MEMoryコマンド(ストレージデータの入出力)


ストレージデータの出力


構 文


(クエリ)


:MEMory:ADATa? A

(応答)

B, C,...<NR1>
A<NR1>:1〜80(出力個数)
(エンベロープONの場合 A<NR1>:1〜40)
B, C,...<NR1>:0〜16383


解 説


:MEMory:POINtで設定したアナログチャネルとポイントから、ストレージデータをAで指定した個数分出力します。入出力ポイントもデータ数分増加します。

エンベロープONの場合  (:CONFigure:ENVElope)
1つのデータは、最大値、最小値の2データで構成されます。
応答がB1,B2,C1,C2の場合、B1,B2が1つ目のデータで、B1が最大値、B2が最小値、C1,C2が2つ目のデータで、C1が最大値、C2が最小値となります。

物理量への変換方法については、:MEMory:RATIo?を参照してください。



:MEMory:POINt CH1,0
(チャネルをCH1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:ADATa? 10
(内部メモリのデータを10個出力します。)

(応答)  :MEMory:ADATA 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10  (ヘッダがONの場合)


注 記


-


使用可能
条件


全ファンクション
スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでアナログチャネルを指定していること。
ストレージデータがあること。




リアルタイムデータの出力(アスキー)


構 文


(クエリ)


:MEMory:AREAl? CH$

(応答)

A,B,..<NR1>
CH$:CH1〜CH4
A,B,...<NR1>:0〜16383


解 説


:MEMory:GETRealにて取込んだリアルタイムデータから、CH$で指定したアナログチャネルの値をNR1数値で返します。
CH$で指定されたチャネルに入力されている値を返します。



:MEMory:GETReal
(現在入力されているデータを、全チャネル分取込みます。)

:MEMory:AREAl? CH1
(応答)  :MEMORY:AREAL 8442  (ヘッダがONの場合)


注 記


このコマンドの前にリアルタイムデータの取込みを実行していないときの値は不定になります。


使用可能
条件


全ファンクション




ストレージデータのバイナリデータ転送


構 文


(クエリ)


:MEMory:BDATa? A

(応答)

#0...(バイナリデータ)
A<NR1>:1〜200(出力個数)
(エンベロープONの場合 A<NR1>:1〜100)


解 説


:MEMory:POINtで設定したポイントのストレージデータを、Aで指定された数だけバイナリフォーマットで出力します。
入出力ポイントもデータ数分増加します。
出力データの先頭には、#0(バイナリフォーマットを表す)がつきます。
#0に続いて、ストレージデータが1データ2バイト単位で、Aで指定したデータの数だけ送信されます。

エンベロープONの場合  (:CONFigure:ENVElope)
最大値、最小値の2データで構成されます。



上位バイト

下位バイト

xxxx

xxxx

xxxx

xxxx

アナログ・データ 1


上位バイト

下位バイト

xxxx

xxxx

xxxx

xxxx

未使用

未使用

ロジックB

ロジックA


(xは0または1を表します。)

得られたデータから物理データを変換する方法は、:MEMory:RATIo?を参照してください。



:MEMory:POINt CH1,0
(チャネルをCH1、ストレージ・ポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:BDATa? 10
(バイナリ・データを10個出力します。)

(応答)  :MEMORY:BDATA #0...(バイナリ・データ)  (ヘッダがONの場合)


注 記


バイナリーデータの中には、改行コード(文字コードの0Aや0D)が含まれることがあります。 お使いのPCソフトが、改行コードをデータの終了として判断している場合は、正しくデータを処理できませんので、 必ずAで指定した分のデータを読み込むようにしてください。
バイナリフォーマットによるデータ入力はできません。


使用可能
条件


全ファンクション
スタート動作中でないこと
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
ストレージデータがあること。




リアルタイムデータの取込み


構 文


(コマンド)


:MEMory:GETReal


解 説


現在入力されているデータを、全チャネル分取込みます。



:MEMory:GETReal


注 記


-


使用可能
条件


全ファンクション




ストレージデータの先頭のポイント


構 文


(クエリ)


:MEMory:HEADPoint?

