVPOint?
(応答)  :MEMORY:DVPOINT CH1_1,100  (ヘッダがONの場合)

注記

ストレージデータがない場合は、出力ポイントを設定できません。
Aに設定できる値は:MEMory:DVMAxpoint?で得られる値よりも小さい値です。
指定したチャネルがDVMユニットであること。

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。




DVMユニットのストレージデータの出力(測定値)

構文

(クエリ)


:MEMory:DVVData? A

(応答)

X1,X2,X3,…

A = 1〜2000
Xi = <ストレージデータ>

解説

:MEMory:DVPOintで設定されたDVMユニットチャネル、およびポイントからデータをAで指定された個数を、測定値で出力します。
出力ポイントもデータ数分増加します。

スケーリングされている場合は、スケーリングされた値が出力されます。

MEMory:DVPOint CH1_1,0
(チャネルをCH1_1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:DVVData? 2
(ストレージデータを2個出力します。)
(応答)  :MEMORY:DVVDATA -1.043727E+01,-1.043771E+01  (ヘッダがONの場合)

注記

-

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:DVPOintでチャネルを指定していること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




DVMユニットのリアルタイムデータの出力(測定値)

構文

(クエリ)


:MEMory:DVVReal? A$

(応答)

【MR8740互換モードの場合】
B

【MR6000互換モードの場合】
A$,B

A$ = CH1_1〜CH27_4
B = 測定値

解説

:MEMory:GETRealにて取り込んだリアルタイムデータから、A$で指定したDVMユニットチャネルの値を返します。
得られるデータの内容については、:MEMory:DVVData?の解説を参照してください。

:MEMory:GETReal
(現在入力されているデータを、全チャネル分取り込みます。)

:MEMory:DVVReal? CH1_1
(応答)  :MEMORY:DVVREAL -4.125000E-03  (ヘッダがONの場合)

注記

このコマンドの前に、リアルタイムデータの取り込みを実行していないときの値は不定となります。

使用可能
条件

-




リアルタイムデータの取り込み

構文

(コマンド)


:MEMory:GETReal

解説

現在入力されているデータを、全チャネル分取込みます。

:MEMory:GETReal

注記

-

使用可能
条件

-




ストレージデータ(ロジック)の出力

構文

(クエリ)


:MEMory:LDATa? A

(応答)

X1,X2,X3,…<NR1>

A = 1〜2000
Xi = <ストレージデータ>

解説

:MEMory:POINtで設定されたロジックチャネルとポイントから、ストレージデータをAで指定された個数分出力します。出力ポイントもデータ数分増加します。

データ(数値)とロジックデータとの関係は、下記のように各ビットに対応しています。

ビット

15

14

13

12

11

10

9

8

7

6

5

4

3

2

1

0

データ

A4

A3

A2

A1

B4

B3

B2

B1

C4

C3

C2

C1

D4

D3

D2

D1

(各データは、LOW: 0、または HIGH: 1となります。)

データが10の場合は、"0000000000001010"となります。

:MEMory:POINt L25,0
(対象を本体標準ロジック、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:LDATa? 10
(ロジックデータを10個出力します。)
(応答)  :MEMORY:LDATA 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10  (ヘッダがONの場合)

注記

-

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでロジックチャネルを指定していること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




リアルタイムデータの出力 (ロジック)

構文

(クエリ)


:MEMory:LREAl? A$

(応答)

B<NR1>

A$ = L25〜L27
B = 0〜65535

解説

:MEMory:GETRealにて取り込んだリアルタイムデータから、A$で指定したロジックチャネルの値を返します。
得られるデータの内容については、MEMory:LDATa?の解説を参照してください。

:MEMory:GETReal
(現在入力されているデータを、全チャネル分取り込みます。)

:MEMory:LREAl? L25
(ロジックデータLA〜LDを取得します。)
(応答)  :MEMORY:LREAL 10  (ヘッダがONの場合)

注記

このコマンドの前に、リアルタイムデータの取り込みを実行していないときの値は不定となります。

使用可能
条件

-




ストレージデータ数の問い合わせ

構文

(クエリ)


:MEMory:MAXPoint?

(応答)

A<NR1>

A = ストレージデータ数

解説

内蔵メモリに記録されているデータ数を返します。

:MEMory:MAXPoint?
(応答)  :MEMORY:MAXPOINT 2500  (ヘッダがONの場合)

注記

-

使用可能
条件

-




ストレージデータの出力ポイントの設定と問い合わせ

構文

(コマンド)

(クエリ)


:MEMory:POINt A$,B

:MEMory:POINt?