(応答)

A<NR1>
A<NR1>:0〜


解 説


ストレージをしたデータの先頭のポイントをNR1数値で返します。



:MEMory:HEADPoint?
(応答)  :MEMORY:HEADPOINT 0  (ヘッダがONの場合)


注 記


-


使用可能
条件


全ファンクション
スタート動作中でないこと




ストレージデータの出力(ロジック)


構 文


(クエリ)


:MEMory:LDATa? A

(応答)

B, C,...<NR1>
A<NR1>:1〜100(出力個数)
(エンベロープONの場合 A<NR1>:1〜50)
B, C,...<NR1>:0〜255


解 説


:MEMory:POINtで設定されたロジックチャネルとポイントから、ストレージデータをAで指定された個数分出力します。出力ポイントもデータ数分増加します。

エンベロープONの場合  (:CONFigure:ENVElope)
1つのデータは、最大値、最小値の2データで構成されます。
応答がB1,B2,C1,C2の場合、B1,B2が1つ目のデータで、B1が最大値、B2が最小値、C1,C2が2つ目のデータで、C1が最大値、C2が最小値となります。

データ(<NR1>数値)とロジックデータとの関係は、下記のように各ビットに対応しています。

ビット

7

6

5

4

3

2

1

0

データ

B4

B3

B2

B1

A4

A3

A2

A1


(各データは、LOW: 0、または HIGH: 1となります。)

データが10の場合は、"00001010"となります。



:MEMory:POINt LOG,0
(対象を本体標準ロジック、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:LDATa? 10
(ロジックデータを10個出力します。)

(応答)  :MEMORY:LDATA 1,2,3,4,5,6,7,8,9,10  (ヘッダがONの場合)


注 記


-


使用可能
条件


全ファンクション
スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでロジックチャネルを指定していること。
ストレージデータがあること。




リアルタイムデータの出力(ロジック)


構 文


(クエリ)


:MEMory:LREAl?

(応答)

A<NR1>:0〜255


解 説


:MEMory:GETRealにて取り込んだリアルタイムデータから、CH$で指定したロジックチャネルの値をNR1数値で返します。
得られるデータの内容については、:MEMory:LDATa?の解説を参照してください。



:MEMory:GETReal
(現在入力されているデータを、全チャネル分取り込みます。)

:MEMory:LREAl? CHA
(応答)  :MEMORY:LREAL 10  (ヘッダがONの場合)


注 記


このコマンドの前に、リアルタイムデータの取込みを実行していないときの値は不定となります。


使用可能
条件


全ファンクション




ストレージデータ数の問合せ


構 文


(クエリ)


:MEMory:MAXPoint?

(応答)

A<NR1>
A=0〜
0=ストレージされていない


解 説


ストレージをした総データ数をNR1数値で返します。



:MEMory:MAXPoint?
(応答)  :MEMORY:MAXPOINT 2501  (ヘッダがONの場合)


注 記


内部バッファメモリに残せるデータ数は1000001までです。
リアルタイムファンクション、連続記録ONの場合には、内部バッファメモリを一巡し、:MEMory:MAXPoint?で取得するストレージ数が1000001を超えることがあります。
その場合、先頭データ位置は0ではなくなるので、先頭データ位置は:MEMory:HEADPoint?で取得して下さい。




使用可能
条件


全ファンクション
スタート動作中でないこと




ストレージデータの出力ポイントの設定と問合せ


構 文


(コマンド)
(クエリ)


:MEMory:POINt CH$,A
:MEMory:POINt?

(応答)

CH$,A<NR1>
CH$:CH1〜CH4,LOG
A<NR1>:0〜


解 説


ストレージデータの出力ポイントを設定します。
現在のストレージデータの出力ポイントをNR1数値で返します。

CH1〜CH4  アナログチャネル
LOG  本体標準ロジックチャネル



:MEMory:POINt CH1,100
:MEMory:POINt?
(応答)  :MEMORY:POINT CH1,100  (ヘッダがONの場合)


注 記


ストレージデータがない場合は、出力ポイントを設定できません。
Aに設定できる値は0〜:MEMory:MAXPoint?で得られる値よりも小さい値です。

内部バッファメモリに残せるデータ数は1000001までです。
リアルタイムファンクション、連続記録ONの場合には、内部バッファメモリを一巡することがあるので注意が必要です。
Aに設定できる値は、:MEMory:HEADPoint?から:MEMory:MAXPoint?の範囲となります。

例: :MEMory:MAXPoint?で取得したストレージデータ数が1500001の場合
Aに設定できる値は、500000〜1500000
(内部バッファメモリに残った最後の1000001データが取得可能です。)




使用可能
条件


全ファンクション
スタート動作中でないこと




AD値から物理量に変換するための係数の問合せ


構 文


(クエリ)


:MEMory:RATIo? CH$

(応答)

CH$,A<NR3>,B<NR3>
CH$ = CH1〜CH4
A = 変換比
B = オフセット


解 説


:MEMory:ADATa?コマンドと :MEMory:BDATa?コマンドにおいて取得したデータを物理量に変換するための係数を返します。
下記の計算式から物理量に変換することができます。
(物理量) = A × (取得値) + B



:MEMory:RATIo? CH1
(応答)  :MEMORY:RATIO CH1,+1.5625E-05,-1.2800E-01  (ヘッダがONの場合)


注 記


-


使用可能
条件


全ファンクション




ストレージデータの出力(電圧値)


構 文


(クエリ)


:MEMory:VDATa? A

(応答)

B,C,...<NR3>
A<NR1>:1〜40(データ数)
(エンベロープONの場合 A<NR1>:1〜20)
B,C,...<NR3>:電圧値


解 説


:MEMory:POINtで設定されたアナログチャネル、およびポイントからデータをAで指定された個数を、測定値で出力します。
出力ポイントもデータ数分増加します。

スケーリングされている場合は、スケーリングされた値が出力されます。

エンベロープONの場合  (:CONFigure:ENVElope)
1つのデータは、最大値、最小値の2データで構成されます。
応答がB1,B2,C1,C2の場合、B1,B2が1つ目のデータで、B1が最大値、B2が最小値、C1,C2が2つ目のデータで、C1が最大値、C2が最小値となります。



:MEMory:POINt CH1,0
(チャネルをCH1、ストレージポイントを0番目に設定します。)

:MEMory:VDATa? 2
(ストレージデータを2個出力します。)

(応答)  :MEMORY:VDATA 5.67800E-03,4.32100E-03  (ヘッダがONの場合)


注 記


-


使用可能
条件


全ファンクション
スタート動作中でないこと。
出力ポイントが、ストレージデータ数未満であること。
:MEMory:POINtでアナログチャネルを指定していること。
ストレージデータがあること。




リアルタイムデータの出力(電圧値)


構 文


(クエリ)


:MEMory:VREAl? CH$

(応答)

A<NR3>:電圧値
CH$:CH1〜CH4
A<NR3>:電圧値


解 説


:MEMory:GETRealにて取り込んだリアルタイムデータから、CH$で指定したアナログチャネルの値をNR3数値で返します。
得られるデータの内容については、:MEMory:VDATa?の解説を参照してください。



:MEMory:GETReal
(現在入力されているデータを、全チャネル分取り込みます。)

:MEMory:VREAl? CH1
(応答)  :MEMORY:VREAL +1.23456000E-02  (ヘッダがONの場合)


注 記


このコマンドの前に、リアルタイムデータの取込みを実行していないときの値は不定となります。


使用可能
条件


全ファンクション