(応答)

A$,B<NR1>

A$ = CH1_1〜CH27_4, L25〜L27, Z1〜Z16
B = 0〜(ストレージデータ数-1)

解説

ストレージデータの出力ポイントを設定します。
現在のストレージデータの出力ポイントを返します。

:MEMory:POINt CH1_1,100
:MEMory:POINt?
(応答)  :MEMORY:POINT CH1_1,100  (ヘッダがONの場合)

注記

ストレージデータがない場合は、出力ポイントを設定できません。
Bに設定できる値は:MEMory:MAXPoint?で得られる値よりも小さい値です。

リアルタイム保存の場合は、波形表示画面の状態によってBで設定できる範囲が変わります。
また、Bの値は常にストレージデータの先頭からのポイントを表します。

使用可能
条件

-




AD値から物理量に変換するための係数の問い合わせ

構文

(クエリ)


:MEMory:RATIo? A$

(応答)

A$,B,C

A$ = CH1_1〜CH27_4
B = 変換比
C = オフセット

解説

取得したA/D値を物理量に変換するための係数を返します。
下記の計算式から物理量に変換することができます。
(物理量) = B × (取得値) + C

:MEMory:RATIo? CH1_1
(応答)  :MEMORY:RATIO CH1_1,+5.000000E-05,-1.024000E-01  (ヘッダがONの場合)

注記

-

使用可能
条件

アナログチャネル。
ストレージデータがあること。
測定後であること。




リアルタイムデータの問い合わせ

構文

(クエリ)


:MEMory:REAL? A$

(応答)

A$,B

A$ = CH1_1〜CH27_4, L25〜L27
B = 測定値

解説

:MEMory:GETRealコマンドにて取り込んだリアルタイムデータのうち、A$で指定したチャネルの値を返します。

:MEMory:GETReal
(現在入力されているデータを、全チャネル分取り込みます。)

:MEMory:REAL? CH1_1
(応答)  :MEMORY:REAL CH1_1,-3.000000E-04  (ヘッダがONの場合)

注記

このコマンドの前に、リアルタイムデータの取り込みを実行していないときの値は不定となります。

使用可能
条件

-




ストレージデータの出力 (測定値)

構文

(クエリ)


:MEMory:VDATa? A

(応答)

X1,X2,X3,...

A = 1〜2000
Xi = 測定値

解説

:MEMory:POINtで設定されたアナログチャネル、およびポイントから測定値をAで指定された個数を、測定値で出力します。
出力ポイントもデータ数分増加します。
スケーリングされている場合は、スケーリングされた値が出力されます。

:MEMory:POINt CH1_1,0
(チャネルをCH1-1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:VDATa? 2
(内部メモリのデータを2個出力します。)

(応答)  :MEMORY:VDATA +5.000000E-05,+4.000000E-05  (ヘッダがONの場合)

注記

【参考】
レンジ4V、入力4Vppの1kHz正弦波のデータが 1,000,000ポイント記録されている場合、:MEMory:VData? 2000を500回繰り返した時のデータ転送時間は、約9秒です。 (OS:Microsoft Windows 10 (Ver 1511), CPU:Intel(R) i7 3.6GHz, RAM:16GB)
この値はあくまでも目安であり、通信速度を保証するものではありません。ご使用の環境によって通信速度は変化します。

使用可能
条件

スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでチャネルを指定していること。
データを出力する際は、ストレージデータがあること。




リアルタイムデータの出力 (測定値)

構文

(クエリ)


:MEMory:VREAl? A$

(応答)

【MR8740互換モードの場合】
B

【MR6000互換モードの場合】
A$,B

A$ = CH1_1〜CH27_4
B = 入力値

解説

:MEMory:GETRealコマンドにて取り込んだリアルタイムデータのうち、A$で指定したチャネルの値を返します。
得られるデータの内容については、:MEMory:VDATa?の解説を参照してください。

:MEMory:GETReal
(現在入力されているデータを、全チャネル分取り込みます。)

:MEMory:VREAl? CH1_1
(応答)  :MEMORY:VREAL 1.23000E-02  (ヘッダがONの場合)

注記

このコマンドの前に、リアルタイムデータの取り込みを実行していないときの値は不定となります。

使用可能
条件

-